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楽水庵ブログ 京都のスポーツ整体院 楽水庵のコンディショニングブログ: 2017年12月

「足趾が床・地面を押さえられない」

こんにちは、京都府長岡京市の楽水庵 水谷です。

最近お越しになられる方に多く見られる兆候が、「立っていても足元がフラフラする」というものです。
踵の方にばかり重心があり、足趾(足の指)を動かしている感覚がないそうです。

そういった方のひらめ筋をテストしてみると、左右共に筋低下が見られます。

ひらめ筋は「抗重力筋」と呼ばれる筋肉の一つで、立っている時に常に使われています。
その機能は「足趾を踏ん張る」、つまり足の指で床・地面を支える事です。
よく解剖学の本で、『身体が前に倒れるのを防ぐ』と書いてありますが、もう少し親切に書くと「身体が前に倒れそうになったら足趾で踏ん張って防ぐ」という事です。
『身体が前に倒れるのを防ぐ』だけではもう一つ意味がピンとこないものです。


また、仰向けになって足元の方向に私が指を引っ張りそれに抵抗してもらうテストをすると、母趾(親指)や小趾(小指)は抵抗できるのに対して3趾(中指)は全くというほど抵抗できません。
その際に皆さんが口を揃えて言われるのは、「どこに力を入れていいか判らない」。


この現象はどこから来ているのかというと、仙骨内にある仙椎1-2番間の椎間板が詰まっているせいです。
ここの詰りが仙椎2番から出ているS2神経の流れを圧迫します。
先ほどの3趾に力が入らないのは、正にS2神経の圧迫が原因なのです。
S2神経は下肢の背面(後ろ側)を通っています。
ですので、こういった現象の方の太腿の前と後ろを触ってみると、後ろの皮膚感覚が前のと比べてかなり薄いのです。

こういった現象はS1-2番間にジェルフィッシュテープというテーピングを貼って隙間を作ってあげると神経の通りがよくなって解消されます。
貼った直後に立ってもらうと、皆さんしっかり立てておられます。
そして、「足の指を感じられる」という感想を述べられます。

そしてもう一つ、このテーピングでS1-2間の詰りを解消すると後頭部の張りも緩和される方が多いのも特徴です。
神経の繋がりかどうかまでは私は判りませんが、ひらめ筋の機能低下などにより足首の動きが良くなる事が理由ではないかと推測されます。
足首と首や頭部は密接に関連しているものですから。

最後に、では何故こういった症状になるかというと、寒さで首をすくめることが多いからではと考えています。
首をすくめると、脊柱のアーチが乱れがちになり仙骨付近にストレスが掛かる可能性が十分考えられます。
スマホを長時間やっているのも原因の一つになるかも知れませんね。

楽水庵





末端の筋肉を調整すると・・・

こんにちは、京都長岡京市の楽水庵 水谷です。

2枚の画像を紹介しますが、これでかなりコンディションが良くなります。

20171216koukai3.jpg

1枚目の画像は、手の母指球にある筋肉の『筋膜トレーニング』を指導している場面です。
この母指球の中には、「母指対立筋」「母趾内転筋」と呼ばれる母指(親指)を他の指に近づける筋肉があり、親指を反らす筋肉と密接な関係を持っています。
手仕事やデスクワークをしていると、ここが非常に疲れます。
私も(特に冬)仕事が忙しいとここが固くなり親指が曲がりにくい「バネ指」の症状に結構なりました。
そうなると今度は筋膜の繋がりで首も張ってきて、結構辛いものでした。

しかし、この筋肉達を筋膜トレーニングでしっかりと収縮させると、却って非常に柔らかくなります。
私自身がそうです。
施術の度に、お越しになっている方に指導する際に見本を見せているものですから(笑)
この筋膜トレーニングをした後に頸椎や肩関節の可動域をチェックすると、する前に比べてかなり可動域が向上します。

運転中の信号待ちや通勤・通学途中等どこでも直ぐにできます。
特にスマホで指を結構酷使している方は是非やってもらいたいですね。

20171218okushima.jpg


2枚目の画像は、小趾外転筋(しょうしがいてんきん)と呼ばれる小趾(足の小指)を外に動かす筋肉に対するテーピングです。
SLRテストと呼ばれる、仰向けに寝た方の片方の脚を、膝を伸ばしたまま上げていくテストがあります。
この際何がしかの原因でどうも挙がりにくい場合、この筋肉が正常に働いているかチェックしてみる必要があります。

この画像の男性の場合、自身で「どうも左の小趾が動かし難い」と言っておられたのでテーピングしてみました。
するとテーピング前と比べてSLRテストをすると、本当に軽く左脚が挙がりました。
可動域も向上しています。

やはり末端の筋肉等に問題があると動きの制限が強いようです。
てこの原理でもそうですよね。
可動域が向上すればそれで良いという訳ではありませんが、スムーズに動くという事自体抱えていた問題が解消したと考えて良いでしょう。


楽水庵

無意識に座っている時踵を上げていた←坐骨結節、そしてその対策

こんにちは、京都府長岡京市の楽水庵 水谷です。

結構当院にお越しになっている方々ですが、結構な割合で坐骨結節が固いのが判ってきました。

坐骨結節が固いと座っている時に坐骨が押されて痛く感じる事が多いようです。
左右共に固いと長時間座り続けるのが困難になります。

また片方ですと、ある男性が左坐骨結節が固かったので、
「座っている時に痛くなかったですか?」と尋ねると「そういえば、無意識に左の踵を上げていますね」と。
やはり何となくハッキリ痛いという感覚はなくとも、正に「座り心地が悪い」状態なのでしょう。

さて、その原因はと言えば「大内転筋のオーバーストレッチ」が先ず考えられます。
この大内転筋が外側に引っ張られる為に坐骨結節が固くなっているのでしょう。
現に大内転筋にテーピングをすると、途端に坐骨結節が柔らかくなります。
と、考えるとO脚の方とかは坐骨結節が結構固いと予想できます。

それでなくとも、ほとんどの方が内転筋のトラブルを抱えていて、全部といってもいいほど『オーバーストレッチ』が原因です。
しっかり普段から内転筋を意識して鍛えておく必要があるでしょう。


楽水庵


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