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HOME > 楽水庵ブログ > アーカイブ > スポーツ障害等でお悩みの方に!!京都 キネシオテーピングのプロ: 2015年6月
楽水庵ブログ スポーツ障害等でお悩みの方に!!京都 キネシオテーピングのプロ: 2015年6月
自身の左膝の痛み、日頃のクセも影響している模様
こんにちは、京都府長岡京市においてスポーツ障害の解消を目指しているスポーツ整体院 楽水庵です。
自分自身の左膝の痛みについてです。
先週金曜日仕事をしていると左膝内側に痛みを感じました。
結構痛いので試しに大腿四頭筋テープや内側広筋テープ・半月板テープに股関節も関係しているので梨状筋の代替テープも貼ってみました。
しかし、もう一つ痛みが消えず、特に左膝を片膝着いた状態にすると結構痛みが出ました。
そこで日曜日にもう一度診立てを変えてテーピングし直し。
大腿四頭筋は大丈夫なのでテーピングする必要はなし。半月板もそれほど悪くなし。
とにかく膝内側の鵞足周辺を押すと痛いが、鵞足に皮膚を寄せると比多美が軽減するのも判明。
そこで、以前教えたもらった「タナ障害テープ」を参考に貼ってみました。
4本スリットを鵞足から膝蓋骨外縁に向けて貼り、タナ障害テープは外縁に切り込みを付けた膝蓋骨外周テープを貼りますが、今回のは鵞足と外縁にそれぞれ切れ目を入れた外周テープを貼りました。
加えて梨状筋テープを臀部に直接テーピング、更に内側広筋テープ。
これでかなり痛みが楽になりましたが、外出しているとまだ少し違和感が残っていたので帰宅後少し手直し。
まず4本スリットがズボンで擦れてめくれていたので3本スリットに変更。
そして、内側広筋テープをやめて筋膜を内側に寄せる筋膜テープにして内転筋の中で薄筋と長内転筋の状態が悪かったのでそれぞれテーピングしました。
すると、片膝を着いても痛くならなくなり、普段も痛かったのを忘れるぐらいになりました。
さて、この膝痛の原因ですが、直接的には最近ノルディックウォークで走る(ノルディックランか・・・)事ができるようになり、これが結構面白いのでインターバルトレーニング形式で走っている事もあると思います。
ただ、それが引き金になったのは間違いないとは思いますが、本当の原因はそうではありません。
この膝痛の起こった一番の原因は梨状筋の拘縮により股関節が外旋気味になり大腿部下部から膝に掛けて内側が引っ張られていた事です。
では、何故左だけそうなったか?
そこには私の普段の癖が大きく関係しています。
私はテレビを見る時に左を下にして寝そべってみる事が多い。
やってみると判りますが、その姿勢を取ってみると左の大腿部が外旋(がに股気味)になってしまいます。
それによって梨状筋が拘縮されて余計に内側が伸ばされてしまいます。
逆に右の大腿部とかはそれほど外旋気味になりませんので、右には痛みが出ないのでしょう。
走ったりしなければ痛みは出なかったのでしょうが、たまたま走るという普段より強度の高い運動をやったので痛みが出た、というのが正解だと思います。
全てとは言いませんが、スポーツ障害を起こす原因の多くはその人の「日常生活のクセ」にあるのです。
そういう事を再認識させれくれた痛みでした。
ずっと痛いとさすがに辛いですが、これぐらいの痛みがあると良い勉強になるのでアリガタイ一面もあります。
この仕事は健康でなければやれませんが、痛みを体験していないとできませんから。
楽水庵
自分自身の左膝の痛みについてです。
先週金曜日仕事をしていると左膝内側に痛みを感じました。
結構痛いので試しに大腿四頭筋テープや内側広筋テープ・半月板テープに股関節も関係しているので梨状筋の代替テープも貼ってみました。
しかし、もう一つ痛みが消えず、特に左膝を片膝着いた状態にすると結構痛みが出ました。
そこで日曜日にもう一度診立てを変えてテーピングし直し。
大腿四頭筋は大丈夫なのでテーピングする必要はなし。半月板もそれほど悪くなし。
とにかく膝内側の鵞足周辺を押すと痛いが、鵞足に皮膚を寄せると比多美が軽減するのも判明。
そこで、以前教えたもらった「タナ障害テープ」を参考に貼ってみました。
4本スリットを鵞足から膝蓋骨外縁に向けて貼り、タナ障害テープは外縁に切り込みを付けた膝蓋骨外周テープを貼りますが、今回のは鵞足と外縁にそれぞれ切れ目を入れた外周テープを貼りました。
加えて梨状筋テープを臀部に直接テーピング、更に内側広筋テープ。
これでかなり痛みが楽になりましたが、外出しているとまだ少し違和感が残っていたので帰宅後少し手直し。
まず4本スリットがズボンで擦れてめくれていたので3本スリットに変更。
そして、内側広筋テープをやめて筋膜を内側に寄せる筋膜テープにして内転筋の中で薄筋と長内転筋の状態が悪かったのでそれぞれテーピングしました。
すると、片膝を着いても痛くならなくなり、普段も痛かったのを忘れるぐらいになりました。
さて、この膝痛の原因ですが、直接的には最近ノルディックウォークで走る(ノルディックランか・・・)事ができるようになり、これが結構面白いのでインターバルトレーニング形式で走っている事もあると思います。
ただ、それが引き金になったのは間違いないとは思いますが、本当の原因はそうではありません。
この膝痛の起こった一番の原因は梨状筋の拘縮により股関節が外旋気味になり大腿部下部から膝に掛けて内側が引っ張られていた事です。
では、何故左だけそうなったか?
そこには私の普段の癖が大きく関係しています。
私はテレビを見る時に左を下にして寝そべってみる事が多い。
やってみると判りますが、その姿勢を取ってみると左の大腿部が外旋(がに股気味)になってしまいます。
それによって梨状筋が拘縮されて余計に内側が伸ばされてしまいます。
逆に右の大腿部とかはそれほど外旋気味になりませんので、右には痛みが出ないのでしょう。
走ったりしなければ痛みは出なかったのでしょうが、たまたま走るという普段より強度の高い運動をやったので痛みが出た、というのが正解だと思います。
全てとは言いませんが、スポーツ障害を起こす原因の多くはその人の「日常生活のクセ」にあるのです。
そういう事を再認識させれくれた痛みでした。
ずっと痛いとさすがに辛いですが、これぐらいの痛みがあると良い勉強になるのでアリガタイ一面もあります。
この仕事は健康でなければやれませんが、痛みを体験していないとできませんから。
楽水庵
「泣きそうなほど嬉しい」
こんにちは、当ブログをご覧いただきありがとうございます。
京都府長岡京市にある、スポーツ障害解消の為の整体院 楽水庵です。
先日お越しになった、近所にお住いの50代女性。
高校時代からずっとバドミントンをされています。
以前から右膝に不安は抱えられていたのですが、今年の2月から激痛が走り、今では練習していても思い切って踏み込む事ができず、「羽根つき」状態でしかプレーで黄な悩みを持っておられました。
また練習した夜は、膝から下がひどい鬱血をしていたそうです。
また、整形外科でMRI検査をしてもらうと、膝の周りの靭帯が結構痛んでいて、暗にバドミントンを諦めるように言われたそうです。
それでも、バドミントンが生き甲斐なので何とかならないかと考え、また10年ほど前からキネシオテープを貼っておられた事もあり、当院に来られました。
自分でも貼っておられたのですが、どういう風に貼っていたか尋ねると思いっ切り引っ張って貼っておられました。
テープにかぶれやすいと思っておられたようですが、どうもテンションの問題だったと思われます。
いつも書いていますが、膝のトラブルを膝周辺だけで診ると解決する事は困難です。
膝関節は股関節と足関節に挟まれた関節で、そのどちらか(どちらも、という事もある)に問題があれば、もろに影響を受けます。
調べてみると、大腰筋・腸骨筋・縫工筋と股関節の機能が低下していました。
ご自身右大腿直筋が細くなってきていると感じておられましたが、大腰筋や腸骨筋が機能していないと浅筋膜の流れが阻害され大腿直筋が働きません。
無理に動かそうとしても、ユニットで動く事ができず単体で働かさねばならないのでギクシャクした動きになってしまいます。
ほとんどの場合は機能する事ができず、余計に膝に負担を掛けてしまいます。
そして、内側側副靱帯に半月板、後十字靭帯が痛んでいました。
下腿部の問題は後縦靭帯をサポートしている膝窩筋が弱っているのも原因でしょう。
膝窩筋が弱っていると、膝窩リンパ節の動きが低下します。
下腿部の血流が阻害されるので鬱血しやすくなってしまいます。
浮腫みの原因にもなります。
こういう様々な症状を一つずつ解決していって、立ち上がってシャドーをしてもらうとスッと膝を曲げる事ができました。
「本当に泣きそうなほど嬉しいです」と喜んでおられました。
しかし、改善の道はこれから。
あくまでキネシオテーピングで一時的に改善されているだけですから、本格的に良くなった訳ではありません。
また、痛みがほとんどなくなったからといって、いきなり無理をするのも禁物です。
様子を見ながら無理をせず、少しずつ練習の内容を上げていく、弱っている筋肉のエクササイズをする、とかを是非実践していただきたい。
楽水庵
京都府長岡京市にある、スポーツ障害解消の為の整体院 楽水庵です。
先日お越しになった、近所にお住いの50代女性。
高校時代からずっとバドミントンをされています。
以前から右膝に不安は抱えられていたのですが、今年の2月から激痛が走り、今では練習していても思い切って踏み込む事ができず、「羽根つき」状態でしかプレーで黄な悩みを持っておられました。
また練習した夜は、膝から下がひどい鬱血をしていたそうです。
また、整形外科でMRI検査をしてもらうと、膝の周りの靭帯が結構痛んでいて、暗にバドミントンを諦めるように言われたそうです。
それでも、バドミントンが生き甲斐なので何とかならないかと考え、また10年ほど前からキネシオテープを貼っておられた事もあり、当院に来られました。
自分でも貼っておられたのですが、どういう風に貼っていたか尋ねると思いっ切り引っ張って貼っておられました。
テープにかぶれやすいと思っておられたようですが、どうもテンションの問題だったと思われます。
いつも書いていますが、膝のトラブルを膝周辺だけで診ると解決する事は困難です。
膝関節は股関節と足関節に挟まれた関節で、そのどちらか(どちらも、という事もある)に問題があれば、もろに影響を受けます。
調べてみると、大腰筋・腸骨筋・縫工筋と股関節の機能が低下していました。
ご自身右大腿直筋が細くなってきていると感じておられましたが、大腰筋や腸骨筋が機能していないと浅筋膜の流れが阻害され大腿直筋が働きません。
無理に動かそうとしても、ユニットで動く事ができず単体で働かさねばならないのでギクシャクした動きになってしまいます。
ほとんどの場合は機能する事ができず、余計に膝に負担を掛けてしまいます。
そして、内側側副靱帯に半月板、後十字靭帯が痛んでいました。
下腿部の問題は後縦靭帯をサポートしている膝窩筋が弱っているのも原因でしょう。
膝窩筋が弱っていると、膝窩リンパ節の動きが低下します。
下腿部の血流が阻害されるので鬱血しやすくなってしまいます。
浮腫みの原因にもなります。
こういう様々な症状を一つずつ解決していって、立ち上がってシャドーをしてもらうとスッと膝を曲げる事ができました。
「本当に泣きそうなほど嬉しいです」と喜んでおられました。
しかし、改善の道はこれから。
あくまでキネシオテーピングで一時的に改善されているだけですから、本格的に良くなった訳ではありません。
また、痛みがほとんどなくなったからといって、いきなり無理をするのも禁物です。
様子を見ながら無理をせず、少しずつ練習の内容を上げていく、弱っている筋肉のエクササイズをする、とかを是非実践していただきたい。
楽水庵
鼠蹊部の詰り、薄筋の可能性
当ブログに来ていただき、誠にありがとうございます。
京都の長岡京市でスポーツ障害の施術をメインにやっている、スポーツ整体院 楽水庵です。
定期的に通っている器械体操をやっている中学生ですが、この前から左鼠蹊部の痛みを抱えていました。
腸骨筋等も機能低下していたので、それらに対してアプローチしていたのですが、まだ走ったり前後に開脚すると痛みが残っていので、更にチェック。
すると、膝下部内側の鵞足(がそく)に痛みのポイントがあったので、試しに薄筋(はっきん)という筋肉のラインを触診してみると張りがあったのでテーピング。
すると前後に開脚してみたりしても痛みが出なくなりました。
薄筋とは、上の画像の一番内側にある筋肉で、文字通りペラペラの筋肉です。
内転筋に分類されています。
また、もしやと思い、鼠蹊部の詰りのきつい女性の薄筋もチェックしてみたところ、やはり筋低下が見られたのでテーピングしてみたところ、鼠蹊部の詰まりがかなり改善しました。
確かに、薄筋の関連痛として鼠蹊部の痛み・詰りと出ていました。
完全な見落としです。
今まで鼠蹊部の詰りは、腸骨筋や中臀筋、または大内転筋や長内転筋という、どちらかというと薄筋よりもメジャーな筋肉を先に診てしまうところがあり、薄筋は見落とし気味でした。
しかし、この二人のように、明らかに薄筋を調整すると鼠蹊部が大幅に改善されるのを見ていると、これが特殊な例ではないのではと思われます。
もちろん決めつけは良くないですが、これからは薄筋もしっかりチェックしていかなければいけません。
楽水庵
京都の長岡京市でスポーツ障害の施術をメインにやっている、スポーツ整体院 楽水庵です。
定期的に通っている器械体操をやっている中学生ですが、この前から左鼠蹊部の痛みを抱えていました。
腸骨筋等も機能低下していたので、それらに対してアプローチしていたのですが、まだ走ったり前後に開脚すると痛みが残っていので、更にチェック。
すると、膝下部内側の鵞足(がそく)に痛みのポイントがあったので、試しに薄筋(はっきん)という筋肉のラインを触診してみると張りがあったのでテーピング。
すると前後に開脚してみたりしても痛みが出なくなりました。
薄筋とは、上の画像の一番内側にある筋肉で、文字通りペラペラの筋肉です。
内転筋に分類されています。
また、もしやと思い、鼠蹊部の詰りのきつい女性の薄筋もチェックしてみたところ、やはり筋低下が見られたのでテーピングしてみたところ、鼠蹊部の詰まりがかなり改善しました。
確かに、薄筋の関連痛として鼠蹊部の痛み・詰りと出ていました。
完全な見落としです。
今まで鼠蹊部の詰りは、腸骨筋や中臀筋、または大内転筋や長内転筋という、どちらかというと薄筋よりもメジャーな筋肉を先に診てしまうところがあり、薄筋は見落とし気味でした。
しかし、この二人のように、明らかに薄筋を調整すると鼠蹊部が大幅に改善されるのを見ていると、これが特殊な例ではないのではと思われます。
もちろん決めつけは良くないですが、これからは薄筋もしっかりチェックしていかなければいけません。
楽水庵
ソフトボールで左肩を傷めた方へのテーピング
お元気ですか、京都府の長岡京市でスポーツ障害を含むアスリートのコンディショニングをメインで施術している、楽水庵です。
上の写真の男性は昨年にソフトボールをプレーしている際に左肩(右利き)を傷められて来院されました。
左肩の主に横靭帯・肩甲上腕靭帯と呼ばれる、上腕二頭筋と大胸筋を繋いでいる靭帯を損傷されました。
これらの靭帯を損傷、というより弛みが出ているのですが、そうなると肘を曲げるという上腕二頭筋の機能がしっかり働きません。
そして、上腕二頭筋のもう一つの機能、前腕を回外させるという昨日も発揮されません、というよりそういう動きをすると痛みが出ます。
具体的には、右利きの方ですので、右側のフライは大丈夫ですが左側のフライを追いかけて獲ろうとすると痛くてできない、という次第です。
右側も上腕を内旋した時に大胸筋が収縮しなければいけませんが、それも先ほど述べた理由により動きにくくなっているので、逆シングルで獲る際も痛かったのでは、と推測されます。
まず、それらの靭帯の弛みを抑えるテーピングを施しました。
愛媛の達人からキネシオテープを用いた肘や膝の靭帯の弛みをロックさせるやり方を教えていただいた事があり、それを応用してやっております。
靭帯とは機械に例えるとワイヤーであり、関節が伸びた際にワイヤーはピンと縮まらなければいけないのですが、肩関節は不安定な関節であり、何がしかの動作をした際にともすれば延びてしまいがちです。
これは子供でも同様です。
子供だから、絶対に関節は大丈夫と思うのは危険です。
肩周りとかでいつもと違う変な動きになっていたら、それは靭帯が機能せずにしっかり繋いでいる関節の筋肉が機能していないので、それを無理やり何とかしようと、意識的にせよ無意識にせよ「代償行為」をしている可能性が高いのです。
これが続くと、更なるスポーツ障害を引き起こします。
また、そういう代償行為をしている選手は動きのリズムが、状態の良かった時のシンプルなものから複雑なものに変わっていっている筈です。
そうすると、益々「スランプ」に陥っていきます。
よくプロ野球とかでスランプに陥った選手が「特打」とかをしますが、本当は通常の練習をやめコンディショニングをした方が即効性があります。
本当は休んで、悪いイメージを抜き去った方が良いのですが、特にプロ野球とかではそういう風に休んだりするとメディアに袋叩きになる恐れがあるので、ポーズだけでやっている事が多いのです。
特に少年野球の選手や指導者はその点に留意していただいて、不必要な怪我をしない・させないようにお願いしたいと思います。
さて、先の男性に話を戻しますと、靭帯へのアプローチを先ず行って、その次に肩甲骨周りの低下している筋機能をキネシオテーピングで下の写真のように補強しました。
具体的には、下僧帽筋・肩甲下筋・棘上筋です。
スッカリ良くなるにはしばらく掛かりそうですが、昨年傷めてからしばらく病院でヒアルソン酸注射をしていた時に比べ改善している実感がおありなので、そんなに長い時間は必要ないと思われます。
楽水庵
上の写真の男性は昨年にソフトボールをプレーしている際に左肩(右利き)を傷められて来院されました。
左肩の主に横靭帯・肩甲上腕靭帯と呼ばれる、上腕二頭筋と大胸筋を繋いでいる靭帯を損傷されました。
これらの靭帯を損傷、というより弛みが出ているのですが、そうなると肘を曲げるという上腕二頭筋の機能がしっかり働きません。
そして、上腕二頭筋のもう一つの機能、前腕を回外させるという昨日も発揮されません、というよりそういう動きをすると痛みが出ます。
具体的には、右利きの方ですので、右側のフライは大丈夫ですが左側のフライを追いかけて獲ろうとすると痛くてできない、という次第です。
右側も上腕を内旋した時に大胸筋が収縮しなければいけませんが、それも先ほど述べた理由により動きにくくなっているので、逆シングルで獲る際も痛かったのでは、と推測されます。
まず、それらの靭帯の弛みを抑えるテーピングを施しました。
愛媛の達人からキネシオテープを用いた肘や膝の靭帯の弛みをロックさせるやり方を教えていただいた事があり、それを応用してやっております。
靭帯とは機械に例えるとワイヤーであり、関節が伸びた際にワイヤーはピンと縮まらなければいけないのですが、肩関節は不安定な関節であり、何がしかの動作をした際にともすれば延びてしまいがちです。
これは子供でも同様です。
子供だから、絶対に関節は大丈夫と思うのは危険です。
肩周りとかでいつもと違う変な動きになっていたら、それは靭帯が機能せずにしっかり繋いでいる関節の筋肉が機能していないので、それを無理やり何とかしようと、意識的にせよ無意識にせよ「代償行為」をしている可能性が高いのです。
これが続くと、更なるスポーツ障害を引き起こします。
また、そういう代償行為をしている選手は動きのリズムが、状態の良かった時のシンプルなものから複雑なものに変わっていっている筈です。
そうすると、益々「スランプ」に陥っていきます。
よくプロ野球とかでスランプに陥った選手が「特打」とかをしますが、本当は通常の練習をやめコンディショニングをした方が即効性があります。
本当は休んで、悪いイメージを抜き去った方が良いのですが、特にプロ野球とかではそういう風に休んだりするとメディアに袋叩きになる恐れがあるので、ポーズだけでやっている事が多いのです。
特に少年野球の選手や指導者はその点に留意していただいて、不必要な怪我をしない・させないようにお願いしたいと思います。
さて、先の男性に話を戻しますと、靭帯へのアプローチを先ず行って、その次に肩甲骨周りの低下している筋機能をキネシオテーピングで下の写真のように補強しました。
具体的には、下僧帽筋・肩甲下筋・棘上筋です。
スッカリ良くなるにはしばらく掛かりそうですが、昨年傷めてからしばらく病院でヒアルソン酸注射をしていた時に比べ改善している実感がおありなので、そんなに長い時間は必要ないと思われます。
楽水庵
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