月別 アーカイブ

HOME > 楽水庵ブログ > アーカイブ > 楽水庵の顎関節症ブログ > 13ページ目

楽水庵ブログ 楽水庵の顎関節症ブログ 13ページ目

顎関節症は首へのアプローチから、そしてその前に

前回の女性のケースでもそうだが、顎関節症を改善するにはまず首へのアプローチが大事。
だが、その首のトラブルを起こしているのは、実は腰である事が結構多い。

俗に言う「ストレートネック」、頚椎のアーチがない人は猫背や出尻の人が多い。
腰椎のアーチが前弯でなく後湾している。
まず腰椎のアーチを直さないと頚椎のアーチが前弯にならない。
そういう方達は普段顎が上がっている。
そして、そういう姿勢を続けていると、首の前面の筋肉が常に伸ばされて張りが強くなってしまう。
この中でも「中斜角筋」という筋肉が張ってしまうと、かなり顎関節に影響を与える。

以前にも書いた事があるが、顎関節症は坐骨神経痛と同様に症状であり、条件が整えば誰でも起こる可能性がある。
特に元々顎が弱い人は尚更。
だから、首の状態をまず良くしないと顎関節症は良くならない。
そして、首の状態を良くするには頚椎のアーチを整えてあげる必要がある。
また、その頚椎のアーチを整えるには、まず腰椎のアーチを改善していく必要があると思っています。

そういう訳で、顎関節症で来られる方でも最近は腰の改善から始める事が結構あります。
この頃判ってきたのは、腰椎3番と4番から出ている神経の流れを良くすると、腰のアーチがかなり良くなる、という事です。
臀部と大腿部の外側の筋機能が向上するからと思われます。
まだまだ勉強しなければいけない点はありますが、現時点ではそう考えています。


やはり首の状態が最も大事か?

最も口の開かない女性の4回目。
ちょうど来院される直前に東京で開催された、現在シアトル・マリナーズのトレーナー(来年はホームゲームだけにするそう)をされている高倉先生のセミナーに参加して、また様々なアプローチを学んできた。
特に首周りの施術は大変参考になった。
顎関節の施術をしていて、なかなか楽にならない方はほとんど首周りの問題が多い。
結果が直ぐに出る方も多いが、正直もう少し首が楽になれば顎関節も楽になられるのにと、こちらは苦い思いが、受けられる方には申し訳ない気持ちがあった。

それが、この高倉先生に教えてもらった方法を早速試してみると、かなり短時間で以前よりも首や肩周りがほぐれ、そのせいか顎関節の緊張もかなり弛んできた。
今までで一番楽になったと、施術後に言っておられた。
う~ん、これは良い武器を手に入れたhappy01
もっともっと楽になってもらえる方々を増やしていけそう。

右顎のクリック音が気になる女性、2回目

前回来られた際に、腰も悪く仰向けで寝られないとの事だったので、腰椎へテーピングもした。
1週間後に来られた際に、やはりテープを貼っている間はかなり腰も楽だったし、首も楽だったと話されていた。

腰椎のアーチが良くなると頚椎のアーチも良くなる。
そして、首が楽になると顎関節症の改善が一層進む。
なかなか顎関節症が楽にならない方の共通点は、首の張りが強く、日常生活や仕事の癖でまた直ぐに張りが強くなってしまう事。
だから、必ず顎関節症の方へは肩・首・頭蓋骨を弛める施術も行っているが、この方のように腰からという事もこれから重要視していく必要があるように感じてきた。
顎関節症で悩んでおられる方は、大概腰も悪くされている事が多いので、最近は腰へのテーピングも結構しているが、これからは必ず腰もチェックするようにしたい。猫背の矯正にもなるし。

さて、前回は右の顎関節の靭帯の弛みが気になったが、今回改めてチェックしてみると左も少し弛みがある。
下顎の靭帯は2個あり、それぞれ蝶形骨下顎骨靭帯・側頭骨下顎骨靭帯と呼ばれている。
この方は、左は側頭骨下顎骨靭帯のみが弛んでいるが、右は2つとも弛みが見られる。
後は、外側翼突筋という顎関節を動かす、ちょうど頬骨の奥にある筋肉の張り、これが右はかなり強い。
こういうところも改善していけば、かなり早いペースで症状は治まっていくと思われる。

過去のブログは、下記のURLからご覧になれます。
http://rakusuian.hatenablog.com/


<<前のページへ345678910111213

« 原因が判れば結果も!京都 楽水庵の痺れブログ | メインページ | アーカイブ | 過去のコラム »

このページのトップへ