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楽水庵ブログ 楽水庵の顎関節症ブログ: 2015年4月

「声が出てくるようになりました」

お元気ですか、アゴにまつわる様々なトラブルをお助けしている、京都府長岡京市にあるアゴ専門院 楽水庵です。

先日初めて来られた女子大生。
13歳の時に一度口が開かなくなって、その時は歯科医でマウスピースと口腔内のマッサージで改善したそうなのですが、最近親知らずを抜いてから左顎がカクカクしだしました。
それと声がこもり出して、よく他人に聞き返されるようになりました。

webで検索して、私のブログにご自身と似たような症例が見掛けられたので来てくれたそうです。

おそらく今回の直接原因は、親知らずを抜いた際に左の側頭骨下顎骨靭帯が弛んでしまった事、そして声がこまりがちなのは左の外側翼突筋が硬い事なのですが、それ以外にも肩こり・首こりを含め全身の状態が良くありません。

そこで全身のバランスを整えていくと、まだ下半身の調整をした段階で会話している間に声のトーンが明るくなってきているのが感じられ、そうしている間にご自身も「声が出しやすくなってきました」と言っていました。
やはり声を出すのは口腔内だけではなく、全身のバランスも深くかかわっているのだと再認識されました。
特に内転筋(大腿部の内側)は首と深く関わっているので、内転筋の張りが改善されると首も楽になる方が結構おられます。

では、何故内転筋が張るのか?
そのほとんどの原因は足の形が悪いから、特に横アーチがない「開帳足」の為に『踵・母趾球・小趾球』の3点で身体を支持できでいない事が非常に多いのです。
下の画像の方も横アーチが全くないどころか逆アーチになっています。

tokura_20150420.jpg











この状態を放置しておくと、足元のバランスが崩れたままで重心が大腿部の外側、腸脛靭帯の方に掛かってしまい逆に内側の内転筋は引っ張られ張りが強くなってしまいます。
対処療法だと内転筋の張りを弛めるだけで良いのですが、根本的に改善を目指すなら足元にテーピングをして更に下腿部のエクササイズを続けてバランスを回復する必要があるでしょう。

話を女子大生に戻すと、初回の施術では側頭骨下顎骨靭帯の弛みを止める事はできていません。
しかし、全身のバランスが良くなり外側翼突筋の張りも弛んできたので、カクカクする症状は後数回で消えていくと思われます。
何よりも施術しだして直ぐに声が出しやすくなったのは、かなりの収穫だと自負しております。

楽水庵

結構「くすぐったい」内転筋、アゴ・首に問題ある方は尚更

こんにちは、京都府長岡京市で顎・首の悩みを持っておられる方への施術を行っている楽水庵です。

最近「ヒットマッサー」というツールを購入し施術に利用していますが、結構多くの方が内転筋をヒットマッサーでほぐしていくと「くすぐったい」と言われる事が多いですね。

「くすぐったい」という事はそこの筋肉がかなり疲れている場合がほとんどです。
従来の「筋肉・筋膜リリース」では「痛い・イタ気持ちいい」という感想が多かったのですが、ヒットマッサーでより強い刺激を与える事ができるようになったからでしょう。
この感覚は身体表面にしかない感覚です。
それだけ皮膚・筋膜の流れが良くないという事だと解釈しています。

内転筋は大腿部において一番筋肉量があるところです。
ここを上手く使えれば更に下半身のパワーが生まれますし、逆に内転筋の状態が良くないと様々なトラブルが起こります。

また、内転筋は全身の筋膜の流れでアゴや首と密接に繋がっています。
内転筋をほぐすだけでアゴや首が随分と楽になられる方もおられます。

またハムストリングと隣り合わせにあるので、内転筋の機能低下はハムストリングの機能低下も招いてしまう事もあります。
この間来られた50歳の男性ですが、その日の朝足の爪を切ろうとしたら右足が寄せにくかったそうです。
チェックしてみると右の股関節の屈曲が良くありませんでした。
そこで内転筋をヒットマッサーでほぐすと結構「くすぐったかった」ようですが、股関節の屈曲はスムーズにできるようになりました。
このように、一見ハムストリングの問題と思われていたのが、実は内転筋が原因というケースがあるのです。
それに腰椎や仙椎の流れが良くないと内転筋の機能低下を招きます。
腰椎1-3番、仙椎2番がそれに当たります。

このようにアゴ・首の問題はその部分の問題だけではなく、全身のバランスの乱れから起こっている場合が多くあります。
少し遠回りに見えるかも知れませんが、全身のチェックは欠かせないと私は確信しています。

楽水庵

hitmasser_20150407.jpg





段々と口が開かなくなるのと肩の靭帯の関連性

お疲れ様です。「口が開きにくい」、「口を開けると顎が痛い」、「口を開けると顎がカクカクする」等のアゴの症状の専門院、京都府長岡京市の楽水庵です。

本日2回目の顎の施術でお越しになった50代の男性。

今まで私が施術してきた顎のトラブルを抱えた方達は、ほとんどが「朝起きた時に口が開きにくい」症状がほとんどだったのですが、この方は朝起きた時が一番楽で、そこから段々と口を開けるのが辛くなっていくそうです。

何か日中の動作で顎にネガティブな動作をしていないか?そこからチェックしていきました。
少し首を傾げる癖もお持ちなのですが、それだけではない筈・・・

すると、左右共に烏口靭帯に弛みがあるのが判りました。hitmasser_20150407.jpg左の方が特に弛んでいました。
試しに写真右のようにヒットマッサーを持ってもらうと、左手の方が支えにくかった。

これで合点がいきました。
夜寝ている間は(寝相がそんなに悪くなければ)左肩に負担が掛かるような事はないのですが、起きている間は、例えば車を運転するような動作でも左肩や左腕を動かします。
その際に、この方の場合は「棘上筋」という首の付け根から肩の付け根に走っている筋肉に負担が掛かっていました。
棘上筋の首の付け根側に負担が掛かると、首の後ろ側を走っている他の筋肉にも影響を与えます。

どうやら、これが一番の原因だったようです。

烏口靭帯が弛まないようにテーピングして顎を含めた施術を行うと、今まで起きた時に指2本分と言っておられた口の開きが目測で3本ぐらい余裕で開いていました。

後は昼間起きておられる時に前述の段々と開きに辛くなるのが解消していけば、このアプローチが正解という事になります。

肩の靭帯と顎の関連性は、今回初めて体験しました。
ひょっとしたら、今までにもあったのかも知れないが見落としていた可能性もあります。
そういった方達がおられたのなら申し訳ない気持ちと、これからはもっと様々な症状の方にも対応できるよう努めていく所存です。

楽水庵

顎関節症にレーザー治療は効果的か?

顎が痛い、口が開きにくい等の顎関節症のトラブルを専門にしている、京都府長岡京市の楽水庵です。

今回来られた50代の男性。
元々歯医者さんで口が開きにくかったそうだが、それほど深刻なものではなかったそうですが、この1月から左顎に痛みが出て耳の辺りが詰まった感じがあるとの事。

知り合いの整形外科で何度かレーザー治療をしてもらったが、直ぐに効果が消えたそうです。

逆に自分には、レーザー治療が顎関節症に多少効果があるのを知って驚いています。

ただ、それだけでは改善していくのは難しいでしょう。

このブログ等で何度も書いていますが、顎関節症というのは「全身の」アンバランスの結果として出てくるもので、顎周辺を調整しただけで良くなるのなら
そんな楽な事はありません。

かっては自分も顎関節症なら首から上の調整で何とかなると考え、そうしていて結果の出た方も多くおられましたが、中にはそれだけでは良くならなかった方もおられました。
禅問答みたいなものですが、『首の悪い方は腰も悪く、腰の悪い方は首も悪い』のです。
そんな事はないと思われている方は、単に不調を感じておられないだけです。
検査をしてみると必ず悪い処は出てきます。
自覚できるようなものなら、かなり症状が進行しているという事なだけです。

今回来られた方も舌骨の左側の動きが良くありませんでした。
舌骨の動きが悪い時、私は大腿部の内転筋を診ます。
やはり、この方も内転筋の張りがありました。

そういう悪要因を一つ一つ取り除いてから、顎への直接アプローチをしています。
だから、自分の施術は時間が掛かります。
10分~20分で施術を終えてほしい方は当院に来られない方が賢明でしょう。
そこまでやるから効果が続くのだと自負しています。

前述のように首から上しかしていない時は、初回は2~3日で効果がなくなってきました。
しかし、その頃から常連だった方々で顎の痛かった人には全身の調整をしてから顎の施術をしていました。
そういった方は初回から効果がかなり持続していたのです。

そう考えると、レーザーを当てるだけでは効果が持続しないのは自明の理です。
全身の調整をして、私が顎への直接アプローチする代わりにレーザーを当てるのなら効果はあるでしょうね。

楽水庵

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