月別 アーカイブ

HOME > 楽水庵ブログ > アーカイブ > スポーツ障害等でお悩みの方に!!京都 キネシオテーピングのプロ: 2014年10月

楽水庵ブログ スポーツ障害等でお悩みの方に!!京都 キネシオテーピングのプロ: 2014年10月

腰椎5番・仙椎1番の神経障害、坐骨テープで解消(*^。^*)

左首と顎の不調でお越しになった50代女性。

腰の具合もあまり良くない。
寒くなると坐骨神経痛の症状が出るとの事。

チェックしてみると、左腰椎5番と仙椎1番の神経障害がある。
だから、長母趾伸筋や長趾伸筋のテストをすると陽性。
特に母趾周りの機能が全て低下しているので、このまま放置しておくと左脚だけ外反母趾になる恐れも出て来る。

今までだと、直ぐ腰にジェルフィッシュテープを貼っていたのだが、それは最近では最後の手段にしている。
何故神経障害が起こっているのかを先ず考察。

下腿部では、腓骨筋が張っているとその奥を走っている腰椎5番や仙椎1番からの神経を圧迫する事が多い。
ただ、この方の場合腓骨筋の張りはあまりなし。

次に坐骨の状態を診る。
そうすると左坐骨の周りがかなり固い。
聞いてみると、やはり座っていて右上で脚を組む事が多いそうだ。
そういう状態が続くと左坐骨周辺が圧迫され動きが悪くなる。

そこで、下の画像のような坐骨の圧迫を緩和するテープを貼付(モデルは別人です)。
その後、もう一度長母趾伸筋・長趾伸筋のテストをすると陰性に変化。
起き上がりテストや足上げテストも全て改善した。

zakotsu_rympha_tape.jpg

この方もギックリ腰

少し前にも坐骨神経痛持ちの方でギックリ腰になられた方のテーピングをアップしたが、今回の男性も同様のケース。
朝の洗顔時に電気が走ったような痛みを感じられた。

神経障害のある神経根にジェルフィッシュテープを貼り、ギックリ腰によって起こった炎症を除去する為に熊手テープを2本。
ただ、前の方と異なるのは、この方が炎症を起こしているのは左なのだが、その左の鼠蹊部は腸骨筋や縫工筋・内腹斜筋の機能低下もありπ(パイ)テープを貼付している。
元々左鼠蹊部の機能が低下しているので、そちらに流すのは得策ではないという事。

そこで、右鼠蹊部に流すように貼った。

もちろん、痛みが全てなくなった訳ではない。
家でアイシング、その後にバイオフリーズの塗布をやってもらう必要がある。

ただ、テーピング直後から「腰に力が入る」と言われていた。
炎症が治まれば痛みは出なくなると思われる。

takano_taro01.jpg


モートン神経腫にジェルフィッシュテープ、怪我の功名(^_^;)

これは実際自分がしたものではありません。

今朝会津若松に知人から「モートン病に効くテーピングありませんか?」とのメッセージがありました。

その方のお知り合いが足の4趾(薬指)の指裏の痺れがきついという事でした。

病院ではモートン病(モートン神経腫)の診断を受けているようです。


さて、どうしようかと考えました。
実際行って(12月には行きますが)状態を診ながらやっていくのが一番良いのですが、今すぐそういう訳にもいかず・・・
加瀬会長の本には一応モートン対策のテーピング例もありますが、結構ややこしい貼り方ですのでお奨めにはならないと判断。

一応、4趾なら仙椎1番の神経障害があるのでは?という事で仙椎1番へのジェルフィッシュテープをアドバイス。

のつもりが、勘違いして仙椎2番と返事してしまいました(T_T)

ただ、その後また知人からメッセージが届き、仙椎1番も2番、どちらの神経根を押しても痛がっていて、特に仙椎2番の神経根を押すと「電気が走った」ような状態になったそうです。

デルマトーム(皮膚神経支配領域)に関しては、本によっては多少異なるのですが、最近購入した本では仙椎2番もどうやら足裏に関連あるようです。
逆に私が勉強になりました。

また幸いな事に、そのモートン病の方は6月に会津若松で私がやった講習のフォローアップ(ジェルフィッシュテープに関してのものを、その知人がして下さった)を受けておられた方でした。
セルフで貼るやり方も学んでおられたので、自分で仙椎1・2番にジェルフィッシュテープを貼ってみられました。

そうすると、かなり痺れがマシになったとの報告をいただきました!

いや~、何か怪我の功名みたいで恥かしいのですが、結果よければ全て良しという事で、12月に向こうに行った際にまだ少し痺れがあるようなら、実際に自分がやらせていただこうと思っています。

夜中に足をつる(>_<)

珍しく夜寝てる間に左足をつってしまった(^_^;)

朝起きても結構痛い。
最近よく歩いているから疲労が溜まっていたようだ。

特に痛かったのが、腓腹筋の内側部。

そこで下のような熊手テープを2本貼ってみた。

若干違和感は残っていたものの、午後から長時間歩いて西山体育館まで行きトレーニングをしても大丈夫だった!(^^)!

my_left_leg.jpg

足元が冷えない!!

朝一番のおしっこのキレが悪いので仙椎3番にジェルフィッシュテープを貼っている。

が、これ以外にも仙椎3番に貼ると腰が温かくなるというメリットがあり、そのせいか貼り出してから足元に冷たさを全然感じなくなってきている。
貼る前は少しフローリングの上とかで冷たいという感覚があったのだが。

ただ、ニトリートの「キネロジEX」は本当に剥がれにくいので、自分で剥がさなければ何時までも残っている。
といっても、テープ自体の効果は1週間以上経つと流石に無くなっているので、昨日貼り直し。

昨日来た中学生も1週間貼りっぱなしでも首の頚板状筋のテープが残っていた。
これは以前使っていたテープでは考えられない事。

自分の腰椎5番のジェルフィッシュテープも長持ちしてくれるお蔭か、最近は全く痺れを感じなくなってきている。

本当にテープが剥がれないのが助かるし、この分だとこの冬は結構薄着でも大丈夫かなという予感があるが、甘いか(笑)

踵の痛み、本当に足底筋膜炎だったのか?

左踵が痛い、特に朝一番で階段を下りる時など手摺にすがらないと痛くて堪らないという事で来られた50代女性。

健康体操教室に通われていて、以前はその翌日に痛みがあった程度だったのが、最近では痛みが引かない模様。
以前、整形外科に行った際は「足底筋膜炎」と診断されたと言われていた。
また、かなり前にスキーに行った時に左膝を痛めたらしい。

やってみると、まず左後十字靭帯に問題があった。
そのせいもあり、膝窩筋の機能低下があったのでテーピング。

次にひらめ筋テープ・足底方形筋と踵の痛点に対しジェルフィッシュテープ。

だが、まだジーンとした痺れがある(^_^;)
そこで、仙椎1番にジェルフィッシュテープ。
だが、まだ痛みがある。

下腿部の前部をもう一度チェックすると前脛骨筋の状態が良くない・・・
そこで前脛骨筋テープを貼ると、かなり痛みが引いた。

帰る時に階段を下りるのが非常に楽と喜んでおられた。

これだけ左の状態が悪かったのにはいろんな条件が重なった為でしょう。
まず、左膝窩筋の状態が良くないので、その奥にある膝窩リンパ節の動きが悪くなり下腿部の機能低下を招いた。

おまけに右股関節の動きがかなり良くなかった(腸骨筋と縫工筋)ので、右股関節を動かす時に左足でかなり踏ん張っているように思われた。

だから、この症状を良くするには、左下腿部だけではなく右股関節の調整も必要。

しかし、そんなに時間は掛からないでしょう。
自分の結論としては、足底筋膜炎ではなかったと考えている。

実はガングリオンでした(^_^;)

50代の女性。

前回ヘベルケン結節だと思ってそのようにテーピングしたが、病院で検査してもらったらガングリオンだと判明。

言い訳がましいですが、ちょっとこちらでは判りづらいので・・・(^_^;)

という事で、テーピングの仕方を変更。
スリットテープからリンパコレクションテープに変えてみた。

この方が痛みがなくなって良い感じらしい。

まあ、どちらでも対処できるという事でm(__)m

nakano_righthand02.jpg

「足関節が回外できない」

顎関節症で来られている20代男性。

顎関節は別ブログで書いたが、今回「右足関節が回外できない」と言われていた。

検査してみると腓骨筋の機能が著しく低下。

これだけだと、単に筋機能低下の可能性も考えられる。
ただ、この男性の場合ひらめ筋が弱いので「空気椅子」のエクササイズをしてもらっているが、右がなかなか強くならないとも言われていた。

そうすると、これは腰椎5番の神経障害の疑いが出てきたので、触診してみると確かに少しあった。

そこで腰椎5番にジェルフィッシュテープを貼付すると、腓骨筋の機能が回復し、ひらめ筋の反応も大幅に向上した。
もちろん足関節も容易に回外できるようになった。

難しいのは、腓骨筋の機能低下の場合腰椎5番・仙椎1番どちらでも起こるという事。
どちらの神経もその辺りを走っているせいだろう。

見分け方としては、下腿背部の機能低下及び長母趾伸筋等の機能低下なら腰椎5番、長趾伸筋の機能低下なら仙椎1番、といったところか。

軟部損傷にRICEは有効か?

応急処置に RICEという原則があります。

R=rest 休ませる・寛がせる、窮屈な服なら弛めてあげる、
I=ice   患部を冷やす、
C=compression 患部を圧迫する・固定する、
E=elevatoin 患部を心臓より高い位置に挙げる、これによって血液の戻りとかを促す、

の4つです。

確かに、出血・骨折・脱臼とかの場合はこの原則は有効ですが、所謂スポーツ障害に多い捻挫・打ち身・肉離れ・野球肘や肩、シンスプリントやオスグッド、それに一般によく起こるぎっくり腰や寝違いにこの4つの原則を当てはめると、却って逆効果になってしまうケースが多々あります。

例えば、打ち身や内出血の場合にアスレチックテープなどで固めてしまうと体液(血液・リンパ液)の還流が阻害され、却って内出血が酷くなったりする事があります。
肉離れをアスレチックテープで固めてしまい、症状が余計に悪化した高校生もいました。

そういう場合は、キネシオテープを適切に貼り、皮膚を受けせる事によって隙間を作って、その隙間に体液を流すような事をする方が得策です。
靭帯の部分断裂などもキネシオテープの特性(縦には伸びるが、横には伸びない)を上手く利用すれば状態はかなり改善します。
靭帯自身は痛みを感じません。ただ、靭帯が弛みきってしまうと周りの筋肉がシッカリ機能しなくなるので、そのギャップで痛みを感じてしまうのです。

また、elevation もキネシオテーピングを選択した場合必要ありません。
キネシオテーピングに精通している施術者は、どうすれば体液の還流がより促されるかを考えてテーピングしますし、また講習でもそれを教えます。

ですから、軟部損傷の場合は、R と I は大事だと考えますが、C と E は必要ありません。
ハッキリ言ってしまうと、R はやめた方が賢明です。

逆に、浮かす( F=float) の方が回復を促してくれます。

もちろん、RICE は上記の通り、必要な場合もあります。

ただ、大抵の軟部損傷の場合は、RIF ではないかと私は考えます。

時折スポーツトレーナーの方々のテーピングを見掛ける事がありますが、折角キネシオテープを使用していてもそのキネシオテープの特性を理解していないが為にアスレチックテープと同じ貼り方をして、結局意味のないテーピングをされている方が多いです。

非常にモッタイナイ話です。
アスレチックテープとキネシオテープは全く別物で、キネシオテープを使う場合は RIF の発想で貼ってもらいたい、そうすればもっと活躍できるアスリートが出てくると実感しています。

蛇足ですが、起床した時の軽い寝違いなんかでしたら、R と I だけでも結構効果がありますよ。
昔、この仕事をするずっと前に寝違いを入浴したりストレッチングでこじらせた自分の体験からです。
氷水で冷やし、バイオフリーズなんかを塗っておけば多少の寝違いなんかは直ぐに良くなります。



やはり40代以上の女性はヘベルケン結節に関心が・・・

先週来られた40代の女性も当ブログを読まれていて、来られるなりヘベルケン結節へのテーピングを尋ねられた。

少し以前から気になっていて、また調理中とかに何かが関節に当たると非常に痛いそうだ。
関節炎なのだから、何か触れると異常に痛みを感じるのだろう。

例のテーピングをすることにより、痛みもかなりなくなり関節も曲げやすくなった。

後は根気よく自身で貼り続けていただく事が重要になってくる。

nakano_hand01.jpg



12

« スポーツ障害等でお悩みの方に!!京都 キネシオテーピングのプロ: 2014年9月 | メインページ | アーカイブ | スポーツ障害等でお悩みの方に!!京都 キネシオテーピングのプロ: 2014年11月 »

このページのトップへ