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楽水庵ブログ 楽水庵の顎関節症ブログ 11ページ目

管楽器をされている女子大生、過ぎたるは...

昼からの約束だったが、午前中に「3日前から耳が痛いんですけど、どうしましょう?」と電話が掛かってきた。
診てみない事には何とも言えないので、来てもらう。

痛いので今朝耳鼻科に行ったが、耳には問題はないとの事。
左の顎関節の方が痛かったのが、耳が痛いのは右。
何故、右?

そして、耳も痛いが右目の奥も痛いというので、胸鎖乳突筋を検査すると右のそれが良くないのでテーピング。
それと顎二腹筋も良くなかったので貼付。
どうも、右の首が良くない。
左に首を傾ける癖があるので、それも原因か。

そして、全身の調整をしてから、顎関節への直接手技。
すると、左に比べ悪くなかった右の靭帯・外側翼突筋・内側翼突筋の状態が悪化していた。
逆に左はかなり良くなっている。

何故?

最後に話していて判ったが、左側に負担のかかる楽器なので注意するようにアドバイスしたのだが、やり過ぎたようだ。
鞄を持つのも右、食事も右側だけで噛んでいたらしい。

う~ん、気持ちは判るが、左右万遍なく使わなければ…
ちょっと焦り過ぎたか(-_-;)

結局、耳が痛かったのは、やはり顎関節から来ていた可能性が高い。
全て右側に負担が掛かり過ぎていた。

ちょっと後戻りしてしまったが、今日アドバイスした事を実践してもらえれば挽回は十分可能。
頑張りましょう!!



少し光明が...(*^。^*)

この間少し泣きが入った「もっとも口が開かなかった方」の施術。

やはり外側翼突筋の癒着が強いという事を理解していただきたかったので、手袋を着けてもらって私の口の中に指を入れ、外側翼突筋の状態が良い場合はどうなっているかを触っていただいた。

そして、全身のリリースを行ってから顎関節へのアプローチ。
まず顎二腹筋のリリースを行ってから口腔内への手技。
今回は「できるだけ奥へ」という意識を捨て、より手前を十分にほぐしてからという事を心掛けた。
すると、段々と手前がほぐれていって癒着がかなり取れたhappy01
奥の外側翼突筋にもかなり触れることができた。

かなり自分も挫きかけたが、これでこの方もどんどん良くなってくれる筈。
懐妊されているので、お腹があまり大きくならないうちに目途を付けてあげたい。



顎二腹筋のリリースを考案

以前に顎関節症の方は顎二腹筋も状態が良くないと書いた。

今日近所の仲間のところへ行ったら、ちょうど顎の下のところが痛いと言っていた。
院ではアクティベーターを打っているところだが、持ち合わせていなかったのでリリースをやってみると非常に効果的だった。

うん、これは新しいやり方がまた一つできたhappy01
最近いろんなリリース法のアイデアが出てくるので、大変嬉しい。
また、それが役立ってくれるので尚更だ。

管楽器をされている女子大生、3回目

昨日までかなり楽だった模様。

前回アドバイスした腕の使い方等に気を付けてくれ、そしてあまり歩いていなかったので「歩け」と言ったら、楽器を担いで学校まで通っているらしい。

かなり厳しいことを言っているが、卒業後プロの演奏家でやっていくのに、「顎が痛いから吹けません」とは口が裂けても言えない状況になるので、今のうちに修正できるところは修正してもらわねければいけない。

逆にまだ学生のうちに発症したのが、「不幸中の幸い」だとも言えるのではないだろうか。

とは言っても、今回も肩甲下筋や前斜角筋の張りが強かった。
寒い時期はある程度仕方ないと言えば仕方ないのだが、ここをもっと普段の生活から改善してもらいたい。

顎関節周辺はかなり改善している。
だからこそ、首や肩の状態に十分留意してもらいたい。

こちらの施術を受けていれば、肩や首が張っていく過程が判る。
その時に早め早めに対策をしてくれれば、長い間好調を保てる。

「固いものを食べると左顎が痛い」女性、今回の施術

やはり、肩甲下筋の状態が良くなかった。
中斜角筋等のリリース前に肩甲下筋をまず施術。

それによって、狙い通り中斜角筋が弛みやすくなった。
施術時間及び本人に痛みを我慢してもらう時間が短縮され、大いに助かる。

顎関節への直接手技は、左外側翼突筋の癒着が若干あり、アプローチでかなり自分の指が痛かったsad
まあ、いつも痛い思いをしてもらっているのだから、これぐらいは我慢我慢(-_-;)

左の癒着がもう少し緩和されれば、痛みはほとんどなくなると思われる。

なかなか難しいケース

先日は立て続けに3人の女性に顎関節症の施術をした。
そのうち2人の方はまずまずの成果が出たが、1名の方は残念ながら思ったほどの効果が出なかった。

その方は、以前にも登場してもらった「もっとも口の開かなかった」方なのだが、顎関節と外側翼突筋の癒着が強くて何度も施術しているのだが、なかなか剥がれてくれない。
これが剥がれてくれないと、口がもっと開くようになってくれないので、早い内になんとかしたいと内心焦っているsad

首やその他の箇所にもまだまだ問題が多い。
それも解決しつつ、そしてご本人にも普段のエクササイズ等を心掛けてもうようアドバイスもし、全ての問題をクリアできるようにしていきたい。

管楽器をされている女子大生、2回目 楽器の持ち方が...

施術を受けた後はすごく楽だったが、段々とまた顎がしんどくなってきたとの事。

外側翼突筋や内側翼突筋の状態がまだまだなのは確かだが、それ以上に首の張りが強くなってきている。
今回も全身の調整、特に首の張りを徹底的にほぐし、外側翼突筋・内側翼突筋へのアプローチをすると、前回終了後以上に楽になった。

ただ、問題は簡単に首の張りが強くなる普段の生活。
姿勢をよくする為に腰痛3・4番のジェルフィッシュテープを貼付。
そして、いろいろと普段のエクササイズをアドバイスした。

もう一度座っている姿勢をチェックすると、左肩が下がって内旋している。
この方はホルンをされていて、ホルンの持ち方を聞くと右腕が外旋・左腕が内旋になる。
長年ホルンをやっていると、体にそういう癖がついてしまって、特に左上肢の筋膜が内にずれてしまっているようだ。

そこで、左前腕と上腕に筋膜コレクションテープを貼ってずれを修正。
歩く・跳ぶ・指を伸ばす・肘を伸ばす、等を毎日するように指導。
これを毎日心掛けてもらえれば、段々と良くなってくれるはず。

声が通らない男子大学生、歯医者さんに行って(T_T)

かなり良い感じで経過していたのだが、この前歯医者さんで虫歯の治療をした後に顎がまたずれたそうだ。

顎関節の悪い人にとって、歯医者さんで長い間口を開いているのは辛い作業。
外側翼突筋の状態が悪化し、靭帯の弛んでしまったのが原因と思われる。

幸い虫歯治療は終了し、本日の施術でまた状態が改善したので、これからドンドン良くなっていただきたい。

管楽器をされている女子大生

管楽器をやりだして10年、先月に発症してマウスピースをしていると楽だが、如何せん管楽器を吹いている時はマウスピースはできないし、とにかく顔の真ん中あたりが引きつってつらい、との事。
ほとんど専門家のような方なので、アンブシャ(吹いている時の口の形)に問題があるとも思えない。
アンブシャのせいで顎関節症になったのなら、もっと早くなっているだろう。

それよりも、吹いている時の姿勢や楽器の構え方の方に問題があると思える。
肩もこっているし、背中もガチガチ。

ちょっと遠方から、それも電車やバスで辺鄙な当院へ来てもらっているのだから、できるだけ少ない回数で通院しなくても良い状態になってもらいたいので、徹底的に全身の調整をしてから、顎関節への手技を行う。

ひらめ筋がかなり弱く、立って演奏するには結構問題がありそう。
顎関節症への直接要因ではないが、抗重力筋であるひらめ筋が弱いと軸がしっかりできないので、どこかで無理をしている可能性が高く、これが肩や背中の張りを招いているかも。

もちろん、左の下顎骨後頭骨靭帯も弛く外側翼突筋も張りが強かったが、それを解決するだけで顎関節症が劇的に改善し以後症状が出なくなるとは思えない。
やはり、全身のバランスを整え、そして患部へのアプローチが結局一番の近道になると確信している。

顎関節症:肩甲下筋と中斜角筋との関連性

最近になって顎関節症で来院される方が急増してきている。
寒い時期は首の張りが強くなりやすく、それが顎関節症の悪化を招いているようだ。

最近では、「顎関節症は全身のバランスが崩れたサイン」という考えの下、全身の調整を必ずするようにしている。
もちろん、腰の状態が良くない方も多い。
首と腰は脊柱の両端で、互いにバランスを取っているので、必ずチェックは必要。
「首が悪い人は腰を、腰が悪い人は首を、必ず診る」を実践している。
腰から下の状態が改善するだけで、口が開きやすくなる人もおられる。

そんな中でも、顎関節症で来られる方の共通点として、顎の悪い側の中斜角筋と肩甲下筋の状態が良くないことが挙げられる.
肩甲下筋は肩甲骨の奥に付いていて、表側に付いている棘下筋(きょっかきん)と対になっている。
肩甲下筋が上肢を内旋させる役割を、棘下筋が外旋させる役割を担っている。

先ほど書いたように、顎関節症の方はこの肩甲下筋が拘縮、つまり固く縮んだ状態になっており、結果的に棘下筋が弛んでいる。
上肢の内旋が強いとも言える。

それと、首の中斜角筋。
これと肩甲下筋の関連は、ひょっとしたら「アナトミー・トレイン」、筋膜の関連性で証明されるのかも知れないが、今のところ自分にはそれは判らない。
とにかく、臨床でそういう傾向が強いとしか述べられない。

と言っても、この2つさえ押さえて、後は顎関節への直接手技さえすればそれで良いとは思えない。
それ以外にもある様々なマイナス要因を取り除いてあげなければ、本当に良くはならないだろうと考えています。





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