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楽水庵ブログ 過去のコラム: 2013年4月
顎関節治療と声の関係
前に顎関節治療を受けた方の滑舌が良くなってきていると書きましたが、
更に声の通りが良くなってきている、声の響きが良くなってきているのも認められました。
声というのは体のいろんなところ、特に口腔内で反響し、様々な倍音を伴って発生されます。
頭蓋骨の形、口腔内の形に左右されるので、親子で声が似ているというのも納得できます。
顎関節症の方は頬骨の下の筋肉の状態が悪く、緊張状態である事がよくあります。
人前で上がってしまった時の声というのは良く通りません。
頭蓋骨や口腔内の筋肉が緊張状態で動きが悪くなっているからです。
よい反響が得られないので、倍音が少ないからです。
つまり、顎関節症の方は普段からこの状態であることが多く、
逆に治療を受け額関節周辺の筋肉の状態が良くなると豊かな倍音が得られるのでは、と推測しています。
骨盤の歪みの一因
私自身は骨盤は交通事故とかの外傷がなければ歪むものではないと思っています。
それでも、何らかの原因で歪んでいるように見えるのは、大抵が筋肉のバランスが悪い事から起こっているものなのです。
特に前後のバランスが問題です。
ある一例を挙げると、前にある大腰筋という股関節を屈曲させる筋肉が過緊張を起こしたもの、
こうなると過緊張を起こしている側の骨盤が前にせり出します。
そしてそういう場合、後ろの梨状筋(りじょうきん)というお尻の筋肉が
前の大腰筋とバランスを取り合って骨盤を安定させているのですが、
大腰筋が過緊張を起こしていると梨状筋は逆に緩みきってしまいます。
こうなると、どんどんバランスの悪い側の(時には両方とも)骨盤はせり出していきます。
また、梨状筋の緩みきっている場合は隣の中臀筋も緩みきっている事がかなりあります。
そうすると、体はどんどん反対側に傾いていきます。
こうなると、想像して頂くとお判りのように体が歪んでいった状態になります。
これを改善していくにはどうすれば良いか?
過緊張を起こしている筋肉に抑制を掛け、緩みきっている筋肉の機能を促進すれば良いのです。
そうすれば体の歪みはかなり解消されます。
これが俗に言う「骨盤矯正」なのかどうかはハッキリ言って私には判りません。
最近流行の「体幹トレーニング」もそうですが、言葉だけ独り歩きしているような気がするのです。
顎関節治療のおまけ効果
顎関節治療を本格的にやり出して数ヶ月経ちましたが、だんだん判ってきた事があります。
まず、最初に電話を受けた時点で滑舌が良くないのが感じられる点、
そして顔の表情、特に頬骨の辺りの筋肉の動きが乏しく、
少し年齢より老けて見える、という点です。
私見ですが、これは主に外側翼突筋(がいそくよくとつきん)と呼ばれる頬骨の下にある筋肉が
上顎骨や頬骨と癒着して動きにくくなっているからと思われます。
ですから、この癒着を解放させてあげると顔の筋肉が動かしやすくなるので、
結果として話しやすくなり、若返った表情になるようです。
外側翼突筋の調整は頬骨の上からの間接アプローチでもある程度効果がありますが、
やはり口腔内からの直接アプローチの方が効果が高いです。
ただ、最初はかなり痛い事が多いですけど(^^ゞ
皮膚と電流
坐骨神経痛などの脚・腰の痺れや腕・手の痺れ等でお見えになる方は結構おられます。
また最近では脳梗塞による手の麻痺でお見えになった方もおられました。
いろんな治療法があると思いますが、特にキネシオテーピングは特にこれらの症状に高い効果があります。
何故だろうと考えますが、一番の原因は皮膚に流れている電流を調整しているのではないでしょうか?
我々の体内には弱い電流が走っています。
その流れが何らかの原因で乱れる事が痺れや麻痺を引き起こしていると考えられます。
それを東洋では古来から「気」と呼んでいたという気がしてなりません。
関係者の方が読まれたら怒られるかも知れませんが、
ひょっとしたら「気孔術」とは、つまり体内の電流を整える事なのでしょうか。
何か「気孔」というと少しオカルトチックに感じるのですが、こう考えると合点がいきます。
特に大事な皮膚の電流の乱れをキネシオテーピングで整えてあげているから効果があると理解しています。
頚部 斜角筋のエクササイズ(リンクあり)
最近手の指の痺れや腱鞘炎でお見えの方が結構おられます。
また、そのほとんどの方が頚の張りがかなり強く、
頚をしっかりほぐすと訴えられた症状がかなり軽減されています。
もちろん、腕や手の問題もありますが、一番問題があるのは頚部と思われます。
ただ、大元の原因は腕や手の使われ方で、それが解決しない限りは「卵が先か、鶏が先か」で、
結局は頚に一番ダメージが来てしまいます。
今回は頚の筋肉でも一番腕や手に影響を及ぼす、
斜角筋(しゃかくきん)という筋肉のエクササイズを紹介します。
2013-04-08の投稿です。
エアー縄跳びの奨め(リンクあり)
キネシオテーピング協会の加瀬会長が奨めている「エアー縄跳び」。
文字通り、縄を持たずに縄跳びの格好で跳ぶだけのものです。
私もやり出して2年以上になります。
会長が500回跳ぶって書いていたので、それぐらい楽勝かなと思ってたのですが、
最初は本当にキツかったです。足がつりそうになりました(^^ゞ
それが毎日やっていたら1000回ぐらい楽に跳べるようになりました。
今は足底筋膜をかなり意識しているのでまた5~600回ほどしか跳べませんが、
その代わりに他にいろんな事に注意しながらやっています。
最近特に感じるのは、姿勢のチェック及び矯正になる、という点です。
脊柱のアーチを意識しながら重心の位置などをチェックしていける
本当に良いエクササイズだという点です。
軽い腰痛のある方・重心が悪く仙腸関節炎を起こしている方・
肩こりや首こりのきつい方には是非やっていただきたいです。
特に女性でお通じの悪い方などは、姿勢の矯正と揺らされる事により
お通じの改善がかなり見込めます。
それと、女性で問題になる骨粗鬆症も、跳ぶという重力に抵抗する事により
骨が強化されますので、是非やってみて下さい。
今回下手な図ですが、注意点を図解で説明しておりますので、
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