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楽水庵ブログ 京都のスポーツ整体院 楽水庵のコンディショニングブログ: 2017年5月

東京と戸田でお仕事してきました

こんにちは、楽水庵です。

21日に福島日帰りという強行軍をやった後、25日から27日まで東京高田馬場と埼玉県戸田で仕事をしてきました。

当院に通われているライターの方が近々東京に拠点を移される事に加え、長い間当院に通っていてくれた大学生がインターンで渋谷の出版社で働いていて、こちらに帰ってくる度に来てくれますが、なかなか向こうで思うような施術をしてくれる処がないと嘆いていたのが動機になりますね。
やはり、東京で自分の腕がどれだけ受け入れられるのか試してみたい気持ちもありますから。

問題になるのが、場所。
そこは、東京の知り合いが高田馬場のレンタルスペースを紹介してくれました。
最初は恵比須を紹介してくれたのですが、ちょっと利用料が高いので高田馬場に変更になりました。
恵比寿みたいなオシャレな場所は私には似合わないので、高田馬場でちょうど良かったのでは(笑)
結構駅から近いなと地図で検索した時には思ったのですが、ナビを掛けたら迷いまくりました。
昨年11月に東京へ行った際にも感じたのですが、車のナビだとスッと目的地に着けるのに、歩いている時にタブレットのナビを掛けると訳が判らなくなります(^_^;)
ナビを掛けるより、地図でしっかり確認した方が正解かも。
一人目のキックボクサーの方(東京在住)も迷いまくったみたいで、二人して「迷っています」と電話で言いあう始末でした(T_T)
その点、件の大学生は営業の仕事をしているらしく地図でちゃんと確認してきたので全く迷わずに来ました。
さすが京大です。

さて、何とか辿り着いて施術開始。
一人目は、40代の現役キックボクシングのチャンピオン。
私が東京でセミナーを開催する際に時間があれば必ず来てくださっている方です。
今まではテーピングのモデルとしてちょこっとやる程度だったのですが、今回はじっくり調整させてもらいました。
体幹等も少し問題があったのですが、直近の試合で左足首と右拳を少し傷められていました。
右拳に関しては、こういうテーピングで問題は解消しました。
よくボクサーが「拳を傷める」というのを聞きますが、そのほとんどがMP関節という指の付け根の突き指ないしは軽い脱臼のように感じました。
そこを、画像のようなテーピングで、外側・内側の側副靱帯の弛みをロックすると関節の動きは瞬く間に改善されます。


20170525matsuzaki.jpg

あれやこれやでコンディショニング終了。
かなり身体が軽くなったようで、ご自身のブログでも紹介してくださっています(リンク)
もちろんご本人の了解を得ていますのでご安心を、ただ向こうの都合でリンク切れていたらご容赦を。
5月26日の分です。

二人目は、件の大学生。
彼も久しぶりにスッキリできたようです。
近い内に一度帰ってくるとの事なので、次回の施術は当院でかも。

翌日から戸田なのですが、戸田でお手頃な宿が見つからなかったので西川口に宿泊。
現役で漕いでいた頃クラブの定宿が川口だったので超久しぶりでしたが、西川口駅周辺は初めてでしたね。
泊まった宿は最近できた COCO STAY という処。
全く新しいコンセプトという事で、何が新しいかというと、これだけ良く割り切ったなと感心するほどでした。
部屋もベッドも料金の割には広いのですが、雑居ビルを改装したらしく各部屋には水回りは全くありません。
風呂も洗面所・トイレも全て共同(風呂も広く、トイレも非常に清潔でした)。
そして、2階にはラウンジ代わりというか広い共有スペースがあり、何とそこには畳にコタツ、そしてハンモックも(笑)
ちょっとしたキッチンもありました。

20170525coco1.jpg20170525coco2.jpg 1泊目は外に食べに行きましたが、2泊目は弁当や焼き鳥を買ってきてラウンジでビールを飲みながらゆったりしました。
外よりもこちらの方がリッチな気分でしたね。

それよりも困ったのが、普段と違って早目に寝た為にとんでもない時間に目覚める事でした。
夜仕事がないしパソコンも持っていっていないのでブログの更新もしないので、
本は分厚いの2冊図書館で借りたのを持っていきましたが、ベッドで横になりながら読んでいると何時の間にかお休み。
多分22時頃には寝てしまっていたのでしょうが、そうしたら1時に目が覚めます・・・
室内は禁煙になっているので、2階ラウンジにある喫煙室へ。
そうして吸っていると同じような方が来られるので話していると、段々とまた目が覚めてくる(笑)
だから、その後は2日ともその後は朝まで眠りが浅かったですね。
ただ、1時まで熟睡しているので疲れは出ませんでした。
やはり早目になると疲れって取れやすいようです。
普段は仕事の為無理ですがね。

26日・27日は、戸田で夕方まで全日本軽量級選手権の為に開設されたトレーナーブースで選手のサポートをして、それから個人のコンディショニング。

20170526toda.jpg

26日は今月7日に長岡京市の当院へ、そして21日には福島まで来てくれた実業団選手。
彼は27日・28日に軽量級と同時開催された小艇選手権で見事アジア選手権出場の権利を獲得されました。
いろいろと悩みはあったようですし問題点が全て解消した訳ではありませんが、9月のアジア選手権の為に協力を求められれば喜んで全力を出したいですね。

27日は、これまたお馴染みの一橋大OB。
この方も前述のキックボクシングチャンピオン同様セミナーによく来てくださいますし、当院にも来ていただいた事があります。
翌週に開催される「全日本マスターズ選手権」の為の調整。
それと、いつも7月初旬に関西で行われる「三商戦」(一橋大・神戸大・大阪市大)の為に関西に来られるのですが、今年は三商戦がマスターズと被ってしまう為に出られないとの事。
今年は浜寺のレース・スケジュールがタイトな為に1ヶ月繰上げになった模様ですが、いつも来られるともう一人同期の男と木屋町に飲みに行っていたのですが、今年はそれはなさそうです。
27日の施術は、仲良くさせていただいている一橋大学等でトレーナーをされている方が、戸田公園の直ぐ近くでやっておられる自分の院の2階を快く使わせてくださいました。
本当にありがたい事です。
生きていたらいろんな事がありますが、こういう風に気持ち良く協力してくださる方達がいる事に、本当に自分は幸せ者だと感じます。
また、その2階にはエルゴもあったので、漕ぎながら効果を実感してもらいました。

20170527toda_shindo.jpg

今週末のマスターズの好成績を期待しています。

長々と書きましたが、そういう次第で今回無事も遠征が終了しました。・
しかし、今月後半は本当ハードでした(^_^;)

楽水庵




ジンクパターンで頚椎の詰りを胸椎でとってツワリ解消

こんにちは、楽水庵です。

少し前に首にテーピングをしただけで気分が悪くなられた女性の話を書きました(リンク)


同様の症状が、今度はツワリで苦しんでおられる女性に物凄く有効でした。

常連さんで妊娠してからずっとツワリでしんどい状態。
腹部へのテーピング等でその瞬間は楽になるものの少し経つとまた辛い、の繰り返し。

もっと根本的な問題があるのでは、と考えていたところに件の女性のケースを思い出しました。
この女性も胸椎が少し詰まっています。
ずっと多裂筋の問題と思っていたのですが、ジンクパターンで考えると頚椎の詰りがあるのではと思いチェックしたところ、やはり頚椎6-7番間にありました。
件の女性と同じ個所です。

そこで、胸椎11-12番間にジェルフィッシュテープを。
途端にツワリの症状は消えました。
私の不勉強でしたm(__)m

ひょっとしたらですが、ツワリで非常に苦しんでおられる方々は頚椎が悪いのでは?
そこが連鎖している胸椎等を圧迫する為に、圧迫がない妊婦さんに比べツワリの症状が重いかもしれません。


「ツワリや生理痛は病気ではない」という事であまり研究もなされていないようですが、元々ニュートラルな状態でない処に身体への負担が増すので、そこを解決してあげると楽になられる可能性は高いですね。


楽水庵




行ってきました、福島日帰り出張セミナー

こんにちは、楽水庵です。

前のブログでも書いていたように、21日(日)日帰りで福島に出張セミナーに行ってまいりました。
8時15分伊丹発、同日の18時10分福島発、という強行スケジュールでした。

ちょっと雑談になりますが、同日に伊丹と福島両空港.でチェックイン及び保安検査場通過・荷物の受け取りをすると、やっぱり面白いですね。
まず伊丹空港には7時半頃に着いたのですが、保安検査場に行くと早朝なのに凄い人だかり!
グランドスタッフの人は自信たっぷりに「大丈夫ですよ」と言うが、ちょっと不安。
考えてみれば急ぎの搭乗客の為に別のゲートを使うので、実際そうだったんですがね。

機体も3年前に福島へ行った時は、一応ジェットでしたがボンバルディア製の小さなものでANAの子会社の運用でした。
今回は737でANA本体の運用でした。
ただ、4席ほどあるちょっとお高い席の乗客に対する態度がちょっと違いますね、CAさん(^_^;)
まあ、当たり前か・・・

福島に到着して荷物受取場のトイレで大をして出たら、既にベルトコンベアが止まっていてその横に私のバッグが置いてありました。
え、そんなに早い事済んだの?
そして、もう一度トイレに戻ってコンタクトレンズを嵌めていたら、トイレのドア自体をノックする人が。
「失礼します、もう直ぐリムジンバスが出ますが、大丈夫ですか?」という事です。
会場が空港近くで、県立医大ボート部が迎えに来てくれると聞いていたので、「大丈夫です」と返答。
まさか、京都から日帰りでセミナーに来ているとは向こうも思っていなかったでしょうね。
というか、まだ一人残っているのをちゃんと判っているんですね、空港の人は。
そういえば、昼食を食べる処が空港ぐらいしかないので3階のレストランで食べた時にタブレットを置き忘れていたのですが、レストランのウエイトレスさんが空港玄関で車待ちをしている際に届けてくださいました。ありがとうございましたm(__)m


さて、本題に入ります。
以前も書いてましたが、今回のメインテーマは「腹筋がしっかり入らない選手にどうアプローチするか?」と「パターンで覚えるコンディショニング」でした。

元々Tさんという私の友人がコーチしている高校の女子クオドが、インターハイ予選でライバル校に勝って本選に行く為にはどうすれば良いかという事を電話で話していたら、「是非21日来てください」と頼まれたのが切っ掛けでした。
ところが、高校が試験前で生徒がセミナーに来れないという事が判り、この話は流れたと思っていたら同じくTさんがコーチングしている福島県立医大ボート部がこの話に乗り気になって実現しました。
それにその高校の顧問に、折角だからという事で福島県のアスレティックトレーナー協会に声を掛けられて、相撲の指導者や息子さんが小学生でアルペンスキーで県内1位の親御さん等が集まってくださいました。
整形外科の医師も参加されるとの事でしたが、会場がTさんも迷われるような処で電話番号を聞いていなかったらしく、どうも迷って断念されたようです。

10時過ぎぐらいから講習開始。
メインの受講生が医大生という事なので、結構意地悪な質問を結構しましたね。
「4種類ある腹筋の名称は?」とか「頚椎は7本だけど、神経は8本あるの判っているね?」とか・・・
そのうち、「当てんといてくれ」みたいな顔を医大生達がしているのを見ているのも乙な気分でしたね(*^。^*)

前に戸田から私の院に来てくれた強豪チームの方がまた福島まで来てくださったので、まずその方をモデルに調整していきました。
その内に靭帯の弛みをどうロックするか、というのをやっている時ちょうど相撲の方が右人差し指の(確か)第2関節を昔やった突き指のせいで動きが悪くなっていたので、チョイチョイとテーピングしたら見違えるように動きが良くなりました。

まあ、教えた事全てスッとできる訳ありません。できたら天才です(笑)
それでも現場で私のテーピングを見た、そして実際に手で筋膜の誘導をさせてみたりもした、この体験は非常に貴重だと感じます。
「外科・内科、どの分野に進もうとも手で触って感じる、これができないと良い医者にはなれないと思う」と生意気言いましたm(__)m

あっという間に12時を過ぎたので、先ほど書いたように空港で昼食後まず全員に足底筋膜を、テープのカットから貼付までやってもらいました。

20170521fukushima1.jpg20170521fukushima2.jpg先ほどの実業団の選手に貼付後エルゴを引いてもらったら、「いつもより長く足を押せますね」との感想。
足底筋膜が強化されるとかなりボートでも有利です。
相撲の方も「これは良い!」との感想でした。
またレッグドライブの後半内転筋を使い内腿を締めるようにアドバイスしたら、これも感覚がかなり良くなりました。

モデルをチェンジして、今度は医大の女子を調整。
先ほどの選手とほぼ同様の症状。
だから、パターンを覚えると本当に便利なのです。

靭帯、今度は足関節をテーマにやっていくと、特に左が結構良くない女子がいたので今度は彼女をモデルに。
調整する前にエルゴを引かせると、やはり左が真っ直ぐ押せていない。
調整後もう一度引かせると、しっかり真っ直ぐ押せていました。

そして、この女子は以前スキー実習の際に右前十字靭帯断裂し手術後脛骨粗面(膝の下辺りの前面)周辺の皮膚感覚が非常に薄くなっていました。
皮膚感覚が薄いという事は、筋力も出ない事を意味しています。
そこで、「表皮テープ」という非常に細い神経テープを3本足趾の爪から感覚の薄い箇所まで貼ったら、しっかり感覚が戻りエルゴを引いても右の蹴りが良くなっていました。


20170521fukushima8.jpg

更に、常々最近のボート選手は「横の動き」をトレーニングでしていないと感じていて、その対策として「四股」が物凄く有効だと奨めています。
ちょうど相撲の方が受講されていたので、四股のレクチャーを頼みました。
本業が蕎麦屋さんで朝早くから仕込みをされていたせいか居眠りをされていたのですが、「ほら、四股!」と大声で起こした途端にパッと目覚めて指導してくださいました。
やっぱり本職の四股は難しいですね~
片足スクワットの要領でやっていくのは判っていましたが、本当ゆっくり脚を挙げていくんですね。
私もまだまだですが、本職の四股を目の当たりにできた事は収穫でした。

帰りの出発が18時10分で、会場が空港近くで、伊丹と違いチェックインや保安検査場通過があっという間なので17時半ぐらいまでやっても良いかなと思っていたのですが、会場を17時15分までに出なければいけないという事なので、17時過ぎにセミナーを終了しました。

本当にこのセミナーで紹介した事を全部スッとできたら天才です!
でも、生で私の検査法やテーピングを見てコツコツと復習してもらえれば、きっとかなりの事ができると思います。

空港まで送ってもらい記念撮影。

20170521fukushima4.jpg20170521fukushima5.jpgやる事やったので晴れやかな顔してますね、私(*^。^*)
帰りのフライトも順調で、途中機長が南アルプス上空を通過中富士山が綺麗に観えると機内放送で言ってくれましたが、ああやって上空からだと新幹線から観るのと異なり、本当に富士山って単独峰なんだなと実感しましたね。

向こうでは終始ハイテンションでしたが、流石に翌日かなり疲れを感じました(笑)


楽水庵













第3回公開セミナー、体幹が安定すると非常にシンプルなドライブに

こんにちは、楽水庵です。

先日13日に第3回公開セミナーを開催しました。
前回のセミナーではあまり上手い事いかずに苦労しましたので、今回は名誉挽回のつもりで臨みました。
今回のテーマは、「股関節」
腰とかを含めてやっていきました。

今回からエルゴメーターを購入しましたので、それも使って効果を確認できるようになりました。

20170514ergo.jpg

セミナーの前日に届き一応は上げときましたけど、私自身はエルゴと縁遠かったので組み立てはセミナー当日弟子(甲南大ボート部OG)と遠路はるばる来てくれた名古屋大の学生トレーナーにやってもらいました・・・

まあ、私自身は使う気がありませんけど(笑)
ロードワークに出ている方が好きなのですが、しばらくすると梅雨の時期になりますし、外へ出られない時は仕方ないかな(^_^;)

さて、最初にモデルで呼んだのは朝日レガッタで大阪大学のコンディショニングをした時にやった女子。
彼女は仙椎の神経が詰まっている等の状態で、そのままでは体幹が安定していない。
懸垂も以前は1回するのがやっとでしたが、前回テーピングしてから数日後向こうのコーチに指示して懸垂をさせたところ3回できるようになったそうです。

いきなり10回とかは流石に無理ですが、こういう調整を続けていくと近いうちにできるようになるでしょう。

20170513kouza1.jpg20170513kouza2.jpg
セミナーの際には、前回から10日ほど経っているのでほとんど元の状態に戻っていました。
どうしても最初の頃はテーピングの効果が続いてくれません。
そこで、一から調整。
朝日レガッタ時は多くの選手達を短時間でやっていかなければいけなかったので省略したものもあったのですが、今回はできるだけ調整してみました。

この図をご覧ください。
catch01.jpg

ボールペンで書いた図はどうも薄くて読めないとセミナーの際に指摘されたので、今回はマジックで書いてみました(笑)
まあ、相変わらず下手な図ですがm(__)m

私が先ずやるのは、座ってキャッチの姿勢を取ってもらいます。
そこで私が相手の両手を持って引っ張り合いをします。

その時に背中のどこに力が入るかをチェックしました。
すると、広背筋の停止部付近、腕の付け根から肩甲骨付近にしかか入っていませんでした。
おまけに体幹が安定していないので、腰も落ちますので余計故障しやすい。
これでは一から大殿筋等を収縮させ、なおかつ大腿直筋等で膝関節も伸展させなければいけません。
ドライブのリズムも複雑になるし、水中の強さ・スピードも期待できません


詳細は省きますが、仙椎の神経の通りを良くして腹筋群の機能を向上させ、その他諸々の調整をして先ほどのキャッチの姿勢で引っ張り合いをしたら、今度は先ほどの場所ばかりでなく、背中全体から臀部まで力が入るようになりました。。
つまり、背面全てで抵抗できるという事です。

言い換えてみれば、これでドライブ前半何をしなくても既に股関節が使えているという事です。
後は膝関節を伸展させていけば良いだけなので、考えてみれば非常にシンプルなドライブになります。
実際この後エルゴを引いてもらいましたが、非常に良い漕ぎになっていました。

まあ、シングルスカルの場合はリズムが複雑でも本人に圧倒的なポテンシャルがあればパフォーマンスを出す事は可能でしょうが、フォアやエイトになるとそうはいきません。
やはり、シンプル・イズ・ベストです。
特に2000mのレースでは尚更です。

こういう調整をしながら練習を重ねるとドンドン強くなっていくでしょう。

楽水庵








急遽福島へ日帰り出張セミナー、ハードやな~

こんにちは、楽水庵です。

ひょんな事から21日(日)に福島へ飛行機で日帰り出張セミナーという事になりました。
福島と言っても大阪の福島と違いますよ、あそこは飛行機で行けません(笑)
先に21日に予約いただいていた方々や、20日に移ってもらう為に時間をずらしていただいた女性、皆様の温かいご理解があり何とか調整できました。

仲良くさせていただいている喜多方のTさんと電話で話していた時の事です。
TさんはK方高校や福島県立医大のボート部をコーチングされています。

どうも女子クォドがライバル高校に後れを取っていて、なんとか来月頭のインターハイ予選までに形勢逆転できないか考えておられました。
スキルもそうですが、パフォーマンスアップを図れないかと。
たまたま私が「懸垂できない女子アスリート」という話をしていて、その解決策を話していると、どうも該当する選手達がいるよう。

「21日来てもらえませんか?」と言われ、当初は20日の方がその時点で移っていただく方が少なかったので希望したのですが、どうも向こうは21日の方が都合が良さそう。
福島空港から近い処に会場を押さえ、できるだけ時間を作ろうと相談しました。

では、21日でと決めたのは良いが、今度は高校生が試験前で活動できない事が判明。
折角なのにな~と思っていたら、今度はTさんの話を聞いた福島県立医大ボート部が反応してくれました。

それで結局、21日に行く事に決まりました。
8時10分伊丹発で、18時10分福島発というフライトスケジュールです。
6時20分頃家を出なければいけません、まあ最近歳のせいか早く目が覚めるので大丈夫とは思いますが・・・

医大生だけでなく、K方高校顧問、それとTさんが福島県AT協会に掛け合ってくれています。
また戸田から一人参加したいと言っておられる方も、まあ関東からは京都に来るより近いですからね。

最近発見した、身体の傷め方のパターンを紹介し、それへのテーピングを始動するのは勿論、Tさんが自身のトレーニング等で悩んでいるウエイトリフティングの練習法もやります(オリンピックシャフトを用意してもらいます、俺の身体が持つかな・・・)。
僭越ながら、曲がりなりにもボートで全日本優勝し、またローカルでも登録選手としてウエイトリフティングをして試合に出て、なおかつ登録がまだですが(7月ぐらいかな)公認ボートコーチの療法家って、日本中探しても私ぐらいでしょうね。
ウエイトリフティングの基礎もレクチャーする機会があるのは、本当に面白いですね。
常々、最近のボート選手の多くはウエイトリフティングの基礎を知らない、その分だけ往年の選手達よりボートでのスキルでも劣っている点があると感じていますので。

それがあるので、先日弟子の為に無償でコンディショニングに行った某国立大(O大ではない方)ジュニアの選手達が、私のアドバイスに従い同大学のウエイトリフティング部に練習に行きます。
一度見学に行き、自分達のローイングに対する手掛かりを感じたようです。
ウエイトリフティング部は10年程前に私自身が数年練習していたところで(そこのOBクラブとして試合も出ていました)監督に頼んでおきました。
元々教えるのが好きな人ですから、ボート部の選手達が真剣に学ぼうとするならトコトン教えてくれるでしょう。

ボートとは違う、プラットフォームには行った時の集中力、関節でバーを受けるという感覚、そして何より下半身をしっかり使い腕を脱力して挙げるという事をしっかり学んでそれをローイングに応用できれば、近いうちにセカンドどころか対抗も食えるようになるんではと期待しています。

話が脱線してしまいましたm(__)m
とりあえずは、21日当日天候が安定していて予定通りフライトできる事を願っています。

楽水庵






コンディショニングをしてからのトレーニングは、以前の回数に拘るな!

こんにちは、楽水庵です。

私がするコンディショニングを受けると今まで力が入らなかった筋肉がしっかり働くようになります。
しかし、注意してもらいたいのは、それが為に以前やっていた回数ができなくなる事も多いのです。

何故か?
特に腹筋関係ですが、S2-3間の椎間板が詰まっていると腹直筋や外腹斜筋が働きません。
(おまけに鼠蹊部が張る為に股関節の可動域が狭くなりますが、ここではこれ以上触れません)

ですから、腹筋運動をしていても実は腹筋ではなく他の処で踏ん張ってやっているのです。
クランチをしていて毎回お尻が浮くような場合、お尻や太腿の力で上体を起こしているのです。

それが、ちゃんとターゲットの筋肉が働くようになると、今までそこを使っていなかったので少しやると直ぐにしんどくなります。
だけど、これで良いんです。
やれる回数だけしっかりやって、少しずつ回数をこなせるようにしていけば。
昨日戸田からお越しになった選手も「クランチ3回するだけで結構キマスね!」と言っていました。

ところが、「以前これだけやっていたんだから」とつい回数だけこなそうとすると結局ターゲットの筋肉はそこまで機能が上がっていないので、これまた以前使っていたターゲット以外の筋肉を使ってやってしまう事になってしまいます。

これでは意味がありません。
少し前のブログで、高校生に「回数・回数って本当にボートやっている奴はアホばっかりや」みたいな発言をした事を書きましたが、その選手がそのターゲットの筋肉をしっかり使って何回できるか、そんなもの実際にやってみないと判らないのです。
一杯・一杯になった時がその選手のその時の限界です。
それで良いんです。

コンディショニングをしっかりすると身体が変わります。
ですから、前やった回数は一度忘れて新たに設定し直すべきなのです。


もちろん、これはトレーニングに関しての事で、競技に関する動きは物凄く良くなりますよ。


楽水庵



3日連続琵琶湖へ行ったかと思うと、次は戸田から

こんにちは、楽水庵です。
皆さんゴールデンウィークはどうお過ごしになられたでしょうか?
院はそんなに忙しくなかったのですが、私は結構バタバタしておりました。

というのも、4日~7日に琵琶湖で開催されていた「朝日レガッタ」に出漕していた阪大チームと京大ジュニアチームに連日コンディショニングをしに行っていたからです。

阪大はもともと現監督と縁があり、彼が女子コーチ時代から悩みを抱えた選手達が来ていました。
今も2名ほど通っています。
現在の主将も通っていた時期がありました。

京大ジュニアクルーは、担当コーチの方と昨年戸田で公認コーチ専門科目履修で一緒になり、その時にたまたま彼が最近まで漕いでいた東レボート部の選手が1名戸田に居残っていて、その選手が腰を傷めているのを施術してから私の事を気に掛けてくれていました。

そして、今回弟子をとったのが一番の理由です。
仕事の関係で私と一緒にブース活動できない彼女に、現場での対応を見せ目を慣らさせてやりたいと思ったからです。

そういう訳で、両チームに無償でやらせてもらうと打診したところ、二つ返事で応えてくれたので連日行ってきました。

4日に阪大の宿舎に仕事が終わってから夕方から。
エイトは予選前日で、「向こうも気を使って5~6名ぐらいにしておきましょうか?」と聞いてきたのですが、「やれるだけやってやる」と返事して本当にその通り十数名に夜10時過ぎまでやりました。
終わったら電車に乗るまでに時間がなく、仕方ないので駅のセブンイレブンで買った弁当をホームでパクついていました(T_T)

その甲斐があったのか、翌日京大に行った際に阪大エイト(対抗)が予選を全体の3番目のタイムで通過したと聞いたので、6日これまた仕事の合間を縫って応援に行ってきました。

20170506_asahiregatta.jpg

とりあえず学生相手ではなく、この辺りで一番の強敵東レを食えと発破をかけていたし、準決勝で東レと当たったので楽しみにしていました。
残念ながらパフォーマンスは上っているものの、スキルがまだ全然ダメなので東レは食えず2着。
それでも、一緒に見ていた強豪実業団の監督に、「もう少しいけるかなと思ったのですが・・・」と。
まあ、裏を返せば「ヘタクソ」って意味ですがね(笑)
だけど、そういう迫力・雰囲気が出てきたのは間違いないでしょう。
強くなる選手は、例え最初見かけ倒しに見えてもそういうものを醸し出しています。
そういうものが出てきたというのは、彼らがもっと本気(そして私に金)を出せばきっと本物になってくれるでしょう。

残念ながら最終日の決勝は後で述べる方が戸田からお越しになったので現場に応援には行けませんでした。
琵琶湖恒例のラフコンディションに悩まされ途中シンガリでしたが、最後巻き返して龍谷と同志社を食って4位。
よくあそこで諦めずに頑張ったと思います。

メダルに後一歩でもちろん東レも食えませんでしたが、私は十分満足しています。
逆にメダルを獲ったら慢心して駄目になったかも。
この悔しさを今後のレースに活かしてもらえればと思います。

さて、京大ジュニアクルー。
こちらは伺った時点で敗者復活戦も負けてお終いだったのですが、2ヵ月後の東大戦に備えモチベーションはあるようでした。
やっていくと、選手達が真剣に「自分達は変われる」と思うようになり、料金の打診等をしてきました。
それに私が昔数年間京大のウエイトリフティング部で練習していた縁で、しっかりウエイトリフティングの基礎を学ぶ為に教えてもらったどうかと言うと、早速紹介してほしいと電話をしてきたので橋渡しをしました。
こういう努力の積み重ねでドンドン上のステージに上がってほしいと願っています。

そして、昨日(7日)戸田の方から(ちょっと会社の規定により名前は出せませんが)昨年の全日本選手権エイトで優勝した際の主将が当院に遠路はるばる来てくれました。
そのチームの監督とは仲良くさせてもらっており、昨年コーチ講習で戸田にいた折小遣い稼ぎにそのチームでセミナーをした際に彼が私のテーピングを気に入ってくれたのが切っ掛けです。

今月末に戸田で開催される全日本軽量級選手権と同時開催される、アジア選手権の派遣選考会である「小艇選手権」に出るのだが、今年3月のレースで右腰を傷めて以来調子が上がらない事で、私を頼ってくれたのです。

幸いな事に彼の悩みは解消され、今日からまたレベルの高い練習が待っていますが十分こなせる筈です。

また、6日に琵琶湖でそこの監督と会って話をしていた時に、どうも「天下一品」総本店に行きたがっているという話を聞いたので、施術が終わってから一緒に車で行きました。
私自身はラーメンを食うなら「第一旭」本店の方が好みなのですが、やはり関東では「天下一品」の方が有名で、まあ混んでいて万が一食べられなくても「話のネタ」にはなるので、そうしました。
途中京都案内の真似事をしながら、連休最終日なので道もそれほど混んでおらず、そして少し時間帯がずれていたせいもあり天一も並ばずスッと入れました。
総本店で並ばず入れたのは初めてでしたね。

akagi.jpg

あ、書き忘れるところでしたが弟子の件です。
彼女にはノートに書き込みをさせていきました。
どういうパターンでやっていくかを感じてもらう為に。

初日の阪大こそ、「もう頭が一杯です」と言ってきましたが、2日目の京大ジュニアになると段々とパターンが判ってきたようで、次のセミナーでは是非自分で貼ってみたくなったようです。
そういう意味では正直かなりしんどかったですが、阪大の活躍も含め私のやった事は実を結んでくれたようです。


楽水庵



「右脚に力が入らない」ヘルニアの学生 多分枕のせい

こんにちは、楽水庵です。

今朝、昨年腰椎のヘルニアを発症し再起を掛けて頑張っている男子学生が来ました。
心なしかいつもより暗い表情で、「先週水曜日から右足に力が入らなくなってしまった。僕本当に良くなっているんでしょうか?」と聞いてきました。

その話を聞いて、「あ、また首を傷めたな」と感じチェックすると案の定右胸鎖乳突筋に左の斜角筋を傷めていました。
右の胸鎖乳突筋は左に首を曲げる際に収縮します。
左の斜角筋は首を左に傾ける際に収縮します。

という事は・・・彼は首に右を曲げている状態が続き、上の筋肉がオーバーストレッチされたのです。

では、何故首を傷めると脚に力が入らなくなるのか?
以前のブログでも書きましたが、右の胸鎖乳突筋を傷めると浅筋膜の関係で同側の大腿外側から脛の掛けて筋肉が硬直します。
私は触診をして左右の前脛骨筋のテストをしますが、こういう場合明らかに右の前脛骨筋に陽性が出ます。

では、左の斜角筋はというと、
後斜角筋は私の知っている限り下半身には影響を与えないようです。
どちらかというとこの筋肉が機能低下するとC8神経の流れを阻害し、左上肢の尺側(小指側)に影響し特に小指の感覚が鈍い・小指に力が入らないという症状が出ます。
前斜角筋は下半身に影響を与えますが、この筋肉は同側、つまり左の内腹斜筋や腸骨筋に影響を与える事が多い。

残る中斜角筋、これが曲者です。
この中斜角筋の下に走っているC3神経が反対側(この場合は右)のL3神経の走行と密接な繋がっています。
つまり、左のC3神経が圧迫されるともれなく右L3神経も自動的に圧迫された形になるのです。
そのL3神経と関わりのある筋肉が、大殿筋・梨状筋・大腿直筋等です。

小殿筋も関わりがありますが、これはC3神経を通しただけだは回復できないので別にケアする必要があります。

本当に左のC3神経に小さなπテープを貼るだけで、右脚に力が入るようになります。
もちろん、細かい調整は別に必要ですが・・・

ちょっと図にまとめてみました。

20170503zukai.jpg


枕が低すぎて右に首が回り過ぎた状態で寝ていると、ざっとこのような症状が出るリスクが高くなります。

この傾向を彼に伝えると納得したようで、「合宿所の枕が低過ぎるので、家に帰ってマイ枕を持っていきます。」と言っていました。
その方が良いと思います。
確かにヘルニアになった個所はウィークポイントです。
いくら改善してきたといえど他の要因で具合が悪くなると、またそこに負担が掛かってしまいます。

彼の後にその日は3人来られましたが、皆さん左右の違いこそあれ同じ症状が見られました。
やはり枕が合っていないのでしょう。
またうつ伏せで寝る人は特に要注意、絶対に首がどちらかに向きますから。

しかし、ジャストフィットの枕は結構見つけにくいものですね。
身体全体の事を考えるとある程度の高さは必要ですが、低いあるいは枕無(かっての自分もそうでした)の方が熟睡できるのなら、せめて自分の癖を把握して回す方にタオルを丸めて置いておき、首の動きに制限を掛けては如何でしょうか?

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まあ、うつ伏せで寝る方には意味ないですけど・・・

以上こういう事でも身体の不具合を起こしますし、アスリートの場合パフォーマンスにも影響します。
しかし、ちょっとした工夫で防げますので参考にしていただければ幸いです。

楽水庵


 


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