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楽水庵ブログ 原因が判れば結果も!京都 楽水庵の痺れブログ: 2015年1月

カヌー選手、しばらく漕いでいるとお尻から大腿部に痺れが

小学校からカヌー競技をやっている男子大学生。

高校2年の時に腰椎のヘルニアを発症し、今でも少し長い時間カヌーに乗っていると右臀部から大腿部に掛けて痺れが出る。

まずヘルニアが完治したかどうかチェック。
一番簡易な「ミルグラムテスト」を実施。
約20度両足を挙げ、20~30秒こらえられるかどうかをチェック。

彼の場合腹筋が強いので何とかこらえられるのだが、10秒ぐらいで既に腰に軽く来ていた。
まだヘルニアの後遺症が残っている模様。

次に皮膚感覚テストと触診で、右腰椎3番と4番からの神経障害が起きている。
右大臀筋・中臀筋・梨状筋のテストをすると、やはりかなり低下していた。

腰椎自体もチェック。
3ー4番間に問題あり。

そこで、写真のように右腰椎3番と4番の神経の出口である横突起にジェルフィッシュテープ。
腰椎3-4番に隙間を作る為にEDFテープ。

これだけで上に書いた筋機能はある程度正常化したが、やはりアスリートでハードトレーニングをすることを前提にしなければいけないので、筋肉テープも貼付した。

非常に腰が楽になり、パドリングの際に悩みの種だった「猫背」もかなり解消された。

このテーピングをしばらく続けると、数ヶ月でテーピング無でも大丈夫になるだろう。


namikoshi_20150127_.jpg

昔骨折して肘が伸びにくい、以前に痺れが出た

腰の不調等で通院されている50歳女性。
マラソンをされていて、来月京都マラソンにエントリーされている事もありコンディショニングをさせていただいている。

今日来られた時に「5年前に転倒して右肘を圧迫骨折し、それから肘が伸びにくい。また一度肩が冷えた時に、肩先から親指・人差し指まで痺れた事がある」と言われた。

おそらく肘を骨折した際に靭帯を弛めたのだろうとチェック。
確かに靭帯が弛んでいて、それのせいもあるが上腕三頭筋遠位の状態が悪く力が出ない状態。
肘の内側側副靱帯・外側側副靱帯の弛みをロックさせるテーピングをする。

それだけで肘が伸びやすくなり、上腕三頭筋も力が入るようになる。
念の為に上腕三頭筋遠位に効かすXテープを貼付。
更に反応が良くなり腕が振りやすくなった。
上腕三頭筋の状態が良くないと、ランニングの際に腕が後ろに振りにくい。

上腕三頭筋の近くには上腕神経等の太い神経が走っている。
おそらく肩を冷やした際、いつも以上に上腕三頭筋が硬直し上腕神経に触ったのが以前の痺れの原因と思われる。
上腕三頭筋の状態を改善していくと痺れは多分でないと思われる。

ただ、肘の靭帯が弛んでいると上腕三頭筋の状態が不安定になるので、まずは靭帯をテーピングで弛まないようにするのが先決だろう。

また、左も烏口腕筋の状態が悪かった。
烏口腕筋が悪いと今度は腕を前に振りにくい。
それもテーピングで改善した。

明日10㎞走られるそうだ。
結果が楽しみです。

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