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HOME > 楽水庵ブログ > アーカイブ > 原因が判れば結果も!京都 楽水庵の痺れブログ: 2016年7月
楽水庵ブログ 原因が判れば結果も!京都 楽水庵の痺れブログ: 2016年7月
9年前のバイク事故で右腕が挙がらなくなった男性
京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。
先日9年前のバイク事故で右腕がほとんど挙がらなくなった30代の男性が来られました。
カーブを曲がった時に道路標識に右半身をぶつけてしまったそうです。
いろんな箇所の骨折もありましたが、一番深刻なのは肩の神経を切ってしまった事です。
一応手術で繋いでもらってリハビリをしてきたのですが、ほとんど下の画像の位置から肩(右上肢)は拳上しません。
それにいくらリハビリしても筋肉の委縮は如何ともしがたいところがありました。
そして、これはテーピングをした後に聞いたのですが、右上肢の外側から肩甲骨に掛けてゾワゾワとした痺れがあり、リハビリ等で触られると嫌な感触があったそうです。
事故後仕事ができない状況なので、何とか復職したいのだがこの右肩の為にままならぬとの事。
最初電話をもらった時には神経が切れたままと勘違いしていたのですが、上にも書いたように一応繋いでもらっているので、これは単に神経伝達が良くないだけと判断しました。
神経が欠損していたり切れたままだと方法を探らなければいけませんが、こういう方に対するアプローチは割合簡単です。
皮膚の動きを良くして神経の流れをスムーズにすれば、脳が取得できなかった末端までの情報を得る事ができ、意識する・しないに関わらず我々が持っている『自己治癒力』が発動されるのです。
ただ、残念ながら感覚が失われた先の情報を脳は正しく取得する事ができません。
アプローチとしては、以前ブログに載せた『痙直型脳性麻痺・・・』(リンク参照)と同様に脳性麻痺テープを上肢の外側に貼っていきました。
まず、指の表と裏を触ってみて一番感触の落差が大きいのは?と尋ねると親指との返事だったので、まず親指から。
5㎝幅のテープを八つ切りにした細いテープを親指の爪に引っ掛け、筋肉をストレッチングしつつ皮膚の遊びを取りながら後頚部にまで貼りました。
それを貼った直後に私がトイレに行きたくなったので中座したのですが、戻ってみると彼が何か叫んでいます。
どうしたのかと思ったら、「動く・動く!腕が挙がってきました!」と喜んでいてくれていたのでした。
それと痺れが収まってきたとも。
事故前はバンドでベースを弾いていたそうなのですが、事故後右手で弦を弾くポジションを取ろうとしてもできなかったのに、親指からのテープを貼っただけで可能になったのです。
やってもらったら判りますが、弦を弾くポジションは少し肩が挙がらないと取れません。
残っている4本の指も全て貼っておきました。
今まであった痺れがほとんどなくなり、触られて嫌な感触も消えたようです。
脳が末端までの情報を取得できたようなので、これで後1~2回同様のテープを貼っておけば、もうこのテーピングは必要ないでしょう。
独りでにリハビリが開始されているのです。
この方法は本当にリスクがほとんどなく費用もそれほど掛からない、お試しするには最善の方法だと思うのですが、私の旧くからの知人が2名脳性疾患で半身不随の方がおらるので奨めているのですが、応じようとしてくれません(^_^;)
お二人ともどちらかというと頭の良い方で、語弊があるかも知れませんがそういう方々はともすると既成概念から離れる事ができないのかも知れません。
まあ、私の事を胡散臭いと思っているだけかも知れませんが(笑)
よく「脳の機能が欠損しているからもう駄目だ」と思われるかも知れませんが、うちの会長(加瀬 建造)曰く「脳と皮膚は同じ外肺葉から発生している。皮膚は脳の一部である」という理論から、ある程度皮膚が脳の失われた機能の代わりをしてくれる事もあります。
この男性は、早ければ今年中に復職できるでしょう。
そして、まだまだこういう症状で悩まれている方は多いと思うので、一人でも多くの方がこの方法で機能回復をされ復職及びQOL(生活の質向上)をされる事を願ってやみません。
楽水庵
先日9年前のバイク事故で右腕がほとんど挙がらなくなった30代の男性が来られました。
カーブを曲がった時に道路標識に右半身をぶつけてしまったそうです。
いろんな箇所の骨折もありましたが、一番深刻なのは肩の神経を切ってしまった事です。
一応手術で繋いでもらってリハビリをしてきたのですが、ほとんど下の画像の位置から肩(右上肢)は拳上しません。
それにいくらリハビリしても筋肉の委縮は如何ともしがたいところがありました。
そして、これはテーピングをした後に聞いたのですが、右上肢の外側から肩甲骨に掛けてゾワゾワとした痺れがあり、リハビリ等で触られると嫌な感触があったそうです。
事故後仕事ができない状況なので、何とか復職したいのだがこの右肩の為にままならぬとの事。
最初電話をもらった時には神経が切れたままと勘違いしていたのですが、上にも書いたように一応繋いでもらっているので、これは単に神経伝達が良くないだけと判断しました。
神経が欠損していたり切れたままだと方法を探らなければいけませんが、こういう方に対するアプローチは割合簡単です。
皮膚の動きを良くして神経の流れをスムーズにすれば、脳が取得できなかった末端までの情報を得る事ができ、意識する・しないに関わらず我々が持っている『自己治癒力』が発動されるのです。
ただ、残念ながら感覚が失われた先の情報を脳は正しく取得する事ができません。
アプローチとしては、以前ブログに載せた『痙直型脳性麻痺・・・』(リンク参照)と同様に脳性麻痺テープを上肢の外側に貼っていきました。
まず、指の表と裏を触ってみて一番感触の落差が大きいのは?と尋ねると親指との返事だったので、まず親指から。
5㎝幅のテープを八つ切りにした細いテープを親指の爪に引っ掛け、筋肉をストレッチングしつつ皮膚の遊びを取りながら後頚部にまで貼りました。
それを貼った直後に私がトイレに行きたくなったので中座したのですが、戻ってみると彼が何か叫んでいます。
どうしたのかと思ったら、「動く・動く!腕が挙がってきました!」と喜んでいてくれていたのでした。
それと痺れが収まってきたとも。
事故前はバンドでベースを弾いていたそうなのですが、事故後右手で弦を弾くポジションを取ろうとしてもできなかったのに、親指からのテープを貼っただけで可能になったのです。
やってもらったら判りますが、弦を弾くポジションは少し肩が挙がらないと取れません。
残っている4本の指も全て貼っておきました。
今まであった痺れがほとんどなくなり、触られて嫌な感触も消えたようです。
脳が末端までの情報を取得できたようなので、これで後1~2回同様のテープを貼っておけば、もうこのテーピングは必要ないでしょう。
独りでにリハビリが開始されているのです。
この方法は本当にリスクがほとんどなく費用もそれほど掛からない、お試しするには最善の方法だと思うのですが、私の旧くからの知人が2名脳性疾患で半身不随の方がおらるので奨めているのですが、応じようとしてくれません(^_^;)
お二人ともどちらかというと頭の良い方で、語弊があるかも知れませんがそういう方々はともすると既成概念から離れる事ができないのかも知れません。
まあ、私の事を胡散臭いと思っているだけかも知れませんが(笑)
よく「脳の機能が欠損しているからもう駄目だ」と思われるかも知れませんが、うちの会長(加瀬 建造)曰く「脳と皮膚は同じ外肺葉から発生している。皮膚は脳の一部である」という理論から、ある程度皮膚が脳の失われた機能の代わりをしてくれる事もあります。
この男性は、早ければ今年中に復職できるでしょう。
そして、まだまだこういう症状で悩まれている方は多いと思うので、一人でも多くの方がこの方法で機能回復をされ復職及びQOL(生活の質向上)をされる事を願ってやみません。
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