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楽水庵ブログ 2014年12月 3ページ目

三角筋に力が入らないのは・・・

先日同じ日に同様の症状の方が2人来られた。

どちらも肩が痛いのと、そしてどうも思うように肩が動かない点が一緒だった。
動きでいえば、痛い方の肩を内転させて手で反対側の肩を掴む動作がやりにくい。

そして、両者共に三角筋のテストをすると反応が非常に悪い。
ただ、その反応の悪さが単に筋機能の低下からとも思えない状況。

試しに手で肩甲上腕関節の靭帯をロックさせてもう一度三角筋のテストをすると、両者共にしっかり反応できて、なおかつ痛みもかなり消えた。
そこで、上記関節の靭帯をロックさせるテープを貼った処、非常に良い結果が出た。

もちろん、両者共にこれだけで済む事はなく、棘上筋や肩甲下筋等のテーピングや手技も行ったが、それでもこの関節の靭帯が弛んだままだと根本治癒にはなかなかいけなかったかも知れない。

最近、特に関節周りのトラブル、股関節のようにしっかりした関節は別にして、肩関節や膝関節・足関節周りのトラブルはまず弛んでいる靭帯をロックさせて弛まないようにするだけで楽になる方が多いのではないかと考えるようになってきた。

投擲関係やウエイトリフティングの選手達のスポーツ障害で非常に多い肩のトラブル、上腕二頭筋長頭腱炎もまさにそれ。
長頭腱を走っている靭帯が弛まないようにすれば筋機能は自然に回復する事が多い。
逆に言えば、幾らテーピング等で筋機能を補強しても肝心の靭帯の具合が悪ければ「元も子もない」と考えられる。

また、良い勉強をさせてもらった。


ガングリオンが消えた(*^。^*)

ヘベルケン結節かと思っていたら、実はガングリオンだった女性(リンクはこちら)。

ご自身でテーピングしてもらっていたが、先日来られた際に様子を伺ったところ塊がなくなったとの事。

本当に良かったです。

一度のテーピングでは無くなるまではいきませんが、コツコツと貼ってもらっていたら1か月以内にガングリオンが消える事もあるのが判り、こち炉も勉強になりました。

やはり歯がないと喰いしばりが強くなる

就寝中喰いしばりが強く頭痛を起こされる40代の女性。

喰いしばり自体を改善させるのは自分には無理なので、できるだけ咬筋の拘縮が起こらないテープを前回アドバイスした。

だが、今回その方の口腔内をチェックしてみると、結構下の奥歯が欠損している。

そうなると噛み合せが強くなるので余計に咬筋に負担が掛かってしまっている。

口腔外科に行かれるという事なので、入れ歯なりマウスピースなりで改善してもらえれば喰いしばりによる頭痛も解消されているでしょう。

肩甲下筋のリリースを改良

腋下リンパの流れを良くする為に肩甲下筋のリリースを以前から施術していたが、更に効果を上げる為に肩甲骨の奥まで効くやり方を見つけ実践。

肩甲下筋は肩甲骨の奥にある筋肉で、ここの張りが強いと肩甲骨の表側にある中僧帽筋・下僧帽筋・棘下筋・小円筋・大円筋等の動きも悪くなってしまう。

その意味でも肩甲下筋の効果的なリリースは肩のスポーツ障害や五十肩の方達に役立つ。
ただ、結構痛い(^_^;) まあ、その時だけだが。

本日も五十肩の75歳の男性に施術したが、更に肩の動きが改善された。

最近リリースをジワーッと効くやり方に変えているが、「痛いが気持ち良い」と言ってもらっている。
だが、まだまだ発展途上と思っている。
もっともっと良い方法を身につけていきたい。


パンチを受けて顎が痛い・・・

ボクシングをしている若い男性。

1週間前にフェイスガードの上から顎にパンチを受け、翌日から口を開ける右顎が痛いとの事。

顎関節内の腱板が変形していたら自分では手に負えないなと感じていたが、調べてみると顎自体のダメージではなく首の問題だった。

後斜角筋と中斜角筋を弛めると、それだけでかなり楽になった模様。

やはりパンチを顔面に受けると、顔面だけではなく頭部を支えている首にダメージが来るようだ。

自律神経のアンバランスが脊柱テープで解消!

今日来院した19歳の男性。

足にテープを貼ろうとすると両足に大量の汗(*_*)
手も同様に汗びっしょり。

本人は新陳代謝が良いからと勘違いしていた模様だが、これは自律神経のアンバランスで、交感神経優位から起こっているもの。

掌・手の甲と試してみたがあまり効果はなく、次に脊柱にスリットテープを貼ってみる。

そうすると、面白いように汗がピタッと止まった(*^。^*)

2年前に加瀬会長が講演していたのを思い出せて良かったです。こちらも(^_^;)でした・・・

上腕二頭筋長頭腱炎(腱滑膜炎)を靭帯テープで

上記の症状は野球のピッチャーや、ウエイトリフティングの選手に多いスポーツ障害。

大胸筋と上腕二頭筋の繋がっている部分(上腕二頭筋長頭腱)に炎症が起こり、上腕を水平伸展(野球でいえばテイクバックの動作)する時に痛みが発生する。
そして、この症状を放置しておくと常に肩甲骨が外転状態になり、肩甲骨を内転させたり肩関節を外旋させたりする筋肉が機能しなくなるので、年配の人はそのまま五十肩状態になってしまう。

この症状になると、上腕二頭筋と大胸筋の筋機能が著しく低下する。
以前は上の二つの筋肉をカバーするテーピングをしていたのだが、今日来られた方には長頭腱の靭帯部分を弛みにくくするロックテープを貼っただけでその症状が改善された。

もちろん、この症状全ての方に適応できるかどうかは不明だが、まずロックテープを試してからという手順で考えても良いのも知れない。

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