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楽水庵ブログ スポーツ障害等でお悩みの方に!!京都 キネシオテーピングのプロ 8ページ目

バネ指に効果的!上肢の浅筋膜テープ

京都府長岡京市 『痛みの探偵!』と名乗らせていただいる kinesio ≒ painbuster & performance upper 楽水庵です。

パソコン等の事務仕事、それに私達のような職業で親指をよく使う仕事で親指を曲げ伸ばしすると痛み等が出る「バネ指」の症状になっておられる方は非常に多いと見受けられます。
私なども最近施術のやり方を多少変えてきているので最近はマシにはなっておりますが、やはり筋膜リリースを多用した際には親指がかなり辛くなる事は今でも多々あります。

当院に通われている50代の女性も税理士さんで、どうしても月末は仕事が一杯で前回来られた際も両手の親指の曲げ伸ばしが辛いと言っておられました。

そこで、個々の筋肉等にアプローチするのではなく、上肢の浅筋膜の動きを良くするテーピングをしてみました。

まず、上腕部の「外側筋間中隔(がいそくきんかんちゅうかく)」にアプローチ。

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これは平たく言うと、上腕二頭筋と三頭筋の狭間にあります。
大腿部でもそうですが、大腿直筋をほぐすのに大腿直筋そのものにアプローチするよりも、それと腸脛靭帯に挟まれた外側広筋にアプローチするとかなりの効果を出します。
本当に短時間でほぐれます。
そういう狭間になっている箇所へのアプローチは有効だと感じます。
この外側筋間中隔のテーピングは、上腕二頭筋・三頭筋どちらにも効きます。

次に前腕部の腕橈骨筋へのアプローチ。

nakano_20161006_2.jpg


これも腕橈骨筋そのもの、というより前腕部の浅筋膜の乱れを正す目的で貼っているといった方が良いでしょう。

この計4枚のπテープだけで、かなり親指の動きが滑らかになり動かした時の痛みも大幅に軽減しました。
その後少し前腕部のリリースを行うと、ほぼ正常化されました。

もっと症状がきつい場合は、頚部へのアプローチも必要になってくるでしょうが、この方の場合はこれで十分でした。
ちなみに私も貼ってみましたが、やはり楽です。
先ほど施術をしていて左がちょっと辛かったのですが、その前にシャワーを浴びた際に上腕部の1枚が剥がれていたようで、貼り直すとマシになりました(^_^.)

楽水庵



30年来の肩や肘の痛みがある方へのアプローチ

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

右肩と肘の痛みを訴えられて来られた、トレーニング等をされている40代半ばの男性。
高校時代に右肩を傷められ、以後騙しだましトレーニングをされていました。
最近では力を入れた瞬間等に肘も痛くなってきて、片頭痛もたまにあるとの事。

整形外科に行ってみても「トレーニングをやめなさい」と言われるだけで、たまたま縁があり当院へ通われておられます。


元々は肩甲上腕靭帯を傷められたと思われます。
それにより大胸筋と腕(特に上腕二頭筋)とのリンクが効かず、ベンチプレス等をしても胸の筋肉が使えず、腕だけで拳上しなければいけない状態がずっと続いていたのです。
その為に様々な筋肉のバランスが崩れてしまっていました。

肩甲上腕靭帯へのアプローチ、それに首や腰の調整をする事でかなり状態は改善されてきました。
ただ、右上肢に力が入ると少し痛い時があるそうです。
それを解消する為に今回はこういう調整をしました。

まず、肩甲下筋の拘縮がかなり強いのでテーピング。
私の場合普通はπテープで済ますのですが、この肩の場合はノーマルで貼っています。
次に上腕三頭筋の弛緩が顕著なので、促通の為のπテープとスリットテープ。
これは憶測ですが、肩甲上腕靭帯が弛んでいたのでその分プレス等をする際に上腕二頭筋を使い過ぎていたので、拮抗筋の三頭筋が弛み過ぎたものと思われます。

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これでかなり肘の痛みは緩和しましたが、まだ少し残っていました。
最後に腕橈骨筋。
これで痛みは出なくなりました。
腕橈骨筋単体というより、ここの調整で上肢の浅筋膜全体の流れが大幅に改善されたからだと思います。

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まだまだ上腕三頭筋の機能が低下しているので、ここのエクササイズもしてもらえれば本格的な回復になるでしょう。


楽水庵




思わぬ処が原因で太腿の外側に痛みが

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

痛みの原因というのは、いつも痛みを感じる部位にあるとは限りません。
というよりも、打ち身や捻挫等ハッキリした原因がある場合を除いて、大部分の痛みの原因の多くは別の場所にある事が多いのです。
全身を覆っている『浅筋膜』の流れによって、ある部分の問題が他の箇所の筋肉等の動きに制限を掛けたりするからです。

3年ぶりにお越しになった40代の男性。
しばらく前から右大腿の外側に痛みが出て、特に階段を上がる時辛そうでした。
また、サッカーボールをけるような動作をすると膝下に痛みがありました。

最初は腸脛靭帯炎を疑いましたが、この方は右利きで、一般的に右利きの場合右には起こりにくいと私は思っています。
圧倒的に右利きの場合は左の腸脛靭帯に負担が掛かります。
というのも、右利きの場合は利き足も右の場合が多く、利き足には無意識に体重を掛けないようになってしまっているからです。
その代り、「支持足」である左にはその分体重を掛けてしまうからです。
一見すると、右の腸脛靭帯が良くないように見えても、縫工筋とかを調整すると大腿外側の張りは解消します。

この男性も確かにこのパターンでした。
ただ、それだけではなく、左首のC3神経が結構詰まっていたのも原因でした。
左のC3神経が詰まるとリンクしている右のL3神経も流れが阻害されます。
L3神経は、梨状筋・大殿筋・大腿直筋等の機能に影響を及ぼします。
それによって階段を上がる時の動作、つまり股関節の屈曲(平たく言うと腿を上げる)動作の際に影響が出てきて痛みがあった模様です。

神経の詰りを解消し、股関節の調整をすると腿上げは全然苦にならなくなりました。
ただ、まだサッカーボールをけるような動作をすると少し痛みと膝の不安定さがありました。
これは膝の内側側副靱帯に少し弛みが出ていたからでもありました。
下腿部の後脛骨筋も機能低下が見られました。

これは持論ですが、膝内側側副靱帯に問題のある方は後脛骨筋の機能低下がある事が多いのです。

それらをまたテーピングで調整していくと、サッカーボールをける動作をしても痛みが出なくなりました。

正直以前の自分だと大腿部の問題で首とかをチェックする事はありませんでしたが、今ではしっかりそういう処もやります。
そうでないと、痛みが取れない事も結構あるという事を来ていただいてくださった皆様から学ばさせていただきました。
本当にありあがたい事だと感謝しつつ、更なる成長もしていかなくてはいけません。


楽水庵





大腿前部の痛み、果たして大腿四頭筋が原因か?

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

人の身体は『浅筋膜』というものに覆われています。
その浅筋膜の動きがどこかで悪くなると、全身のどこかで痛みや違和感等を起こします。
必ず問題のある個所に痛み等が出る訳ではありません。

この間来院した、高校でソフトボールをしている高校生。
膝蓋骨脱臼で3ヶ月ほど部活ができていなかったそうで、やっと今月に入って復帰。
膝の痛みはないそうだが、久しぶりに練習をしたからか両大腿前部の激しい痛みを訴えていました。

チェックしてみると、痛みは大腿四頭筋、特にその中の大腿直筋上に出ているのですが、左右共に原因はこれではありませんでした。
大腿直筋が原因なら、その上の筋膜を手で誘導すれば楽になりますが全く変化が出ませんでした。

左右共に、腸腰筋(右は腸骨筋、左は大腰筋)が原因の一つでした。
そして、右は大殿筋・左はハムストリングを傷めていました。
これらを調整すると、痛みは大幅に軽減しました。

大殿筋・ハムストリング共に、大腿直筋と拮抗関係にあります。
また、これらの筋膜の流れが乱れると大腿直筋に力が入る時に邪魔をします。

最近ネット動画で様々なテーピングの動画が出ています。
ただ、テーピングするにしても「一体どこに本当の問題があるのか?」を調べずに、「どこそこが痛かったらこういうテーピング」みたいな動画はあまり当てになりません。
しっかり、問題の本質を探す事が大事です。
あくまで、テーピングは「ツール」にしか過ぎません。
何でもかんでも「痛い処に貼る」だけでは問題は解決しないのです。


楽水庵

自転車で頭からフェンスに突っ込んで、右脚全体に力が入らない

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

数日前に来られた60代の男性、右手の痺れがまだ残っているので定期的に来ていただきたいのですが、お仕事が忙しくてかなり間隔が空いてしまってしまいました。

それが少し前に自転車で目測を誤り転倒し、傍にあったフェンスに頭から突っ込んでしまわれたとの事。
その直後から右母趾の踏ん張りが効かず、右脚全体に力が入らない状態が続いているらしいので休みを取って来院されました。

右母趾の踏ん張りが効かないだけならL5神経の詰り、もしくは足底筋の機能低下が考えられますが、右脚全体に力が入らない状態ですから、もっと根本的な問題が考えられます。
一番最初に疑ったのが、頚椎1番から出ているC1神経、これの流れが乱れると半身全ての機能が低下します。
上半身の方はそれほどでもなかったのですが、腰から下の皮膚感覚でかなり左右差がありました。
もちろん、右の方の感覚がかなり薄かった。
そこでC1の流れを良くするπテープを耳の上の方に貼ったところ、かなり感覚が戻り右母趾の踏ん張りが効くようになってきました。

ただ、まだまだ問題は山積しており、股関節の調整、特に梨状筋・縫工筋・小殿筋・大腿四頭筋等の調整を行い、段々と状態は回復してきたのですが、まだ身体の向きを変えた時に股関節の前方に「ピキッ」と痛みが出ていました。
これをどう解消するかチェックしていたところ下前腸骨棘辺りから痛みが出ているのが判り、これは大腿直筋の浅筋膜を調整すれば何とかなるのではと思い付き、そういう風に近位と遠位にπテープを1枚ずつ貼ったところ、痛みが出なくなりました。

本当にホッとしました。
立ち仕事で股関節周辺も弱っておられたのですが、フェンスに頭から突っ込んだ事で頚椎の方のトラブルも少しあって今回の症状になったのでは、と考えられます。


楽水庵

肋間痛の原因を意外な場所で発見!

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

また自分の事を書きますが(^_^;) 先週末に左下で肘枕をしてから左の肋骨辺りが痛くなりました。
まあ、肘枕自体が本当は良くないんですが・・・

それで原因を探ってテーピングしてみたりしました。
これも毎度毎度書きますが、自分の痛みに関して、特に背中は評価し辛く、かつテープを貼るのも不正確になります。

前鋸筋・S3・広背筋・胸腸肋筋等自分でチェックしてみて怪しい処を貼ってみました。
しかし、楽にはなるが左に身体を回すと違和感は残っていました。

そして、数日後歯の掃除で歯医者さんに行き、あの電動椅子で起こされる時に痛みが再現しました。
「もしや?」と思い、再び起こされる際に左腹直筋の浅筋膜を誘導してみると、その時は痛みが出ない。


という訳で、大概πテープを何枚か持ち歩いているので、歯医者さんの帰り際に左腹直筋の肋骨のちょうど下あたりに貼って身体を左に回してみると違和感は消えてました(^_^.)

どうやら、肘枕をした際に腹直筋を伸ばしたようですね。
まあ原因が判ってホッとしました。


楽水庵

テニスのボール出しで傷めた

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

昔テニススクールに通っている時にインストラクターの皆さんが結構膝を傷めていました。
実際テニスをしている際に傷めたのだろうと思っていたら、「僕らは球出しで傷めるんですよ」と言われたので意外に感じましたが、今ではハッキリ理解できます。
本当に手打ちでドンドン球出しをしなければいけないので、段々疲れてくるとカートやネットにもたれてしまうのでランスが崩れてしまってどこかに物凄く負担が掛かってしまうのです。

脚と腕の違いこそあれ、似たような症状になられた常連のソフトテニスをされている20代の男性。
出身高校のコーチをされています。
来院される直前まで高校の合宿に同行され、普段は滅多にしない球出しを沢山されたとの事。
やはりやっている最中からかなりしんどかったらしく、ぞんざいに打っている部員達に堪りかねて「こっちもしんどいねんから、しっかり打ってくれ」と注意したそうです。
その後違和感はあまり感じなかったそうなのですが、施術の最中に右上腕二頭筋のエクササイズをしたところ、かなりの痛みを感じられました。
肘窩の真ん中から外に掛けての痛み・違和感がありました。

上腕二頭筋や腕橈骨筋のテーピングや浅筋膜の誘導をまず試してみましたが、大きな収穫はなし(・・;)

そこで、EDFテープを貼ってみると大幅に痛み・違和感が解消。
このEDFもサイドからのクロス2枚に、更にセンターにもう1枚貼ってみたのですがそれは逆効果でした。
何にでも「適量」というものがあるようです。

しかし、このテープに加えて、上腕と前腕のねじれを解消するπテープを2枚貼ると、更に状態は良くなりました。
このπテープでのアプローチは、所謂「テニス肘」等の症状に有効だと思っています。

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まあ、テニスのレッスンなんか受けていると気楽に球出しをしているみたいに見えますが、実際はそうでもないという事です。
仕事でも、現業の人も勿論大変ですが、オフィスでずっとパソコンの前に座って作業されるのも本当は過酷なんです。

楽水庵

ほぼ日帰りで島根のブースのお手伝いに(^^ゞ

先月29日から4日間島根県雲南市の「さくらおろち湖」で開催されたインターハイのボート競技。
今回キネシオテーピング協会中四国支部がテーピングブースを出されたので初日お手伝いに行ってまいりました。

ただ、日程が超ハードで26時間中仮眠2時間で、730㎞を走り、かつ朝から夕方までブースをやっていました。
我ながらよく身体がもったものだと思います。
その前の週は石川県へ全中のサポートに行ってきました(リンク参照)が、2日間で初日は宿で爆睡してましたので帰りそれほど辛いとは思いませんでした。
しかし、ほとんど寝ずに、なおかつどのルートで帰ろうかと迷った末に松江道から山陽道を選びましたが、この山陽道は「眠くなる道」と後で言われました。
なるほどそうでした。
松江から米子を経て舞鶴という9号線で帰る事も考えましたが、初日のレース終了時刻が思っていたよりも遅かったので上のルートで帰った次第です。

会場は本当に大自然の中で、我々の駐車場の横は乳牛を放牧している牧場で、朝から「牛さん、おはよう」状態でした。

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触ろうと思ったら触れたのですが、ブースをやる前に怪我とかしたらいけないので自重しました。(T_T)
ここの牛乳は評判が良いらしく、会場でも個々の牛乳を使ったアイスクリームをゴチになりましたが、確かにまろやかな触感でした。

さて、なぜこんな無理をしたかというと、やはり私が行くと顔見知りが多いのでブースをやっているという事をPRしやすいからでした。
まあ、逆に「あいつがいるから嫌だ」と思う人もいたかもしれませんが(笑)
また、こういう複数日に渡ってブースを出すのはキネシオテーピング協会では稀で、昨年の和歌山国体ボート競技(会場は琵琶湖)で私も4日間やりましたが実際大変です。
ただ、最初の方で弾みが付くと、何度も大会期間中訪ねてくれます。
その為にも是非とも初日でなければと思い行動した次第です。
ブースを出したからには、一人でも多くの選手達がキネシオテーピングの良さを実感してほしいからです。

ありがたい事に、縁のあった役員や指導者の方々が挨拶に来てくださったりしました。
また、別に「痛い」ところがなくても、自分達のコンディションをチェックして調整できるとも伝えたので、宮城県の高校生達が「監督に行ってこい」と言われて来てくれました。

また、ブースを出して上手くいくかどうかの目安に、役員をされている方々が訪ねてくれるかどうかというのもあります。
今回は初日に競漕委員長が「肩が痛い」と来られてテーピングで調整させてもらいました。
やはり役員の方々で評判になると、それをいろんな処で言ってくれるので非常にブースもやりやすくなります。
私が帰ってからの話ですが、救護担当の看護師さんから「こんな症状の選手が来ているのですが」という問い合わせもあったそうです。
これなどは役員の方々が言ってくださってくれたお蔭と思います。

正直初日はそんなに選手達は来ませんでしたが、種を蒔いておいたせいか2日目以降結構多くの選手達が来てくれたそうです。
もう一つ大きいのは、支部長と一緒に3日間活動された女性指導員の存在もあります。
やはり女性スタッフがいると、女子選手が来やすい側面は否定できません。
初日のスタッフ写真を見てみても、このおっさん二人では女の子は行きにくいでしょうね、スミマセン強面のおっさんでm(__)m

来年のインターハイを開催する宮城県を担当されされている方から打診もいただきました。
早速東北支部に連絡して、返答はまだですがやってもらえると思っております。
その際には、2日間ほどまたお手伝いに行くつもりです。

ハッキリ言って、これが私の現在の趣味みたいなものです。
観光みたいな旅行はできなくなりました。
東京に行っても用事のないところはサッパリ行かなくなりました。
観光スポットに行くよりも、いろんな処へ行ってサポートするのが、結構疲れますが楽しいですね。
いつまで続くか判りませんが・・・

しかし、初日終了時に撮った写真の私の眼、完全に死んでます(^^ゞ
寝不足もありましたが、テント内は非常に暑かった!
そんなシンドイ目をして帰った翌日・翌々日と結構仕事がハードでしたが、エアコンの効いている中での施術でしたので、それほど辛くなかったですね。
やはりたまにはこういう事も経験しておくと、普段の環境が恵まれているのが実感できますね。

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楽水庵







ピロティニュース8月号『健康豆知識』

キネシオテーピング協会指導員の、京都府長岡京市 楽水庵です。

4月から連載させていただいている、『健康豆知識』のコラムで様々な「一般生活の中でのキネシオテーピング」を紹介しております。

早いもので今回で5回目です。

今回は肩の靭帯について、特に利き手側の肩の靭帯の傷め方とその改善策を掲載させていただきました。

*写真が不鮮明で申し訳ありませんm(__)m
 もし、ご希望ならFAXで送らせていただきますのでご連絡ください。

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果たして本当に熱中症なのか?

kinesio ≒ pain buster & performance upper 京都府長岡京市の楽水庵です。

キネシオテーピング協会指導員として先だって全中(全国中学生ボート選手権)のサポートを行っていた際の事です(リンク参照)

用意していただいた部屋は元々熱中症になった選手達を休ませる為に用意してあったので、サポートを行っている間に熱中症と疑われた選手達が運ばれてきました。
もちろん、本当に重篤な状態なら救急隊も待機していたので病院に急行しますから、ここに運ばれてきた中学生はそこまではいってなく、しばらく風当たりの良い部屋で休んでいたら回復するだろうという判断だったのでしょう。

初日の一人目の女子選手はスルーしていたのですが、午後から運ばれてきた女子選手は状態を聞いてみると、どうやら一番の原因は全国大会という緊張のせいもあったのか『息が入らない』というものでした。

そこで、息が入るようなテーピングをしたところ直後から顔色が良くなり、しばらくすると元気な足取りで帰っていきました。

そして、2日目に別の女子選手が運ばれてきました。
担当されていた町役場の女性が体温を測ってみると、35度8分。
どう考えても熱中症ではありません。
聞いてみると、どうやら緊張のせいか胃の辺りがキリキリして朝食を戻してしまったそうです。
お腹の辺りの浅筋膜をチェックしてみると動きが良くなかったので、テーピングで調整したところ、しばらくすると元気に起き上がって帰っていきました。

この2名は熱中症ではないと思われますが、それでも結構暑かったので余計に体力を奪われたのは否めません。
ただ、本当の原因を探って対策をすると回復が早いように感じました。

さて、初日最初に運ばれてきた女子選手が2日目も運ばれてきました。
体温も高めだったので熱中症の可能性が高いでしょう。

ただ、そんな中でも我々がテーピングで回復を促す事ができないかと思案しました。

一般的に体温を下げるには、鼠蹊部や腋・首などの体表に近い大きな動脈を冷やします。
それ自体は間違っていないと思います。
ただ、もっと速やかに体温を下げるにはどうすれば良いか?

動脈を冷やすという事は血液を冷やすという事。
血液は体液、そして体液が一番蓄えられているのは筋肉。
そして、人間の筋肉は下半身に多く存在しています。

そう考えると、下半身を冷えた血液が廻る事によって回復が促進されないかと仲間と考え、足底筋膜と前脛骨筋にテーピングしてみました。
これだと、アイシングされている職員の方の邪魔をせずに貼れます。
確かに貼付前に足底を触ってみると結構熱い。
それが貼付後少し足底にアイシングをしてしばらく経ったら、かなり足底の熱がとれています。

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次に体を起こしても大丈夫なくらい回復してきたので、後頸部にEDFテープを貼ってみました。
これは血流というより、自分も貼っているのですが意識がハッキリするという効果を狙ってです。

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こちらも効果があったようで頭がハッキリしてきたようでした。
しばらくアイシングをして、元気になって帰っていきました。

親御さん達の了解のもとに試させていただきましたが、結構勉強になりました。
もちろん、テーピングだけで全て大丈夫とは思っておりません。
ただ、症状をしっかり把握して行うと回復を促進するのにかなり役立つようと考えられます。


楽水庵





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