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楽水庵ブログ 京都のスポーツ整体院 楽水庵のコンディショニングブログ: 2014年2月

撓屈・尺屈も有効

「自分の親指の痛みに」で書いたが、かなり手根管のテーピングが効いていて楽になってきた。

今まで腕橈骨筋・回外筋のリリース及び掌屈・背屈をよくしていたが、それに加え撓屈(親指側に曲げる)・尺屈(小指側に曲げる)をやってみると更に良くなってきた感触がある。

こういう症状の方も結構おられると思うので、積極的にアドバイスしていこう。


「鎖骨がずれているようなのですが...」

夜の施術中にどうしても今晩診てほしいとの電話が入る。
「どうも鎖骨がずれているようなのですが」との内容だったので、胸鎖関節でも傷められたのかと感じた。

来られてみると、どうも状態が違う。
胸をキュッと締めるような動きをすると左鎖骨にかなりの痛みが走るらしい。

元々、昨年10月に背中を傷め、それから全身に痛みが回りだし、今は左鎖骨だそうだ。
首も回らなくなったので、配送のお仕事なので11月から休んでいるとの事。

背中は胸椎6番の多裂筋の状態が悪いので、胸椎上に痛みが出ていた。
テーピングで痛みが出なくなる。
この方は高校球児だったのもあるせいか、首・背中・腰をポキポキ鳴らさないと気が済まないようだ。
それで、余計に症状を悪化させていると感じられる。

そして、鎖骨の問題。
前斜角筋の張りが異常に強かった。
それをリリースで弛め、頚部の他の筋肉も同様にリリースすると鎖骨の違和感はなくなった。
念の為に鎖骨下筋テープを貼付。

他の整体に行った際に、「鎖骨がずれている」と指摘されていたようだが、筋肉の状態が悪ければ多少位置はずれる。
骨の位置がどうたらこうたらよりも、この方の場合は筋肉を緩めてあげれば良かったのだ。

それ以外には、右頸椎1番周辺の張りが異様に強かった。
それも胸鎖乳突筋や肩甲挙筋のリリースをすると改善。

いろいろなアプローチがあるが、この方には当院の筋機能的な、そして皮膚・筋膜的アプローチが良かったようだ。

*後日談になるが、数回の施術で凄く快方に向かい職場復帰も早かった。


パワーリフターの高校生、3回目

先週は風邪でダウンshock

ただ、最近練習していると変化はすごく感じているし、セット練習をしていると周りから「フォームが良くなった」と言ってもらっているらしい。
スクワットでも、以前は大腿四頭筋(大腿部の前部)しか使えていなかったが、今はハムストリングや内転筋も使えている感触があると言っていた。
ベンチプレスのフォームも非常に安定するようになったとの事。
股関節がうまく使えるようになった証拠。
実は内転筋は大腿部で一番筋肉量が多いところ。
ここを有効に使えるかどうかで、出力はかなり変わる。

今日も全身の調整をして、肩甲骨周りも更に状態が良くなった。

まだベストに挑戦してはいないが、最初に「体の使い方が変わるのだから、いきなり重いのに挑戦せず、まずフォームを固めてイメージを頭に擦り込む」ようアドバイスしているので、本人もこちらも気にしていない。
このままいけば、必ずベストをかなり更新できる。






毎日やってみて下さい、「エアー縄跳び」

肩や首のこり、そして腰もこれを毎日していると楽になります。
お通じの良くない方も、お腹とかを揺らすので良くなる可能性が高いですね。

なかなか回数をこなしていくのは辛いですが、無理せず100回できたのなら100回を1週間ずっとやってみると、次の週からはかなりの回数ができるようになったいけます。
まあ、そんなに回数は気にせずに、自分の体調が良くなっていけば良いのです。

以前に手書きで作った注意点です。
良かったら参考にして下さい。

air-jump01.jpg



肩甲下筋の重要性

首や肩のコリに対して、最近は特に肩甲下筋の状態をどれだけ改善するかに重点を置いている。

肩甲下筋をほぐすと、中斜角筋も弛む。
逆に中斜角筋を先にほぐしても肩甲下筋は弛まない。
時間がないとかでどこか一つ選べと言われたら、今の自分なら肩子下筋を選ぶ。
それだけ肩甲下筋は大事だと思っている。

それに加え、肩甲下筋の近くには腋下リンパ節もあるし、前鋸筋や広背筋とも関連性が高い。
今年の冬はかなり寒いせいか、肩甲下筋がガチガチな方が多く、そういった方にここをほぐしてあげると本当に楽になられている。

かなり差がありますね...

2週間毎に嵯峨野から来ていただいている50代男性。

前回もそうだったが、今回もかなり左脚が短い。
この場合は仙腸関節と股関節両方のアジャストをする必要がある。

もしかしたら、施術を始める前はもっと短かったのかも知れないが、前にも書いた通り自分は筋肉をほぐした後にしかアジャストをしないので、いつも下半身をした後で左右差を見る。

左の画像のように差が大きい。
この状態から、仙腸関節と股関節のアジャストをした後が右の画像。
まだ若干左が短いが、アジャストを何度もするのは賢明ではないと判断したので、一応この状態で終了した。

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胸椎のずれ

寒さのせいか、胸椎のずれがある方が続いた。
当院の施術では、大抵の方に最後「頭蓋仙骨療法」で頭をほぐします。
全身の調整をしているので、問題なければ頭を揺らすと腰から足の先まで揺れが伝わります。

ところが、どこかで問題があるとその揺れが悪くなります。
以前は、前半に「頭蓋仙骨療法」を施していたので、頚部の張りで揺れが止まる人が多かったのですが、最近は首もほぐしているので残るのは胸椎の詰まりになります。

そこで、途中で胸椎の詰まりを取るのですが、アジャストでスッと取れる人もいますが、そうはならない方もおられ、そういう方はその胸椎のずれを起こしている筋肉を探って調整すると楽になられます。

アジャストも効果がある事が多いですが、あくまでそのずれている椎体周辺の筋肉がほぐれていなければなりません。
ですから、足の長さの調整も下半身の筋肉の調整を行ってからでないと自分はしません。
この間斑鳩法隆寺マラソンへテーピングサービスに行った際、足の長さが明らかに異なっておられる方が結構おられたのですが、ウォーミングアップが済んでおられない方にはアジャストしませんでした。
ほぐす時間があればアジャストして差し上げたのですが、その時間のない場合はしない方が賢明と判断したからです。

うちに来られる方々のお話を聞いていると、中にはそういう配慮なしにいきなりアジャストされる所があるようで残念です。

冒頭の胸椎の詰まりですが、まだまだ自分の診立てが甘いせいもあるので、もっと早く気付くようにしたいと思います。

腰椎3番の神経圧迫を除去するだけで...

今日新規で来られた20代後半の男性。

顎関節症等いろいろお悩みはあったが、その一つに左膝の半月板の状態が悪い事。

膝の状態を良くするには、足関節・股関節共に改善していかなければ、いくら楽になっても効果は一時的なものでまたしばらくすると痛くなってしまう。
この方も、下腿部は前脛骨筋・腓腹筋の状態が悪く、大腿部は大腿四頭筋の機能が弱っていた。

そして、左腰椎3番に神経圧迫があったので、ジェルフィッシュテープを貼付。
画像はジェルフィッシュテープの貼付前・後のパトリックテストという股関節の機能検査のもの。
左(スマホだと上)は貼付前、右(スマホは下)が貼付後のもの。
腰椎3番は大臀筋・梨状筋等の臀部の筋機能に影響を及ぼしている。
画像を見比べると、明らかに貼付後に股関節の開き具合が改善している。

これで、膝への負担もかなり減ってくれるはずなので、半月板の状態も良くなってくれる。
繰り返すが、膝周辺だけの施術だけでは本当に楽になるのは不可能に近い。

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足の爪が当たって痛い・・・

斑鳩法隆寺マラソンにテーピングサービスに行った際の事。

レース後にクールダウンに来られた女性が、「両足の爪(2趾)が痛い、一度爪が剥がれて生えてきたが、やはり痛いので何とかなりませんか?」と言われた。
見ると、両2趾に絆創膏を巻いている。
女性としては、キネシオテーピングを巻いた方が効果があるのではないか、という考えだったと思う。

別のメンバーがその女性を担当していたが、交代。
女性にまず、開帳足、つまり横のアーチが足らないので、2-4趾が浮き気味ですっと伸びていない。
その為に、本来は指腹で接地しなければならないのに、2趾が爪先で着地するような形になっている。
このままでは、何を巻いても爪を傷めてしまう。

外反母趾(特に右の状態が良くない)もあったので、矯正テープをまず貼る。
幸い母趾は外旋していなかったので、案外良くなるのも早い。
次に足底テープで横アーチを作る。
そして、右の母趾の力が入りにくいので、右腰椎5番にジェルフィッシュテープ。
右腰椎5番の神経圧迫は、右鼠蹊部リンパ節が詰まっていたので、日頃から手で誘導してもらえればジェルフィッシュを貼る必要もなくなっていくだろう。

そうして立ってもらうと、すっと指腹が接地して爪が当たる事はなくなった。
「こんなのは生まれて初めて!」と言われていたが、「10代の女の子がそう言えばかわいいんやけど・・・」と交ぜ返す自分(-_-;)
まあ、要らん事言いですわ(笑)

結構こういう方はおられ、高校で野球をやっている子も、自分が足底テープを貼るようにアドバイスをするまでは走ると、2-4趾のうちどれかは忘れたが、着地する時に第1関節が当たっていたらしい。
本当に足のアーチを整える事で、必要のないトラブルを避ける事ができる。

鼠蹊部リンパ節の詰りと神経圧迫

本当に思っていた以上に、神経圧迫を起こしている人に鼠蹊部リンパ節の詰まりが多い。
今のところ右側の詰まりばかりだが、これは効き足の問題もあるのだろうか。

そして、テーピングや手でのリンパの誘導(詰まっている側から詰まっていない側にリンパの処理を担ってもらう)をすると、神経圧迫のあった個所が減っていく。
すべて消滅する事はほとんどないが、本当に不思議なくらい神経圧迫が減り、その神経の支配領域の筋肉の機能が回復していく。

リンパの流れというのが、神経の走行に大きな影響を与えているのだろうか?
自分如きには難しすぎて理論では理解できない現象だが、臨床ではハッキリとそういう傾向が出ているので、これからも神経圧迫を起こされている方へのアプローチは複眼的にしていかなければならないと、肝に銘じておかなければ。

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