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楽水庵ブログ スポーツ障害等でお悩みの方に!!京都 キネシオテーピングのプロ 27ページ目

50代女性 ぎっくり腰

先週来られた女性から電話があり、腰がかなり痛いからテーピングだけでもしてもらえないかとの事。

遠方から車で来られるので、「大丈夫ですか?」と尋ねると「降りる時は辛いけど座っている限りは大丈夫です」との返事。

自分もその手のぎっくり腰をよくやったので、辛いのはよく判ります。


車から降りて歩いて来られるのを見て、臀筋が悪いのは直ぐに判った。
話を聞いてみると、3日前にテニスをしている最中に転倒し膝を強打した時に臀筋を伸ばした模様。
それと、前日に滅多にしない、脚を投げ出したような姿勢でしばらく座っていたとの事。
腰椎・仙椎の神経圧迫もある模様。

症状を聞いてみると、椅子に座る時や立ち上がる時、そして寝返りを打つ時にかなり仙骨周辺が痛いとの事。

各種検査をしてみると、右の外腹斜筋、左胸腸肋筋の機能が低下していたので、まずテーピング。
次に腰椎・仙椎の神経圧迫を調べると共に鼠蹊部リンパ節の詰まりをチェック。
左鼠蹊部の詰まりがあったのでバイパステープを貼り、神経圧迫のあった神経根にジェルフィッシュテープ。

そして、左大臀筋・右中臀筋の機能がかなり低下していたのでテーピング。
関連痛からして、これらの筋肉が一番の原因だろう。

最期に左ひらめ筋と右後脛骨筋にテーピング。
特にひらめ筋の機能低下は仙骨周辺に関連痛が出る事がある。

これで一応終了。
仙骨の下の方に軽い違和感は残っていたようだが、
座っても立っても、寝返り打っても痛くならないし、何よりかなり軽く歩けると喜んでおられた。


本当にぎっくり腰は症状・原因が人それぞれなので、連絡をもらうといつも緊張します(^_^;)
それでもかなり良い結果を出せたので、ホッとしています(*^。^*)




軽くシンスプリントも・・・

2月に、「50代の女性 下腿部の痛み」で紹介した方。
税理士をされているので、2~3月は繁忙で2か月ぶりの来院。

現状で下腿部の痛みは以前ほどではないが、若干ある。

まず、左右共にシンスプリントの兆候が軽くあったので、シンスプリントテープ。
次に、左は後脛骨筋、右はひらめ筋が弱いので、それぞれテープを貼る。
左は後脛骨筋の機能低下で足底筋膜が弱いから、足底筋膜テープも貼る。
テニスをされているので、これで踏み込み(右打ち)がしっかりする筈。

そして、左右共にアキレス腱に痛みがあるので、それの対策。
左はアキレス腱の1点に痛みがあり、そこを全体的に浮かすと楽になるので、ジェルフィッシュテープを貼付。
右は少し縦の線状に痛みがあるので、狭間コレクションテープを貼った。

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膝内側を傷めた女子高生

キネシオテーピング講座のチラシを配っている際の事。

知り合いのある高校のウエイトリフティング部顧問に合ってチラシを渡した際に、
別メニューで練習している男子がいた。
肩を傷めているとの事で、テープを持っていたので貼ってあげると痛みがなくなった。

ちょうどその時に、1年生の女子が膝が痛いので別メニューにしましょうかと顧問に相談していた。

ついでだから、貼ってあげる事にした。

左膝内側(鵞足)の痛み。
検査で内側広筋の機能低下は直ぐに判った。

ただ、内側広筋を傷める場合はほとんどのケースで大腿部の筋膜が外にずれていて、
またそうなるのは、股関節の機能低下が原因である事が多い。

この女子も梨状筋の状態が悪かった。
梨状筋の代替テープを貼って一度チャック。
これだけで膝の痛みがかなり減る。

次に大腿部の外にずれている筋膜をうちに戻すテープ。
最期に内側広筋そのものに対するテーピング。

これで痛みは全く出なくなった。

講座のデモンストレーションとしては上出来だったでしょう(笑)
是非講座に来てねm(__)m



キネシオテーピング講座のチラシです

配る為にプリントしなければならないが、カラーレーザープリンターがないので、
近所の子に頼んだら「縁取りのピン五月蠅いので外しますよ」と言われた(T_T)

これはオリジナルデザインです(笑)

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起きた時に足の甲が痛い・・・

酷い頭痛に動悸があり通院されている40代の女性。

動悸はこの頃全く出なくなり、頭痛は出たとしてもかなり軽い状態になってこられた。

今回の一番のテーマは「起きた時の左足の甲が痛い」という症状。
起きてしばらくは引っ掛かった痛みがあるが、しばらくすると消えて夜まで大丈夫だとの事。

そして、1点だけが痛いと言われる。

その痛い個所を神経支配している仙椎1番の神経圧迫もあった。
まずジェルフィッシュテープを貼り、神経圧迫を取り除く。

そして、甲の痛い部分の圧が高いので、その部分にもジェルフィッシュテープを貼付。

しかし、まだ抑えると少し痛い。
次に周辺で弱っている筋機能を探したら、第3腓骨筋の状態が良くなかったのでテーピング。

そうすると先ほどまで痛かった箇所を押さえても痛みは消えていた。

とりあえず、明日以降起床時に痛みがないかどうか確認してもらう必要がある。

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X脚の矯正テーピング例

30代の女性。

坐骨神経痛・胸郭出口症候群・肩や首のこり・頭痛等の症状で定期的に来院されている。
そう言えば、顎関節症もあったな~、遠い過去のように思えてくる・・・

X 脚もあり、昨日下肢の検査をしている時に効果的なテーピングを思いついたので、早速やってみた。
X 脚の矯正テープも結構いろんなテーピング例があるが、テンションをかなり掛けたりするものも多く、肌の弱い方にはあまりお勧めできない。
ましてや、圧倒的にX 脚は女性が多く、なおさら肌の事も考えてあげなければいけないと感じる。

そして、お断りしておきますが、X 脚でもいろんなパターンがあるので、
これはあくまでこの女性のケースでは有効だったという事です。
その人その人によって、アレンジは必要になってきます。

まず内側にずれている大腿部下部の筋膜を外に戻すテーピング(写真左)。
右と左では大腿骨の回旋具合が異なっているのがお判りになるでしょうか?
そして左の大腿部にも同様のテーピングをする。

ただし、このままだと立ってもらうとかなり重心が外側になっている。
いうなれば、O脚気味。
そこで、次に下腿部上部の筋膜を外側に戻すテーピング(写真右)。
これで、重心が3趾(中指)に移る。
最期に足底アーチテープを貼ると、母趾球にも重心が乗るようになり、踵・小趾球・母趾球の「3点支持」ができるようになった。

なお、足底アーチテープ以外は全くテンションを掛けずに貼った(ここが重要)です。

感想は、慣れていないから違和感はあるが物凄く脚が軽くなったとの事。
ずれていた下肢の軸が修正されたからだろう。
その後下肢のリリースを行ったが、感想を裏付けるようにかなり状態が良くなっていた。

う~ん、これなら余程肌の弱い方以外にも使えそう。
そして、大事な事は考え方さえ理解してもらえれば、貼り方自体は難しくないという点。
継続しもらう為には、これが一番のポイントでしょう。
まあ、本人の性格にもよりますが(笑)

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鼻・肩・背中に・・・

週に1度通っている高校生。
野球部でサードを守っている。

最初の頃はシンスプリントの症状が強く歩様もおかしくなっていたが、最近では走っても痛みが出なくなったそうだ。

その代り、守備練習の送球で肩を傷めた模様で、最近では肩周りがメイン。
それと左膝上の大腿直筋の部分断裂がある模様で、それも軽くテーピングしておくと楽だと言う。

そして、今回は当日にノックを受けていてイレギュラーした打球が鼻を直撃。
来院した時点では出血がまだ止まっていなかったので、もう一度絆創膏を貼ってその上に腫れを軽減させる目的でスリットテープを2枚クロスさせるように貼った(写真左)。
本来は直に貼ると効果がもっとあるのだが、出血が続いている状態では致し方ない。
骨折かどうか念の為病院で検査を受けるそうだが、単なる打撲なら出血が止まったら直にこのテーピングをしてくれると治りも早い。

そして、肝心の右肩。
ありがちなスポーツ障害だが、彼も上腕二頭筋の長頭腱の炎症を起こしている。
上腕二頭筋テープと大胸筋テープを併せたテーピングを先ず、それに小胸筋テープ、そして上部の筋膜がかなり内にずれていたので矯正の為のコレクションテープを貼付(写真中央)。

背部は、棘上筋テープに棘下筋テープに下僧帽筋テープを貼る(写真右)。

首も頚板状筋を傷めていたので、肩甲下筋と共にリリースを行った。

終わった後にシャドウでスローイングを何回かしてもらったが、痛みはなくなり「かなり良い感じ」と言ってくれた。

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鎖骨のクリック音の解消等に

通院されている30代の男性。

どうも左右共に腕を動かすと鎖骨周辺からクリック音がするし、左は痛みもある。
大胸筋なども関係しているが、取り敢えず胸骨から肋骨へのジョイントが弛んでいるので、ロックする目的で左右の胸の内側にテーピング(左の写真)。
完全に音は消えないが、動かしやすくなる。

また、左は胸鎖関節の箇所が痛いので、ジェルフィッシュテープ。
これで押さえても痛みはなくなった。
また、左は大胸筋鎖骨部テープ、右は大胸筋テープを貼付。
小胸筋も張りが強かったのでリリースを施す。

また、右上肢が外転・伸展・外旋しにくい状態だった。
検査の結果、中僧帽筋が一番の原因だったのでテーピング(右の写真)。
ちなみに、左右の肩甲骨から首にかけて貼っているのは肩甲挙筋に対してのもの。
皮膚を弛める為にスリットを入れています。
そして、首はテンションに対して非常に敏感なので、しっかり筋肉をストレッチさして皮膚の遊びを取らないと結構違和感を感じるので、思っている以上に繊細な貼り方を要求されます。

adachi03.jpgadachi04.jpg

シンスプリントの高校生、脛の痛みがなくなった。

前回はまだ少し右脚のシンスプリントで痛がっていたが、今回は走っても全然痛くなくなったと言っていた。

最初の頃はびっこを引きながら来ていた事を考えると、本当に良くなった。
自分の週1回のテーピングがどこまで効果的にできたのかは判らないが、競技生活をしている間ずっとシンスプリントで悩まされている中高生が多い中、割りに早く良くなったのだはないかと思う。

ただ、ひらめ筋は相変わらず機能が弱いので、念の為にテーピングをしておいた。

また、今回は投球動作をした時に右肩が痛くなったとの事。
チェックすると、大胸筋・小胸筋・棘上筋・下僧帽筋・菱形筋等を傷めていた。
これらにテーピングをすると、ほとんど痛みが消え投球動作が何の支障もなくできるようになった。

キネシオテーピング講座(実践編)開催

先月の基礎編に続いて、今回はジェルフィッシュを用いた腰椎・仙椎の神経圧迫除去を中心とした講習を行った。

まず、ジェルフィッシュテープの張り方を学んでいただく為に膝に貼ってもらった(左写真)。
この時に一応注意はしたが、本来膝に貼る場合は膝蓋骨全体を覆うサイズが必要(腰椎・仙椎に貼るサイズだったので、写真のサイズでは小さい)のと、本当に膝の傷害に適用する為に貼る場合はもっと膝関節を最大屈曲する必要がある(この写真のような膝の屈曲度では皮膚の遊びが取れない)、という点。

次にデルマトーム(神経支配領域図)を用いた神経圧迫のチェックの仕方、そして陽性だった腰椎・仙椎の神経根の探し方を学んでもらい、実際神経圧迫がある神経根の箇所を押した時にどういう感触か、そして神経圧迫のある人はその箇所を押されるとどう感じるかを体感してもらった。
また、神経圧迫のある個所によりどういう筋機能が影響を受けるかを、筋肉テストで確認してもらう。

その後に実際テーピング(右の写真)して、神経根の感触や筋機能がどう変化するかを確認してもらった。

それから、腰椎・仙椎の神経圧迫に伴って多く発症する坐骨神経痛(梨状筋症候群も含む)に必須の梨状筋へのテーピングを学んでもらう。
梨状筋スリットテープと筋膜コレクションテープの貼り方を紹介した。
この貼り方が現状ではベストのテーピングと思っている。

高校の先生も参加されている事から、高校生に多いシンスプリントへのアプローチも学んでもらう。
そして、シンスプリントを軽減する為には、傷めている個所だけではなく、筋機能の弱っているひらめ筋や後脛骨筋もチェックして必要に応じテーピングする必要がある事も知っていただいた。

残りの時間で、自分が開発した筋肉リリースを紹介。
肩甲骨内側や肩甲骨周りのものを少し体験してもらった。
好評だったので、5月にテーピングを含めた上半身編をやる事になりそう。
先ほどの高校の先生や理学療法士・作業療法士と、今回参加された方々が即実践できるような環境におられる。
この方達の周りで様々な傷害で悩んでおられる人達が、少しでも楽になってもらえるのを心より願っております。

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