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楽水庵ブログ 京都のスポーツ整体院 楽水庵のコンディショニングブログ: 2015年5月
背の高さと腹横筋、更にドローインについての私見
先週埼玉県戸田でボートの全日本軽量級選手権を、トレーナー部会のメンバーとしてサポートしに行った際にJTS(ジャパントレーニングセンター)の専任トレーナーの方の講習も受けてきました。
そして、これはどこの講習会でもあるのですが、4つある腹筋(外から、腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋)の中でインナーマッスルである「腹横筋」を収縮させる為に「ドローイン」というお臍を引っ込めて背中に近づけその状態をキープし身体を動かす、というやり方を習います。
現在「ドローイン」は主流のようですが、自分がアスリートのサポートをしていてよく見掛けるのが、「ドローイン」のやり方を勘違いして腹横筋ではなく腹直筋を常に緊張させて身体を動かしている選手です。
腹直筋はアウターマッスルなので大きな力を出せますが持久力はありません。
また、常に腹直筋を緊張させているとオン・オフの切り替えができずに、パワーが出ません。
そして、この腹直筋の緊張、というか拘縮が腰痛の原因の一つになっている事が多いのです。
特にボート競技のようにドライブ中身体を後ろへ跳ばす動作があるような場合、身体の前の筋肉はリラックスしていなければなりません。
なのに腹直筋の拘縮があると、車に例えると「サイドブレーキを引いたままでアクセルを踏んでいる」といった状態になります。
背中(腰)の筋肉は更に力が要る事になり、これが故障の原因になると思われます。
正しい腹横筋の使い方をしていると、腹横筋の筋繊維は臍から身体の中を貫いて背中、というより脇腹を周って脊柱方向に収縮していきます。
そして、腹横筋はインナーマッスルですので持久力があります。
また腹直筋を収縮させても邪魔になる事もありません。
ドローインは腹横筋を収縮させるのに良い方法かもしれませんが、確実にものにする為には何度もトレーナーの方にチェックしてもらった方が良いでしょう。
そうでないと、間違って腹直筋を収縮させてお腹を凹ます、間違った方法で身体を動かしてしまい、故障の原因になってしまいます。
さて、何故タイトルに「背の高さ」を入れたかというと、最近同じぐらいの背の方とツーショットを撮ると何故か自分の方が背が低く見える。
何でだろう?と考えた時に、情けない話ですが締まりのない腹(-_-;)というのも関係あるのでは、と推測しました。
もちろん、食事量が多い(コンビニの前に移ってからは尚更)というのもあるのですが、もう一つ腹横筋を思っているよりも働かさせていないのでは、と気付きました。
腹横筋は良い姿勢を補助してくれる機能もあります。
立っている時も座っている時(例えば胡坐をかいている時も)も腹横筋を意識して収縮させれば良い姿勢を保てる事を今更ながら再認識します。
これにより、少しでも腹が凹めばよいのですが、さてどうなることやら(笑)
最期にドローインを正しく使えている人は、お腹を凹ませていても姿勢が良いですが、間違って腹直筋で凹ませている人は前傾姿勢になっています。
これが一番の見分け方かな、と感じています。
以上、自分の情けない腹と背の高さと、腹横筋の使い方、引いてはドローインについて(強引ですが)関連付けて考察してみました。
楽水庵
私事ですが、ヒットマッサーを使いだしてから・・・
当ブログをご覧いただきありがとうございます。
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。
さて、私事ですが先月からヒットマッサーという電動ツールを使いだしました。
前にも書いた事があったのかも知れませんが、以前はやはり「徒手」というものに拘りがあり、アクティベータは使っておりましたが「電動」というものに拒否反応があったのでしょう。
しかし、テーピングや徒手でのリリースだけでは大幅な改善が難しい方に、このヒットマッサーを併用して使うと以前より効果が向上しました。
よく考えれば、自分が拘りを持つべきものは「結果を出す」という事なのであり、徒手であろうが電動であろうが手段には変に拘りを持つ必要がなかったのでは、と少し考えを改めました。
どちらにしても、一番大事な事は、「この人は何故こういう状態になっているのか」を見極める事、つまり「診立て」であり、徒手であれ電動であれ、それは私が診立てた解決策を実現させる為の「道具」にしか過ぎないのでしょう。
それにしては、徒手でのリリース等に拘っていた時は、私の手にかなりの負担を掛けていました。
両手共に親指が「バネ指」のような状態になって曲げるのに苦労した時期もありました。
それとやはり前腕と首はリンクしているので、首の張りも強くテープを貼らなければ辛かったです。
それが、ヒットマッサーを使いだしてから手の負担がかなり減ったお蔭か、指も楽になり気が付けば首もテープを貼らなくても良くなっていました。
首と前腕も、まさしく「卵が先か、鶏が先か」の関係で、首が張れば前腕も辛くなり、前腕が張れば首が辛くなります。
これは両者が「浅筋膜」で繋がっているためにどちらが原因でも起こります。
また、頸椎から上腕神経や正中神経が手の方にまで伸びている為に、密接な関係があるのです。
そういう事で、最近は首と前腕が楽になりました。
楽水庵
試合続きでお疲れの下腿部に
ソフトテニスをされている50代女性ですが、最近試合続きなのと日頃仕事でトレーニング不足が重なり、下腿部の状態がかなり悪化していました。
両足共につりやすくなっています。
左足は、足関節の靭帯の弛みが強いのでまずテーピングでしっかりさせました。
といっても、アスレチックテープでガチガチに固めた訳ではありません。
キネシオテープを上手に使うと張力を掛けずに、つまり貼られた側が違和感を全く感じる事無に足関節を安定させる事ができます。
次に、腓骨筋にテーピング。
腓骨筋は3つありますが、その内の短腓骨筋・長腓骨筋の2つが傷んでいました。
そして、後脛骨筋に最も機能低下していた腓腹筋にWテープ。
右も少し靭帯がグラついていたので、アンクルテープを貼付。
腓腹筋は大丈夫だったのですが、こちらはひらめ筋に問題があり、また内側に打撲したのか皮膚がポコンと潜るポイントがありそれが非常に気持ち悪いそうです。
そこでひらめ筋テープとジェルフィッシュテープを貼りました。
かなりこれで状態は良くなりましたが、やはり日頃のエクササイズが足りません。
仕事で座っている時の踵上げやエアー縄跳び、等少しの時間でやれる事は沢山あります。
怪我で泣かない為にも、是非少しずつでもエクササイズをやってほしいと思います。
楽水庵
前屈が苦手なのは、ハムストリングが硬いせい?
京都長岡京市で、コンディショニングやスポーツ障害への施術等でアスリートのサポートを行っている、スポーツ整体院 楽水庵です。
さて、皆さんは前屈が苦手な方の多くがどこに一番問題があると思われますか?
普通前屈をした際に突っ張るのはハムストリングやふくらはぎです。
だから、ここの問題がクリアされれば良いのでしょうか?
私は中臀筋に一番問題があると感じます。
私の施術でよく中臀筋のリリースをしますが、前屈の苦手な方でも術前・術後で20㎝ぐらい前屈が向上される方がほとんどです。
脛の真ん中位しか手が届かない方なら指が床に着きますし、指先が着いていた方なら掌全体が着く事が多いです。
更に術前の前屈で感じていた、ハムストリングやふくらはぎの突っ張りはあまり感じられなくなります。
また、このリリースは中臀筋の張りが強い方にはかなり痛い施術なのですが、面白い事に前屈が得意な方はあまり痛がりません。
というのは前屈の得意な方々は中臀筋の状態が概して悪くないからです。
それに中臀筋の状態が概して良い方はそれほど腰痛を訴えられません。
そういう訳で、そのうちに中臀筋のリリースの動画をアップしてみようと思っております。
今回は、前屈が苦手だからハムストリングやふくらはぎのストレッチをするよりも中臀筋の機能を向上させた方が効果的ですし、ハムストリングやふくらはぎの過剰なストレッチは肉離れ等スポーツ障害の元になる恐れが大きいのです。
是非、中臀筋の機能に着目して下さい。
楽水庵
長距離のフライト(移動)で疲れやすい筋肉は・・・
関東在住で帰省の折にお越しになってくださる男性ですが、今回前日に欧州からお帰りになったばかりだったせいで、いつもと状態が大きく異なっていました。
とにかく梨状筋とひらめ筋の機能が著しく低下していました。
恐らく長時間のフライトで座りっぱなしだったのが影響しているのでしょう。
梨状筋が張ると仙腸関節の動きも悪くなります。
まあ、これは仙腸関節が固まってしまうから梨状筋の機能が低下するのかも知れませんけどね・・・
ひらめきんの機能低下は自明の理です。
これは座位で踵を着けたままで長時間いるとひらめ筋が伸ばされっぱなしになるからです。
そして、これは飛行機に乗っている時ばかりではなく、デスクワークとかでも同様です。
時々踵を上げたりしてひらめ筋を収縮させましょう。
梨状筋に関しては、新幹線や長距離バスでの移動ならデッキなりトイレ休憩時にいろいろとできますが、飛行機の中では結構厳しいでしょうね。
しかし、例えば内転筋を締めるような動きをしても梨状筋は働きます。
梨状筋は起始・停止どちらにも収縮する筋肉なので、いつも私がアドバイスしているクラッシクバレエの第1ポジションエクササイズでなくても刺激を与える事はできます。
是非、移動等で長い時間座っていなければならなくなった時に試してみてください。
特にアスリートで遠征する際などは、パフォーマンスにかなり影響されますよ。
こういうのも立派なコンディショニングと言えるでしょう。
楽水庵
「左腕に力が入らない」、その原因は?
京都府長岡京市でアスリートの為のコンディショニングやスポーツ障害に対する施術を行っている楽水庵です。
テニスをされている50代の女性ですが、この連休中にかなりテニスをしたせいか全身の不調があり、特に左腕に力が入らないと言われていました。
チェックしてみると、広背筋の機能がかなり低下していました。
そこで「左腕を前に出すような動作が多くなかったですか?」と尋ねたところ、前には出していないがサーブの練習を多くやったとの答え。
前ではありませんが、上にトスアップをするような動作をすると広背筋が伸ばされます。
特に広背筋の外側、脇腹の辺りがやはり痛かったようです。
広背筋は上肢に繋がっていて、それこそ背中と腕の動きに大きく影響を与えます。
この広背筋が上手く動かないと、腕を動かす時に背中の筋肉が使えなくなるので「力が入り難かった」のでしょう。
一つの動作を繰り返し多くすると思わぬトラブルが起こったりします。
サーブの練習を沢山するのならその前後で左広背筋を収縮したりするエクササイズもやる方が良いと思います。
楽水庵
腹直筋の拘縮、その原因は?
この前に、原因不明(病院では筋肉の疲れと言われた)の重い腰痛により、3か月間何も練習できなかったボート部の男子大学生の話を書きました(リンク参照)。
その翌日に、その詳細を横で見ておられた方から、「東京の選手で一人困っている方がおられるのでお願いできませんか?」と電話がありました。
前日はずっと艇庫の2階でいたものでレースを全く見ておりませんでしたのと、ちょうど昼から仕事が空いていたのでお受けして2日連続で瀬田に(今回は電車で)。
瀬田でお会いして話を聞いていると、2年ほど前に原因不明の下痢が続き、下痢は治まっているもののそれ以来何か特に右脚に力が入らない状態になっているとの事。
その場で直ぐに右小趾と3趾のチェックをしたら、どちらも力が入らない。腓骨筋も反応できない。
立位ですが、ハムストリングのテストもしてみましたが、これも右が反応できない。
その時点で仙椎1番と2番からの神経障害が出ているのが判明しました。
それから施術する場所が確保できたので本格的にチェック。
すると、前日の大学生と全く同じ症状が・・・
それは、腹直筋の拘縮です。
腹直筋はあくまでアウターマッスルですから、必要のある時だけ収縮しなければいけません。
それがずっと硬い状態のままだとそれ以上収縮しませんし、弛みもしません。
腹直筋のテストをしてみましたが、体格から考えられないほど反応できませんでした。
特にボート競技のように身体を後ろに跳ばす動きをする場合、腹直筋の拘縮があるとそれがブレーキになってしまいます。
車で言えば、「サイドブレーキを掛けながらアクセルを踏んでいる」状態になってしまいます。
勿論、パフォーマンスは低下します余計に収縮しなければいけない背中側の筋肉に負担を掛け、より深刻なスポーツ障害を起こす可能性が高いのです。
そして、腹直筋の拘縮に腸腰筋の機能低下も著しいのが共通していました。
ただこれは、以前にも同様の事を書きましたが、腹直筋が拘縮するから腸腰筋の機能が低下するのか、腸腰筋が弱ったからそれを補おうと無意識に腹直筋に力が入り拘縮してしまうのか、今の私では判りません。
おそらくどちらも考えられるでしょう。
どちらにせよ、この問題をクリアしなければパフォーマンスは向上しませんし、痛みがある場合はそれが軽減しないのです。
楽水庵
彼の涙で報われました
今日4日は、院をお休みさせてもらい滋賀県大津市瀬田の、私が昔漕いでいたクラブでコンディショニングサービスを行いました。
一緒に漕いでいて1984年の全日本選手権のクオドルプルで優勝した方が生前熱望していたクラブハウスが完成し、それの披露パーティに声を掛けていただいた事もあり、生前個人に大変お世話になった事もあり少しでも恩返ししようと思い行かせてもらった。
午前中はそこそこ忙しかったが、昼からは残念ながら皆さんレース等でバタバタされていたのか暇になり、そろそろ帰ろうかと片付けた矢先に知り合いの大学コーチが男子学生を連れてきた。
大学でボートを始めてから腰は良くなかったそうだが、この冬のトレーニングをしている際に決定的に傷めてしまい、この3ヶ月何もできないず起き上がるのさえも辛い状況。
常々言っているが、大学ボート選手は8月に行われるインカレで選手生活を終えるべき。
対抗に選ばれるかどうかは別にしても選手で終えられるかどうかは、結構学生たちにとっては大きな問題。
調子を崩してしまい漕ぎがバラバラになって一昨年に尋ねてきた神戸大の学生も、自分のやった事がどれだけ役になったかどうかハッキリしないが最後はジュニアレースではあるがインカレと同じ場所で競技生活を無事終える事ができて、レース後に土産を持って挨拶に来てくれた。
今回の彼の場合もかなり複合的な原因で傷めていたので、一つ一つそれを探って解決していく。
工学部の学生なので、「因数分解と一緒やで」と言いながらやっていたが、実は私は数学が苦手です(笑)
一つずつ解決していく中で、それは実感してれるのだがまだ楽にはなっていなかった彼。
それの彼がある一線を越えた時に急に腰が楽になったのを実感して、嗚咽に近い涙を流した。
その前に結構痛い施術をして泣いていたので、その後も「泣いてもらうで」と言った直後だったので条件反射にしては早いやんと思っていたのだが、彼曰く「この3ヶ月何をしてもダメで本当に辛かったんです」との安堵の涙だったよう。
楽になって喜んでもらう事は結構あるが、嗚咽は初めてだったので正直少し戸惑いました。
しかし、元々自分はトップアスリートを育てるというよりも、こういう自分では解決できない悩みを救ってあげたいと思っていたので、彼の涙で自分も報われたと感じます。
まだまだ油断はできないので、しばらく通ってもっと良くなってもらいます。
楽水庵
左肋骨部の調整は必須(と思う・・・)
当院にはアスリートの方も勿論お越しになられていますが、スポーツをされていない高齢の方や一般の主婦の方も「顎が痛い」・「肩や首の張りが強く痛い」・「ギックリ腰で痛くて堪らない」・・・等様々なお悩みを抱えて通っていただいています。
常々感じていますが、相手選手との接触等のアクシデントで起こった骨折等のケガを除いて、スポーツ障害と呼ばれているものの大半は、その原因は、学生の方にしろお勤めの方にしろ、その日常生活に潜んでいるケースがほとんどなのです。
日常生活よりも負荷の掛かる動きをした時にそれが明確に痛みや違和感になって出てくると言って過言ではないでしょう。
ですから、どんな方に対してもアプローチは、先ず全身の状態をチェックしてバランスを整えていきます。
それだけで、「立ちやすくなった」・「腰が真っ直ぐになった気がする」・「力が入りやすい」という感想を言って下さることもあります。
さて、今回のテーマは『左肋骨の動き』です。
断っておきますが、これは所謂エビデンス(科学的根拠)はありません。
あくまで、私が臨床でやっていて常日頃感じているだけです。
殆どの方は、左肋骨の動きが右のそれに比べ良くありません。
それは何故か?
それこそ根拠はありませんが、私は「胃の動き」が関わっているのではないかと感じています。
ですから、「利き手」は関係ないようです。
肋骨下部の右側には肝臓、左には胃が位置しています。
肝臓は重い臓器ですが、大きさはあまり変化しません。
それに比べ胃は食事をしたりすると伸縮します。
また「胃下垂」という症状があるように(健常な方でも空腹時には多少下垂するそうです)、かなり腹腔内で動いたりします。
これが関係あるのはないかと思っているのすが、何度も書くように根拠はありません(^_^;)
しかし、原因は何にせよ左肋骨、特に下部の動きが悪いと起こる現象に関してはしっかり説明できます。
「横隔膜」の左側が下がりにくくなってしまうので、左下半身の筋肉が上に引っ張られてしまい、筋低下を招いてしまっています。
左下半身の筋肉が伸ばされてしまっているのです。
よく私は説明するのに大腿直筋のテストを左右共に行いますが、左肋骨の動きが悪い方は皆さん左の反応が良くありません。
力が入り難くなっているのです。
そして、そのままの状態で放置していくと知らず知らずの内にバランスがさらに崩れてより深刻なトラブルを招いてしまう可能性が高いのです。
逆に、左肋骨の動きを調整してあげるだけでそのアンバランスは修正されます。
その調整の仕方は、大きく分けて「前鋸筋」・「季肋部」・「外腹斜筋」の3つになります。
これは人それぞれなので、実際に診てみないと判りません。
ヒントとしては、「皮膚の動き」を感じる事ができるようにならないと判断ができないとだけ書いておきます。
ただ、これがメソッドとして確立できれば、普段自分のチームのコンディショニングをしているマネージャーの方々でも選手達のパフォーマンスを上げる事ができると感じます。
楽水庵
「一番弱い処に引きずられる」ユニットトレーニングの弱点
スポーツにおける動きは、大きな筋肉をメインにユニットで動けると一番理想的です。
その為にもユニットで動けるようにするトレーニング・エクササイズは非常に有効だと思います。
ただ、ユニットで動かす為にはそれを構成している小さな筋肉群の機能も正常である必要があります。
これらに異常があると、いくらユニットで動かそうとしても上手く機能せずどこか無理が生じてパフォーマンスの低下を招いてしまいます。
更にどこか正常に機能していないと、無意識にそれを庇おうとして代償行為をします。
そうすると、本来の動きはもっとシンプルなのに無理な動きが加わり複雑な動きになり、その無理がやがてはスポーツ障害になるケースもしばしばです。
特に肩甲骨周りは、首の筋肉も密接に繋がっています。
首の筋肉を少し傷めているだけでも肩関節の動きは大きく異なります。
よく来院された方に前斜角筋や中斜角筋の状態が良くない方に、それらの上に皮膚を少し操作して再度肩関節の可動域をチェックしてみるとその差に皆さん驚愕されます。
本当に小さな筋肉がちゃんと機能しないだけでユニットで動かし辛くなってしまうのです。
もちろん、ユニットで動かすようにする事は非常に大事です。
ただ、それが上手くできない時はどこか機能していない筋肉があります。
大抵インナーマッスルに問題がある事が多いようです。
例えば、大腿直筋の張りでも、大腿直筋そのものよりもその上部にある腸骨筋がしっかりしていないと浅筋膜の動きが悪くなり、結局は大腿直筋が働きません。
昨日来られた若い女性も、左の大腿直筋の張りが強かったのですが腸骨筋の停止部、小転子(大腿骨の内側の付け根にあたります)をアクティベータで調整するとかなりほぐれました。
このように腸骨筋の機能低下が大腿直筋の動きを悪くする事があり、更には大腿直筋は膝下まで繋がっているので膝下の痛みのようなスポーツ障害も招いてしまう事もしばしばあるのです。
ユニットで動かすトレーニングと、それを構成しているマイナーな筋肉群のチェック及び調整を同時進行でやっていくのが一番有効です。
個人的見解を述べると、マイナーな筋肉群を正常にするだけで勝手にユニットで動けるケースが多いと感じます。
楽水庵
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