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楽水庵ブログ スポーツ障害等でお悩みの方に!!京都 キネシオテーピングのプロ 19ページ目

本当に首へのπ(パイ)テープは便利です

昨日来られた常連の女性。

今回はかなり右首の張りが強く、そのせいか頭痛もあった模様。
特に胸鎖乳突筋の張りが強かったので、その奥にある頸動脈が圧迫され頭部への血流が少し疎外されていたのでは、と思われる。

最近首へのテーピングはπテープがほとんど。
ラインで貼ると、少しでも聴力が発生すると凄く不快感が出、また筋力の弱い女性などはダルくなってしまう事もありがち。
また、今は寒い時期なので服で首が隠れる事も多いが、特にお勤めの方などはテープが目立ってしまい支障が出る事もあるそうだ。

その点、πテープは貼っていても「ピップエレキバン」とかと錯覚させるので、「あー、首がしんどいんだな」ぐらいの認識みたいだ。
これが何故キネシオをラインで貼ると、「そんなに痛いのか?」と思われるのだから、こちらから思うと大変不思議だ(笑)

この方には、右の胸鎖乳突筋・後斜角筋・中斜角筋とπテープを貼り楽になられた。

本当に首へのπテープは重宝します。
だから、2月の「一般市民向けテーピングセミナー」の1回目は『首へのπテープ』をする。
ハッキリ言って、初心者の方が首へラインでテーピングするのは張力の問題で止めておいた方が無難だと感じる。

もちろん、πテープでもきっちりポイントに貼らないと効果が出ないが、よしんばポイントを間違えても効果が出ないだけで済む。
しかし、首へ張力を掛けてラインで貼ると、先ほども書いたが逆効果になってしまう恐れもある。

できるだけ多くの方に首へのπテープを覚えていただきたいと願う。

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「後ろに手を回すと肩が痛い」

数か月前に左肩を傷めて、じっとしていても痛い状態だった40代男性。

最初は肩の靭帯が結構弛んでいたが、それもキネシオテーピングで改善してこられている。

今回来院された際に、ちょうど画像のように後ろに腕を回すと少し肩に痛みが出ると言われた。

チェックをすると、原因は後ろではなく前、小胸筋と烏口腕筋の状態が悪かった。
小胸筋は肩を前に突き出す筋肉、烏口腕筋は上腕を上に挙げる筋肉、これらの筋肉が弛まないので可動域制限が起こり上腕三頭筋周辺に痛みが走ったものと思われる。

画像のように小胸筋と烏口腕筋にテープを貼ると、後ろに腕を回しても痛みは出なくなった。

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拮抗筋からアプローチすると効果的な場合も

剣道をやっている高校生、右手首の尺骨側が痛い。
剣道ではこういう痛みはスポーツ障害として一般的なのかも知れない。

確かに尺骨側の尺側手根屈筋や尺側手根伸筋の状態も良くないのだが、まだ一つ結果が物足りない・・・

すこし調べてみると、腕橈骨筋の機能低下で尺骨側の痛みが出ると書いてあった。

腕橈骨筋は橈骨側にあり手首を撓屈させる筋肉。
しかし、丁度尺屈させる筋肉と拮抗関係にあるので可能性は高い。

腕橈骨筋のテストをすると確かに機能が低下している。
蛇足だが、腕橈骨筋には肘関節の屈曲を補助する、つまり上腕二頭筋のサポートをする、という機能もある。
そういう訳で上腕二頭筋のテストもしてみたが、確かに反応が悪かった。

そこで、腕橈骨筋テープを貼付。
手首の尺骨側の痛みが結構軽減し、おまけに上腕二頭筋の反応も良くなった。

大元の原因を少し探せたようで、ホッとしている。
確かに剣道の動きでは腕橈骨筋はオーバーストレッチしがちであるようだ。

足先が冷える時は仙椎2番にジェルフィッシュテープ

常連の30代女性。

この前足先がかなり冷え感覚がほとんどないとの事で、神経の通りを調べてみた。

そうすると、仙椎2番の神経出口の状態が良くなかったのでジェルフィッシュテープを貼る。
腰椎5番(母趾)や仙椎1番(小趾)も良いのだが、仙椎2番は3趾に、つまり足裏の真ん中を通っている。
よって、一番効果が出やすい。

思った通り、直ぐに足先が温かくなった模様。

経験的には、腰を温めるには仙椎3番、足先を温めるには仙椎2番です。

スクワットをしていて膝が痛くなった60代の女性

以前内に通っておられた60代の女性。
遠方に引っ越されたのでご無沙汰だったが、膝のトラブルで久しぶりに来院された。

最初に来られた時は酷い腰痛でほとんど出歩く事ができない状態だった。
それが、通われている内に元気になられ、女性専用のスポーツクラブでトレーニングされるようになっていた。

今回のは、所謂スポーツ障害になるのだろう。
先月そのスポーツクラブでスクワットをやっている時に左膝が痛くなった。
それで近くの整骨院に4日通い、温熱と固定テーピングで痛みは取れた(自宅でアイシングもされていた)ものの、違和感が残り関節可動域が狭いまま。
そして、数日前から右膝も少し痛くなってきた模様。

先ず仰向けで脚全体を診たところ、写真左のように右大腿部がかなり浮いている。
これは右の骨盤周辺の筋肉の状態が良くない印。
調べてみると大腰筋と腸骨筋、それに縫工筋の機能低下があった。

左も腸骨筋の状態がまだ少しあった。

上に挙げた筋肉にテーピング。
すると、写真右のように左右差が少なくなった。


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次に左右共に膝窩筋の機能が落ちていた。
これも膝の関節可動域が狭くなる要因。
膝窩筋テープと共に膝関節を保護するテープを貼った。

それでかなり膝が楽になった。

また、この方は右腕を昔機械で挟まれ機能喪失されている。
その為、左腕に負担が掛かったのか黄色靭帯骨化症(背中の靭帯が骨化して固くなる症状)になっておられる。
だから、どうしても腰に負担が掛かる。

今回の左膝のトラブルにしても、元々は腰椎3番からの神経の流れが悪く、それにより左臀部(特に大臀筋と梨状筋)の力が出にくい状態。
特に梨状筋の機能低下により大腿骨が外旋したままになり、その為に膝関節も外を向く。
これが最初に左膝が痛くなった原因か。

腰椎3番の左横突起の神経の出口にジェルフィッシュテープを貼って筋機能を戻した。



自分の右肩へ靭帯テーピング

最近少し右肩を回すと関節がカクカクする。

少し靭帯に弛みが出ていると判断、テーピングしてみた。

烏口靭帯・横靭帯(上腕二頭筋長頭腱)・肩甲上腕関節の靭帯に貼ってみる。

烏口腕筋もテーピングすべきだったが、後で少しリリースをしてみるとカクカクがかなり減った。

しばらくこれで様子を見てみよう。

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椎間板への新しいアプローチ

先日某大学で軽度の椎間板ヘルニアの出ている女子ボート部員に、最近加瀬会長がやっているEDFテープを貼ってみた。

2.5㎝幅の4本スリットが入っているテープを患部に重ね貼りして、フヮーッとその部分の皮膚を盛り上げるテープ。
自分が神経障害でよく貼るジェルフィッシュテープは、神経の出口にピンポイントで、そこ肘陳に皮膚を盛り上げるテープ。
目的は似ているが、自分的にはある程度広範な個所を盛り上げるか、1点を盛り上げるか、で使い分けている。

その女子選手もEDFテープを貼ってかなり楽になった様子だった。

そして数日後に器械体操をやっていて腰椎4-5番間の椎間板症を発症した中学生が来た。
通院しだしてから徐々に良くなってきていて、無理のない範囲で器械体操の練習もしているのだが、2週間ほど前に鞍馬の練習中に別のところ(広背筋等)を傷めてしまった。

傷めるとやはり皮膚・筋膜の流れが悪くなり、ウィークポイントである腰椎4-5番周辺の状態も悪化する。
今回は神経障害の出ている箇所が多かった。
特に腰椎4番は左右とも神経障害が出ていた。
腰椎4番に神経障害があると、中臀筋周辺の筋機能が低下する。
具体的には、立位で背中を反る動作をすると痛くなる。

中臀筋が原因で背中を反らすと痛いかどうかを判断するには、俯せで状態反らしをやってもらって痛いかどうかで判断すると判りやすい。
何故なら、中臀筋は大事なインナーマッスルで立位でいる時に身体を支えている筋肉で、それが機能低下を起こしている場合に状態を反らす動作という更に負荷を掛ける動作をすると耐えきれなくなるから。

そういう訳で、腰椎4番を中心にジェルフィッシュテープを4カ所、左は腰方形筋・右は腰腸肋筋にテープを貼り、追加印判の保護する目的で先のEDFテープを貼った。

本当に痛みが無くなり晴れ晴れとした顔をしてくれたので、こちらも嬉しくなった。

3月に大きな大会があるそうなので、少しでもベストに近いコンディションに持っていってあげたい。

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右腱鞘炎(自分自身)に

最近仕事がハードだったか、また右母指に腱鞘炎の痛みが出てきた。
左も多少ある。

前腕の骨間膜がかなり固くなっていたのと回外筋も傷めていたのでセルフテーピング。

それに頚部の前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋にπテープを貼付。

だいぶ楽になりました(ホッ)

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腰椎3番の神経障害があると

ある大学の女子ボート部員のコンディショニングをしていた時。

右膝が痛いという事で、先ず膝窩筋にテーピング。
その後に大腿四頭筋の機能低下が認められたのでテーピングするも好転せず・・・

何故に?
視点を変え、神経的にアプローチ。
デルマトームを用いて腰椎3番の支配している皮膚感覚のテストをするとやはり鈍い。
念の為に大臀筋と梨状筋のテストもするが、やはり陽性。

腰椎3番の右横突起を触診するとグッと潜りこむ。

これは間違いなく腰椎3番の神経障害。
そこでジェルフィッシュテープを貼ったら、全て解決(*^。^*)

今まで臀部辺りばかりでチェックしていたが、大腿四頭筋も腰椎3番からの神経伝達に問題があると機能低下するのが判った。

良い勉強をさせてもらいました。

捻挫をなめたらダメ!

最近、足関節の靭帯をじっくりチェックするように心掛けている。

自分もそうだが、ほとんどの方が捻挫の一度や二度された経験がある。
もう既に記憶から消えている方も多い。

ただ、脳の記憶から消えていても肉体の記憶はいつまでも残っていて、捻挫をやった部分は靭帯が弛んだままになっている。

そのせいで足元の安定が損なわれ、引いては膝や腰にダメージを与えている可能性が非常に高い。

下の画像は足関節の靭帯の模型。

これを参考に靭帯の弛んでいる処を探し、キネシオテープで弛みをブロックさせると皆さん足元がしっかりし、試しに当院の階段を上り下りしてもらうと、「全然違う!」と言って下さる。

以前は捻挫の対応として、サポーターをしたりアスレチックテープでガチガチに固める方法しか無かったのも事実。
しかし、キネシオテープの縦には伸びるが横には伸びない特性を利用すると、本当に1カ所につき2,5㎝のテープをちょこっと貼るだけで、驚くほど足関節がシャッキとする。

この方法は、先日会津若松でセミナーを行った際にアシスタントで来てくれた山形の指導員仲間の女性(彼女は理学療法士で病院勤務や理学療法士の学校で教官をやっていて、学校で教わった方法以外に足関節の靭帯へのテーピングを習っていたのだが)が「この方法は本当に凄い!」と評してくれた。

また、サポートやアスレチックテープを使う方法は、確かに靭帯を保護してくれるのだが周辺の筋肉も固めてしまうので、運動をしている際にその筋肉の機能を損ねてしまう。
要するに、筋肉が働くのをさぼってしまう。

これでは、サポーターやアスレチックテープなしでは不安で思いっ切りプレーできない。

その点、キネシオテープを使う方法は靭帯だけを安定させる。
靭帯が安定すれば周りの筋機能が正常に働くようになるので、それでトレーニングを積んでいけば膝や腰も楽になっていく。

翻ってみれば、「片足立ちテスト」も足関節の安定していなければ測定の意図する事から逸脱しているような気がするのだが・・・

極端な事を言えば、これを知っているかいないかが、その人のアスリートの寿命を決定するのかも知れない。

特にいつも足元をガチガチに固めているサッカーやラグビーの選手達にはぜひ一度試していただきたい。

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