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HOME > 楽水庵ブログ > アーカイブ > スポーツ障害等でお悩みの方に!!京都 キネシオテーピングのプロ > 15ページ目
楽水庵ブログ スポーツ障害等でお悩みの方に!!京都 キネシオテーピングのプロ 15ページ目
手掌の痛み、こんなところから(*_*)
先週器械体操をしている中学生がまた右手の手掌に痛みを訴えて来ました。
床を手掌で押す、つまり逆立ちのような動きをすると痛みます。
以前にも同じ処を傷め、その際もかなり苦労しましたが何とか円回内筋が原因と判り解決した事があります。
今回も同じ原因だろうとチェックしてみたのですが、全然見当が付かず・・・
残念ながら、他の部位も傷めていたので手掌の方はペンディングしました。
傷めた処は腕橈骨筋の関連痛であるのに腕橈骨筋を動きやすくしても痛みは取れず。
どこだろう?と数日考えた結果、ある考えが浮かびました。
腕橈骨筋と密接な働きをしているのが上腕二頭筋。
この2つの筋肉は、拮抗関係ではなく協調関係にあります。
ひょっとして、上腕二頭筋の機能低下が腕橈骨筋に影響を与え、その為に手掌に痛みが走るのではないか。
そう推測して、今日中学生が来た時に、肘を曲げて(つまり上腕二頭筋が収縮している状態)で手掌を押してみるのと、逆に肘を伸ばして手掌を押してみるのと、どちらが痛いかを試してもらいました。
すると、予想通り肘を伸ばした状態の方が痛いとの回答。
そこで上腕二頭筋にテーピングしたところ、大幅に痛みが軽減しました。
また、今回は左手の手掌にも痛みが出ていました。
ただ、こちらは尺側(小指側)の方だけ。
この場合は広背筋も関係あるので、広背筋のテストをするとやはり機能低下が見られました。
左は、上腕二頭筋と広背筋へのテープで痛みがほとんどなくなりました。
彼の場合、鼠蹊部の痛みで(これはまた書きます)かなり苦労していますが、とりあえず悩みの一つが解消されたので素直に喜びたいと思います。
楽水庵/
自身の左膝の痛み、日頃のクセも影響している模様
自分自身の左膝の痛みについてです。
先週金曜日仕事をしていると左膝内側に痛みを感じました。
結構痛いので試しに大腿四頭筋テープや内側広筋テープ・半月板テープに股関節も関係しているので梨状筋の代替テープも貼ってみました。
しかし、もう一つ痛みが消えず、特に左膝を片膝着いた状態にすると結構痛みが出ました。
そこで日曜日にもう一度診立てを変えてテーピングし直し。
大腿四頭筋は大丈夫なのでテーピングする必要はなし。半月板もそれほど悪くなし。
とにかく膝内側の鵞足周辺を押すと痛いが、鵞足に皮膚を寄せると比多美が軽減するのも判明。
そこで、以前教えたもらった「タナ障害テープ」を参考に貼ってみました。
4本スリットを鵞足から膝蓋骨外縁に向けて貼り、タナ障害テープは外縁に切り込みを付けた膝蓋骨外周テープを貼りますが、今回のは鵞足と外縁にそれぞれ切れ目を入れた外周テープを貼りました。
加えて梨状筋テープを臀部に直接テーピング、更に内側広筋テープ。
これでかなり痛みが楽になりましたが、外出しているとまだ少し違和感が残っていたので帰宅後少し手直し。
まず4本スリットがズボンで擦れてめくれていたので3本スリットに変更。
そして、内側広筋テープをやめて筋膜を内側に寄せる筋膜テープにして内転筋の中で薄筋と長内転筋の状態が悪かったのでそれぞれテーピングしました。
すると、片膝を着いても痛くならなくなり、普段も痛かったのを忘れるぐらいになりました。
さて、この膝痛の原因ですが、直接的には最近ノルディックウォークで走る(ノルディックランか・・・)事ができるようになり、これが結構面白いのでインターバルトレーニング形式で走っている事もあると思います。
ただ、それが引き金になったのは間違いないとは思いますが、本当の原因はそうではありません。
この膝痛の起こった一番の原因は梨状筋の拘縮により股関節が外旋気味になり大腿部下部から膝に掛けて内側が引っ張られていた事です。
では、何故左だけそうなったか?
そこには私の普段の癖が大きく関係しています。
私はテレビを見る時に左を下にして寝そべってみる事が多い。
やってみると判りますが、その姿勢を取ってみると左の大腿部が外旋(がに股気味)になってしまいます。
それによって梨状筋が拘縮されて余計に内側が伸ばされてしまいます。
逆に右の大腿部とかはそれほど外旋気味になりませんので、右には痛みが出ないのでしょう。
走ったりしなければ痛みは出なかったのでしょうが、たまたま走るという普段より強度の高い運動をやったので痛みが出た、というのが正解だと思います。
全てとは言いませんが、スポーツ障害を起こす原因の多くはその人の「日常生活のクセ」にあるのです。
そういう事を再認識させれくれた痛みでした。
ずっと痛いとさすがに辛いですが、これぐらいの痛みがあると良い勉強になるのでアリガタイ一面もあります。
この仕事は健康でなければやれませんが、痛みを体験していないとできませんから。
楽水庵
「泣きそうなほど嬉しい」
京都府長岡京市にある、スポーツ障害解消の為の整体院 楽水庵です。
先日お越しになった、近所にお住いの50代女性。
高校時代からずっとバドミントンをされています。
以前から右膝に不安は抱えられていたのですが、今年の2月から激痛が走り、今では練習していても思い切って踏み込む事ができず、「羽根つき」状態でしかプレーで黄な悩みを持っておられました。
また練習した夜は、膝から下がひどい鬱血をしていたそうです。
また、整形外科でMRI検査をしてもらうと、膝の周りの靭帯が結構痛んでいて、暗にバドミントンを諦めるように言われたそうです。
それでも、バドミントンが生き甲斐なので何とかならないかと考え、また10年ほど前からキネシオテープを貼っておられた事もあり、当院に来られました。
自分でも貼っておられたのですが、どういう風に貼っていたか尋ねると思いっ切り引っ張って貼っておられました。
テープにかぶれやすいと思っておられたようですが、どうもテンションの問題だったと思われます。
いつも書いていますが、膝のトラブルを膝周辺だけで診ると解決する事は困難です。
膝関節は股関節と足関節に挟まれた関節で、そのどちらか(どちらも、という事もある)に問題があれば、もろに影響を受けます。
調べてみると、大腰筋・腸骨筋・縫工筋と股関節の機能が低下していました。
ご自身右大腿直筋が細くなってきていると感じておられましたが、大腰筋や腸骨筋が機能していないと浅筋膜の流れが阻害され大腿直筋が働きません。
無理に動かそうとしても、ユニットで動く事ができず単体で働かさねばならないのでギクシャクした動きになってしまいます。
ほとんどの場合は機能する事ができず、余計に膝に負担を掛けてしまいます。
そして、内側側副靱帯に半月板、後十字靭帯が痛んでいました。
下腿部の問題は後縦靭帯をサポートしている膝窩筋が弱っているのも原因でしょう。
膝窩筋が弱っていると、膝窩リンパ節の動きが低下します。
下腿部の血流が阻害されるので鬱血しやすくなってしまいます。
浮腫みの原因にもなります。
こういう様々な症状を一つずつ解決していって、立ち上がってシャドーをしてもらうとスッと膝を曲げる事ができました。
「本当に泣きそうなほど嬉しいです」と喜んでおられました。
しかし、改善の道はこれから。
あくまでキネシオテーピングで一時的に改善されているだけですから、本格的に良くなった訳ではありません。
また、痛みがほとんどなくなったからといって、いきなり無理をするのも禁物です。
様子を見ながら無理をせず、少しずつ練習の内容を上げていく、弱っている筋肉のエクササイズをする、とかを是非実践していただきたい。
楽水庵
鼠蹊部の詰り、薄筋の可能性
京都の長岡京市でスポーツ障害の施術をメインにやっている、スポーツ整体院 楽水庵です。
定期的に通っている器械体操をやっている中学生ですが、この前から左鼠蹊部の痛みを抱えていました。
腸骨筋等も機能低下していたので、それらに対してアプローチしていたのですが、まだ走ったり前後に開脚すると痛みが残っていので、更にチェック。
すると、膝下部内側の鵞足(がそく)に痛みのポイントがあったので、試しに薄筋(はっきん)という筋肉のラインを触診してみると張りがあったのでテーピング。
すると前後に開脚してみたりしても痛みが出なくなりました。
薄筋とは、上の画像の一番内側にある筋肉で、文字通りペラペラの筋肉です。
内転筋に分類されています。
また、もしやと思い、鼠蹊部の詰りのきつい女性の薄筋もチェックしてみたところ、やはり筋低下が見られたのでテーピングしてみたところ、鼠蹊部の詰まりがかなり改善しました。
確かに、薄筋の関連痛として鼠蹊部の痛み・詰りと出ていました。
完全な見落としです。
今まで鼠蹊部の詰りは、腸骨筋や中臀筋、または大内転筋や長内転筋という、どちらかというと薄筋よりもメジャーな筋肉を先に診てしまうところがあり、薄筋は見落とし気味でした。
しかし、この二人のように、明らかに薄筋を調整すると鼠蹊部が大幅に改善されるのを見ていると、これが特殊な例ではないのではと思われます。
もちろん決めつけは良くないですが、これからは薄筋もしっかりチェックしていかなければいけません。
楽水庵
ソフトボールで左肩を傷めた方へのテーピング
上の写真の男性は昨年にソフトボールをプレーしている際に左肩(右利き)を傷められて来院されました。
左肩の主に横靭帯・肩甲上腕靭帯と呼ばれる、上腕二頭筋と大胸筋を繋いでいる靭帯を損傷されました。
これらの靭帯を損傷、というより弛みが出ているのですが、そうなると肘を曲げるという上腕二頭筋の機能がしっかり働きません。
そして、上腕二頭筋のもう一つの機能、前腕を回外させるという昨日も発揮されません、というよりそういう動きをすると痛みが出ます。
具体的には、右利きの方ですので、右側のフライは大丈夫ですが左側のフライを追いかけて獲ろうとすると痛くてできない、という次第です。
右側も上腕を内旋した時に大胸筋が収縮しなければいけませんが、それも先ほど述べた理由により動きにくくなっているので、逆シングルで獲る際も痛かったのでは、と推測されます。
まず、それらの靭帯の弛みを抑えるテーピングを施しました。
愛媛の達人からキネシオテープを用いた肘や膝の靭帯の弛みをロックさせるやり方を教えていただいた事があり、それを応用してやっております。
靭帯とは機械に例えるとワイヤーであり、関節が伸びた際にワイヤーはピンと縮まらなければいけないのですが、肩関節は不安定な関節であり、何がしかの動作をした際にともすれば延びてしまいがちです。
これは子供でも同様です。
子供だから、絶対に関節は大丈夫と思うのは危険です。
肩周りとかでいつもと違う変な動きになっていたら、それは靭帯が機能せずにしっかり繋いでいる関節の筋肉が機能していないので、それを無理やり何とかしようと、意識的にせよ無意識にせよ「代償行為」をしている可能性が高いのです。
これが続くと、更なるスポーツ障害を引き起こします。
また、そういう代償行為をしている選手は動きのリズムが、状態の良かった時のシンプルなものから複雑なものに変わっていっている筈です。
そうすると、益々「スランプ」に陥っていきます。
よくプロ野球とかでスランプに陥った選手が「特打」とかをしますが、本当は通常の練習をやめコンディショニングをした方が即効性があります。
本当は休んで、悪いイメージを抜き去った方が良いのですが、特にプロ野球とかではそういう風に休んだりするとメディアに袋叩きになる恐れがあるので、ポーズだけでやっている事が多いのです。
特に少年野球の選手や指導者はその点に留意していただいて、不必要な怪我をしない・させないようにお願いしたいと思います。
さて、先の男性に話を戻しますと、靭帯へのアプローチを先ず行って、その次に肩甲骨周りの低下している筋機能をキネシオテーピングで下の写真のように補強しました。
具体的には、下僧帽筋・肩甲下筋・棘上筋です。
スッカリ良くなるにはしばらく掛かりそうですが、昨年傷めてからしばらく病院でヒアルソン酸注射をしていた時に比べ改善している実感がおありなので、そんなに長い時間は必要ないと思われます。
楽水庵
ボートの全日本軽量級選手権でサポート活動
5月の22日・23日と、埼玉県戸田市にある戸田オリンピックコースで開催された「全日本軽量級選手権」(レース自体は24日まで)に於いてトレーナー部会がコンディショニングブースを出す事になりましたので、滋賀県のメンバーと二人で行ってまいりました。
いつもの「キネシオテーピング協会」のサポート活動と異なり、今回はJOCも絡んでいるせいか色々と制約があり、選手の顔や活動内容のネット等へのアップは控えてほしいとの要請がありましたので、細かい内容は書けません。
ただ、どこであろうと傷めている選手は必ずおり、また自分自身のコンディションが全く把握できていない選手も数多くいました。
バランスが崩れて筋機能の低下を招き、それがスキルの低下を招いているという事を理解してもらえれば、より良いコンディションでトレーニングを重ねて更にパフォーマンスアップを図れる、この連鎖を是非実践してほしいと痛切に感じました。
選手達の顔はアップできませんでしたが、戸田で旧知の方々の再開ができましたので、その方達とのツーショットをアップしておきます。
楽水庵
着地した際の踵の痛み、反らした時の腰の痛み
元々腰椎の椎間板症で通いだした器械体操をしている中学生。
椎間板症はスッカリ良くなりましたが、練習しているといろいろと痛い処が出てくるので定期的に通ってくれています。
今回は、着地した際に両膝と踵が痛い、また反らした時にという事でチェック。
膝の方は大腿直筋が硬くなっていました。
一方、膝の方は両方共に腓腹筋が、また左は後脛骨筋も機能低下。
とりあえず、上のテープを貼って一度跳んでもらい確認。
まだ踵は痛い。
そこで大腿直筋テープと踵の圧痛点にジェルフィッシュテープを貼ってもう一度跳んでもらいました。
すると、膝も踵も痛みは解消しました。
また、腰の方は胸最長筋や中臀筋の状態も良くありませんでしたが、反らした時に一番問題だったのが 「多裂筋」という脊柱を守っているインナーマッスルでした。
この多裂筋を傷めると脊柱上に痛みが走ります。
その割に多裂筋は2.5X2cmほどのテープをちょこっと貼るだけで痛みが治まるのだから面白いです。
この8月に開催される全国中学生大会に向けて常に良いコンディションで練習してもらえるよう頑張ります。
楽水庵
「え、俺の仕事?!」 ひどいギックリ腰
先日愛知県で行われた「中日本レガッタ」に浜松の指導員仲間と2名でテーピングサービスに行ってきました。
中日本レガッタは自分が漕いでいた頃に行ったきりで、ちょうど30年ぶりでした。
その間に会場の愛知池の周辺は大きく様変わりして、まるで「浦島太郎」状態でした。
それはさておき、艇庫の救護所をお借りして早速テーピングサービスを開始。
チラシも撒いていたのと、内にテーピング講習を受けに来られた浜松北高のコーチが選手達に奨めてくれていたので、結構選手が来てくれました。
下の選手は2ヶ月前にきつい捻挫をしたそうで、足関節テープに短腓骨筋テープ・第3腓骨筋テープ・後脛骨筋テープを貼ると足元の不安定がスッカリ解消しました。
そして、夕方になってきてレースもそろそろ終わりかけた頃に役員の方々が担架に担いだ女子選手をこちらに運んできました。
正直言って、担架で人が運ばれてくるようなシチュエーションに慣れていないので、最初は「まだ暑いから熱中症でもないし、呼吸器系のトラブルか、それとも骨折か?」ぐらいにボーっと眺めていたのですが、役員の方がこちらに「どこに置きましょう?」と聞いておられるので、その時になって「え、俺の仕事?」と初めて気付きました(^_^;)
ギックリ腰でした。
レース前から腰の状態が良くないのでマッサージ設けていたそうなのですが、ゴールした直後に発症。
最少は自分で歩くと言っていたそうですが、脚に全く力が入らなくて結局担架で運ばれてきたのでした。
毎度ギックリ腰の施術は緊張します。
特に今回のように痛みで最初全く体を動かせない状態なら尚更。
まず炎症を起こしている箇所をアイシングして、次にリンパの流れを促進するテーピング。
何度も書きますが、あまり体を動かせないのでしっかりした検査はできません。
その中から原因の筋肉を見つけて対処していきます。
この選手の場合は腸骨筋に広背筋は直ぐに判ったので、そこにテーピング。
そうすると何とか立ち上がる事ができるようになりましたが、まだ真っ直ぐは立てません。
そこで中臀筋にも問題がある事が判明しましたが、何度も服を下すのも何なので、腕の反射区を利用してテーピングとヒットマッサーでのほぐし。
患部に近いので、炎症を起こしている時は強い刺激を与えるのは逆効果なので、腕にしました。
これで真っ直ぐ立てるようになりました。
もちろん、炎症が残っているので痛みは残りますが急性期を安静に過ごす事で回復は早いでしょう。
ちなみに、この選手のチームは私の知人の娘さんもいて、その知人が翌日に応援に行っていたので様子を聞いてもらったところ、ボチボチ歩けているそうでした。
まあ、ジッとしてもらう方が良かったのですが、どちらにしても帰らなければいけませんからね。
また、不思議な縁でそのチームの監督さんとも昔レースで競った仲でした。
まあ、少なからずお役に立てたと思います。
楽水庵
手首の痛みと肩の靭帯の関連性
元々腰を傷めて通いだした器械体操をやっている中学生ですが、今回は倒立等をしていて自分の体を支える際に左手首が痛いと言ってきました。
手首が痛くなる原因は様々です。
前腕の回外筋等も手首痛の主な原因で、また橈骨と尺骨間の骨間膜が異様に張ると手首の柔軟性を損ないます。
ただ、それだけなら両前腕共に張りが認められたので、左手首が痛くなったのには別の原因がありました。
それは、左肩の靭帯です。
上腕二頭筋と大胸筋を繋ぐ横靭帯、それと烏口靭帯にも弛みがあり、倒立等をした際に肩周辺の筋機能が十分に働かなかった為に手首に余計なストレスが掛かったと思われます。
靭帯の弛みをロックするテープと、前腕に骨間膜テープ・回外筋テープを貼る事で痛みが解消しました。
広背筋が原因で手首が痛くなる事もあります。
原因を探る際には、少し広範囲でチェックする必要がありますね。
楽水庵
「ヒットマッサー」購入と、物を持った時に出る前腕の痛み
この度ヒットマッサーという電動のツールを購入いたしました。
アクティベータやタグルボードといった電動ではないツールは以前から使っておりましたが、電動のツールは初めてです。
使い方によっては非常に有効だと思っておりましたが、「徒手」に変に拘っていたからかも知れません。
しかし、当院のモットーは別に「徒手」ではなく「結果を出す」事ですので、そんな拘りは必要なかったのかも知れません。
アクティベータも新たに購入しましたので結構な散財で大変ですが(^_^;)
しかし、早速使ってみて非常に効果があるのを実感いたしました(*^。^*)
50代の男性で、2月に「物を持つと前腕が非常に痛い」と言っておられました。
その時は前腕もそうですが、広背筋に問題があり物を持った時に背中を使えない為に腕だけで持たなければいけない為に起こっていました。
異なるのは持ち上げる時ではなく、その状態をキープする時に痛いのです。
チェックすると、今回の原因は上腕二頭筋長頭腱のところにある「横靭帯」と呼ばれる靭帯に弛みがありました。
この靭帯が必要な時に収縮しないと、上腕二頭筋と大胸筋が上手く使えません。特に物を持って前腕を回外すると痛みがかなり出ていたようです(右写真参照)。
回外すると「横靭帯」は縮もうとしますが、この収縮ができない為に上腕二頭筋の力が抜けてしまっていたようです。
ここは前回と同様ですが、前腕だけで物を持たなければいけない状況なのでした。
横靭帯にテーピングして痛い動作を再現してもらうと痛みはかなり軽減しました。
これは本当に横靭帯に小さなテープを貼るだけでした。
次に負担の掛かっていた前腕にテーピング。
特に橈骨と尺骨に挟まれた「骨間膜」に負担が掛かっていたのでテーピング。
そして、ここで「ヒットマッサー」の出番です!
テーピングをした上にヒットマッサーで刺激。
以前から行っていた「筋肉・筋膜リリース」の要領で骨間膜をほぐしていきました。
すると、全く痛みが出なくなりました。
変に「食わず嫌い」で使わなかっただけなのでしょう。
その後も全身の施術で徒手でほぐすのに時間が掛かった個所にヒットマッサーを使うと、時間短縮にもなりましたし、その分受けておられる方の痛み等の負担も軽減します。
これからは、積極的に使っていきたいと思っております。
良い『武器』に巡り合えたと喜んでおります。
楽水庵
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