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楽水庵ブログ 過去のコラム 4ページ目
顎関節治療のおまけ効果
顎関節治療を本格的にやり出して数ヶ月経ちましたが、だんだん判ってきた事があります。
まず、最初に電話を受けた時点で滑舌が良くないのが感じられる点、
そして顔の表情、特に頬骨の辺りの筋肉の動きが乏しく、
少し年齢より老けて見える、という点です。
私見ですが、これは主に外側翼突筋(がいそくよくとつきん)と呼ばれる頬骨の下にある筋肉が
上顎骨や頬骨と癒着して動きにくくなっているからと思われます。
ですから、この癒着を解放させてあげると顔の筋肉が動かしやすくなるので、
結果として話しやすくなり、若返った表情になるようです。
外側翼突筋の調整は頬骨の上からの間接アプローチでもある程度効果がありますが、
やはり口腔内からの直接アプローチの方が効果が高いです。
ただ、最初はかなり痛い事が多いですけど(^^ゞ
皮膚と電流
坐骨神経痛などの脚・腰の痺れや腕・手の痺れ等でお見えになる方は結構おられます。
また最近では脳梗塞による手の麻痺でお見えになった方もおられました。
いろんな治療法があると思いますが、特にキネシオテーピングは特にこれらの症状に高い効果があります。
何故だろうと考えますが、一番の原因は皮膚に流れている電流を調整しているのではないでしょうか?
我々の体内には弱い電流が走っています。
その流れが何らかの原因で乱れる事が痺れや麻痺を引き起こしていると考えられます。
それを東洋では古来から「気」と呼んでいたという気がしてなりません。
関係者の方が読まれたら怒られるかも知れませんが、
ひょっとしたら「気孔術」とは、つまり体内の電流を整える事なのでしょうか。
何か「気孔」というと少しオカルトチックに感じるのですが、こう考えると合点がいきます。
特に大事な皮膚の電流の乱れをキネシオテーピングで整えてあげているから効果があると理解しています。
頚部 斜角筋のエクササイズ(リンクあり)
最近手の指の痺れや腱鞘炎でお見えの方が結構おられます。
また、そのほとんどの方が頚の張りがかなり強く、
頚をしっかりほぐすと訴えられた症状がかなり軽減されています。
もちろん、腕や手の問題もありますが、一番問題があるのは頚部と思われます。
ただ、大元の原因は腕や手の使われ方で、それが解決しない限りは「卵が先か、鶏が先か」で、
結局は頚に一番ダメージが来てしまいます。
今回は頚の筋肉でも一番腕や手に影響を及ぼす、
斜角筋(しゃかくきん)という筋肉のエクササイズを紹介します。
2013-04-08の投稿です。
エアー縄跳びの奨め(リンクあり)
キネシオテーピング協会の加瀬会長が奨めている「エアー縄跳び」。
文字通り、縄を持たずに縄跳びの格好で跳ぶだけのものです。
私もやり出して2年以上になります。
会長が500回跳ぶって書いていたので、それぐらい楽勝かなと思ってたのですが、
最初は本当にキツかったです。足がつりそうになりました(^^ゞ
それが毎日やっていたら1000回ぐらい楽に跳べるようになりました。
今は足底筋膜をかなり意識しているのでまた5~600回ほどしか跳べませんが、
その代わりに他にいろんな事に注意しながらやっています。
最近特に感じるのは、姿勢のチェック及び矯正になる、という点です。
脊柱のアーチを意識しながら重心の位置などをチェックしていける
本当に良いエクササイズだという点です。
軽い腰痛のある方・重心が悪く仙腸関節炎を起こしている方・
肩こりや首こりのきつい方には是非やっていただきたいです。
特に女性でお通じの悪い方などは、姿勢の矯正と揺らされる事により
お通じの改善がかなり見込めます。
それと、女性で問題になる骨粗鬆症も、跳ぶという重力に抵抗する事により
骨が強化されますので、是非やってみて下さい。
今回下手な図ですが、注意点を図解で説明しておりますので、
重度の仙腸関節炎
先週は続けて腰痛、それも尾骨付近から鼠径部(そけいぶ)に掛けての痛みを
訴えられた方がお見えになりました。
仙骨と腸骨の間の仙腸関節のトラブル、仙腸関節炎の中でも重度の症状です。
特に尾骨の横にある仙結節靭帯を傷めると、先程述べたように体の前の方にも関連痛が出ます。
その原因はいろいろですが(お一人は交通事故)、足の重心が外寄りだとなりやすいのは確かです。
テーピング等で仙腸関節の具合を整えるのと共に、足の重心を整えるとより改善できます。
それと、この症状の方に避けていただきたいのがお尻のストレッチ。
もともと靭帯が伸ばされていますので、ストレッチをする事により更に悪化する恐れがあります。
合う?合わない?
時々お見えになって施術を受けていただいた方で、
「施術を受けた後に体調が悪くなりました。どうもこの施術は自分には合わないようなので、次回はやめておきます。」
と言われる事があります。
楽になりに来られているのに、一時的にせよ逆にしんどくなってしまう結果になり、
こちらとしては非常に申し訳なく思っております。
こういう現象は「好転反応」と呼ばれ、ダルさ・頭痛・発熱などの症状が一時的に出る可能性があります。
施術を受けられると、それまで体の奥に溜まっていた疲労物資が体外に出ようとします。所謂「デトックス」です。
そのまま、うまく体外に出てくれると何も問題はないのですが、
流れている最中に別の部分に悪さをしたりする事もあるのです。
案外下半身に関しては、血管もリンパ管も太いのでそれほど問題はないのですが、
首や肩などは元々血管やリンパ管がそれほど太くないので、うまく流れてくれない事も多々あります。
特に長い間首こり・肩こりに悩まされている方はそれだけ疲労物資が溜まっていらっしゃるので要注意です。
まず全身の血流・リンパの流れを改善し、薄皮を一枚ずつ剥いでいくようなやり方が一番お体に負担を掛けないと思います。
その方のお体が施術後にどうなるかはハッキリとは判りかねます。
ですから、「好転反応」に関しましては、こちらとしてはあくまで可能性を説明させていただく事しかできないのです。
こちらとしても、そうおっしゃる方がおられるという事実はしっかりと受け止め、
その方の症状・性別・年齢・基礎体力などを考慮して、
無理のない施術を提案し実践させていただくという形をしっかりとやっていく所存です。
冒頭の件に関しましては、「好転反応」が出ているので効果は合ったのですが、
その方の体力とミスマッチがあったと思います。
そこのところはしっかり反省しなければいけないと思っております。
フォームの崩れと筋機能の低下
先週に大阪からある大学のボート部員が来院してくれました。
聞けば昨年の4月ごろからフォームを崩し、段々とひどくなっているとの事。
チェックしてみると全体的に筋機能の低下が見られました。
残念ながら一度ぐらいで済む状態ではなく、
また彼も就職活動等でなかなかこちらに来れないので、先日大阪の合宿所へ出向きました。
漕いでいるフォームもチェックしたかったので、ちょうど良かったです。
彼には酷ですが、ハッキリ言ってひどい状態でした。
フォームが崩れ動きに全体的な調和が取れず、いろんなところに無理が掛かり、
筋機能の低下を起こし、それがまたフォームを余計に崩す、という悪循環を起こしています。
また、セッティングにもかなり無理があるなという印象でした。
今回の施術でかなり肩甲骨周りが動きやすくなったと言ってくれましたが、
同時に体の使い方やセッティングも見直す必要があります。
結構彼にとってもまだまだ道ははるか先ですが、最終学年でもあり、
やはり良い思い出を残してもらいたいので、彼が望む限りは付き合おうと思っています。
筋膜のズレと出力の関係
以前に筋膜のズレに関して取り上げましたが、最近久しぶりに来た高校生のケースがまさしくこれに当たりました。
右ハムストリングの肉離れで来たのですが、大抵の場合ハムストリングよりも前側の筋機能の低下が見られます。
彼も検査をしてみると、まさしく大腿直筋や大腰筋がかなり弱っていました。
以前の私でしたら、検査して弱っているところ全てテーピングしていましたが、
筋膜のズレを意識している最近では、まず筋膜のズレを強制するテーピングを行い、
それでなおかつ弱いところだけ貼るようにしています。
彼の場合は、大腿部の筋膜がかなり外にずれていましたので、
筋膜コレクションテープを貼るだけで大腿直筋の機能は戻りました。
後、大腰筋と臀部の梨状筋がまだ弱かったですが、
股関節に貼らずに同じ効果が出る足裏へのテーピングで機能を回復させました。
本当に以前に比べると非常にシンプルなテーピングになってきました。
やはり、あまり多く貼ってしまうと入浴などで差しさわりの出る事も多いので、
以後こういう形で進めていくのが得策と感じました。
痛みの深さ
先日キネシオテーピング協会関西支部会議と同じくして会長の特別講演がありました。
もうすぐ70歳になる会長ですが、常に向上心を持っておられ本当に頭が下がります。
そのくせ、協会の運営の件に関しては結構会長にも文句を言ってましたが(笑)
さて、会長の講演で一番重要視されていたのが、痛みの深度です。
皮膚、それも表皮なのか真皮なのか、それとも皮下組織なのか筋肉なのか、それとも骨なのか?
それを触診で突き止めていかなければならないのです。
特に表皮の痛みを見つけるには本当にフェザータッチで触診しなければなりません。
これが結構難しく、会長持参の圧力計で図ると、まだまだ私の触診は圧が強すぎました。
何故、こういう事が必要かといえば、表皮の痛みは結構鋭い痛みなのです。
ただ、処置が適切に行われれば痛みが消えるのもまた早い。
それに対して、奥の痛みはどちらかというと鈍い痛みでなかなか消えないのです。
これをしっかり見分けて少しでも楽になっていただけるよう勉強を続けていきます。
正しい姿勢を取るために
前回に左腕の筋膜のずれが大きくなり左の首に張りが出たと書きましたが、それに関連する話です。
いつも正しい姿勢とは肩関節が外旋、つまり、肘頭が後ろを向き、掌が正面を向くと説明しておりますし、
私も立っている時や歩く時にそれを心掛けております。
ただ、今回のように大きく上腕部の筋膜がズレてしまうと、この姿勢を取るとかなり違和感が出ました。
同じように筋膜が大きくズレてしまっている方には、このままでは難しいかも知れません。
そんな時に何気なくやってみたのが、小指に少し力を入れる事です。
これで先ほどの姿勢が本当に楽に取れるようになりました。
逆に足はほとんどの方が小指側に重心があるので、これは母趾球、つまり親指側に意識を持っていただきたいです。
このように、手は小指側、足は親指側に意識を持ってやるのが正しい姿勢を保つコツなのかも知れません。
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