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楽水庵ブログ 京都のスポーツ整体院 楽水庵のコンディショニングブログ: 2014年12月 2ページ目

五十肩の女性、2つの靭帯にアプローチ

五十肩で通院されている50代女性の3回目。

関節可動域もかなり回復し痛みもだいぶ楽になられているが、まだまだ改善の余地があると見受けられる。

前回は、靭帯に関しては肩甲上腕関節の靭帯の動きを正常化させるテーピングのみであったが、今回リリースをしていて烏口靭帯も弛んでいるのが判明したのでそこにも靭帯テープを貼付した。

益々痛みが取れて動きやすくなったと喜んでおられた。

肩関節は人間の関節の中でもかなり不安定な関節。
だからこそ可動域も広いのだが、ちょっとした事でもトラブルに見舞われる。

自分のチェック方法としても、特に肩関節に関しては靭帯へのアプローチを優先させているようにしている。

自分の右肩の痛み、斜角筋で解消

6日会津若松のセミナー開始前に右肩前部が急に痛くなった。
最初は靭帯の弛みかと思って、肩甲上腕靭帯テープを貼ってみたがもう一つ。
毎度の事ながら自分の痛みは客観的に診れないので判断が難しい(-_-;)

セミナー終了後ホテルでもう一度チェック。

どうも後斜角筋と中斜角筋が良くない。
そこでπテープを貼ってみた。

直ぐには痛みが全て引いたわけではなかったので、帰りの飛行機の中で「ひょっとしたら棘上筋もか?」と思い、家に帰ったら貼ろうと思っていたが、既にその時には痛みが全くなかった(^_^;)

結局、アプローチが正しかったのだろう。
少し効き目が出るのは遅かったが。

三角筋に力が入らないのは・・・

先日同じ日に同様の症状の方が2人来られた。

どちらも肩が痛いのと、そしてどうも思うように肩が動かない点が一緒だった。
動きでいえば、痛い方の肩を内転させて手で反対側の肩を掴む動作がやりにくい。

そして、両者共に三角筋のテストをすると反応が非常に悪い。
ただ、その反応の悪さが単に筋機能の低下からとも思えない状況。

試しに手で肩甲上腕関節の靭帯をロックさせてもう一度三角筋のテストをすると、両者共にしっかり反応できて、なおかつ痛みもかなり消えた。
そこで、上記関節の靭帯をロックさせるテープを貼った処、非常に良い結果が出た。

もちろん、両者共にこれだけで済む事はなく、棘上筋や肩甲下筋等のテーピングや手技も行ったが、それでもこの関節の靭帯が弛んだままだと根本治癒にはなかなかいけなかったかも知れない。

最近、特に関節周りのトラブル、股関節のようにしっかりした関節は別にして、肩関節や膝関節・足関節周りのトラブルはまず弛んでいる靭帯をロックさせて弛まないようにするだけで楽になる方が多いのではないかと考えるようになってきた。

投擲関係やウエイトリフティングの選手達のスポーツ障害で非常に多い肩のトラブル、上腕二頭筋長頭腱炎もまさにそれ。
長頭腱を走っている靭帯が弛まないようにすれば筋機能は自然に回復する事が多い。
逆に言えば、幾らテーピング等で筋機能を補強しても肝心の靭帯の具合が悪ければ「元も子もない」と考えられる。

また、良い勉強をさせてもらった。


肩甲下筋のリリースを改良

腋下リンパの流れを良くする為に肩甲下筋のリリースを以前から施術していたが、更に効果を上げる為に肩甲骨の奥まで効くやり方を見つけ実践。

肩甲下筋は肩甲骨の奥にある筋肉で、ここの張りが強いと肩甲骨の表側にある中僧帽筋・下僧帽筋・棘下筋・小円筋・大円筋等の動きも悪くなってしまう。

その意味でも肩甲下筋の効果的なリリースは肩のスポーツ障害や五十肩の方達に役立つ。
ただ、結構痛い(^_^;) まあ、その時だけだが。

本日も五十肩の75歳の男性に施術したが、更に肩の動きが改善された。

最近リリースをジワーッと効くやり方に変えているが、「痛いが気持ち良い」と言ってもらっている。
だが、まだまだ発展途上と思っている。
もっともっと良い方法を身につけていきたい。


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