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楽水庵ブログ 京都のスポーツ整体院 楽水庵のコンディショニングブログ: 2017年1月

足元の冷えと足関節の問題

京都府長岡京市の 『痛みの探偵!』 楽水庵です。

最近お越しになった女性3名に共通する事柄があります。
これが非常に興味深く、「あ、なるほど。そうだったのか?」と思わず合点がいった次第です。

というのも、この3名とも片側の脚の状態が悪く、それが足関節靭帯の弛みから来ていました。
しかし、この方達全員がひどい捻挫もされた覚えがないのです。

それでも足首がグラグラで、これでは特にスポーツをすると様々なトラブルが起きます。
切り替えもスッとできないし、走ってもドンドン遅くなります。
というのは、真っ直ぐ後ろに蹴れないからです。

もちろん足関節に適切なテーピングをし、更に下腿部の筋機能を調整すると物凄く改善されます。

これは本当に女性に多いパターンで、この3名共に下の画像のような立ち方を結構されているのが判っています。

KIMG0257.jpg

こういう立ち方をすると特に外側の靭帯が伸ばされてしまいますね。
では、何故片側だけ弛んでしまうのか?というと元々均等に立っていないからです。
普通に立っていても、右利きの場合は利き足も右の事が多く、その場合支持足が左になってしまいます。
どうしても左に掛かる荷重が大きいからです。
まあ、立ち方のクセにより反対側という事もあるでしょう。

このクセを是非やめてもらいたい(^_^;)
で、そもそもなぜこんな立ち方をするのかと考えていたら、50歳の女性が答えてくださいました。

「足元が冷たいから」

なるほど、冷え性の方が足元冷たい時にベタッと足を下ろしていると余計に冷えを感じるようです。
だから、こういう立ち方をして、できるだけ足元の冷えを感じなくしているのですね。

いや~、これは気付きませんでした。
もちろん、高いヒールの靴などではできませんが、スニーカーや低いヒールだったらできますね。

となると、足元が冷えなくなるようにS3にテーピングをするとかしなければ、この寒い時期ですから尚更やってしまい、そして結果的には足首がグラグラになってしまいます。

本当に足元の問題だけでは済みませんね。


楽水庵

「腕が重い・・・」

京都府長岡京市の 『痛みの探偵!』 楽水庵です。

テニスをされている男性ですが、施術の際に「右腕(利き腕)がなんか重く感じる」と言われました。
どうもサーブのテイクバックをする際に重さを感じるようです。

広背筋や大円筋など腕の付け根に繋がっている筋肉が機能低下を起こすとそういう事があります。
確かに少しその傾向はありましたが、調整してから腕を振ってもらってもまだ重さを感じている模様。

それで少しイメージしてみました。
テイクバックは体幹から離れた手を近づける動作です。
これは、いわばムチを振る際に一旦ムチを身体に引き寄せる動作と同様、体幹から遠い側(詰まり、手)から動かしていきます。
これを逆に体幹側から動かしていくと「肘鉄」みたいな動きになってしまいます。
「肘鉄」は体幹から肘を離していく動きなので、体幹側の筋肉から動かしていくのは合理的です。
しかし、テイクバックには「肘鉄」的動きは不向きなのです。
何故なら野球の投球にしろテニスのサーブにしろ往復運動で、テイクバックで貯めた力を今度は体幹側から絞り出さなければいけないからです。

そう考えると、テイクバックで腕が重く感じるのは体幹から離れた箇所で問題があるのでは?と考えました。
一番思い当たるのは、親指。
他の哺乳類は知りませんが、人の親指には本当に沢山の筋肉が付着しています。
人間の動作で親指ほど使われる筋肉はないのではないでしょうか。

その親指ですが、酷使により直ぐに靭帯が弛んできます。
靭帯が弛むと筋肉が正常に機能しません。
自分もそうですが、仕事柄親指を酷使し「バネ指」みたいな症状になった事も多々あります。
そうすると、筋膜上で繋がった首の張りも強くなり、それがまた指に影響するといった悪循環に陥っていました。

これを断ち切ったのが、画像のような親指の靭帯テープ。

KIMG0242.jpg

これを貼ると、親指の靭帯の弛みがロックされしっかりするので、親指に繋がっている筋肉の働きが正常化されます。

そして大事なのは、親指の動きが正常化するという事は、「親指の動きが軽くなる」のです。

これが、この男性の「腕の重さ」ではないかと推測し、親指の靭帯にテーピングしてみました。

すると、思った通りテイクバックの動きがスッと軽くできるようになりました。
という事は、こういう悩みを持っておられる方に対しては親指の靭帯のチェックは欠かせないですね。


楽水庵



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