月別 アーカイブ

HOME > 楽水庵ブログ > アーカイブ > 京都のスポーツ整体院 楽水庵のコンディショニングブログ > 25ページ目

楽水庵ブログ 京都のスポーツ整体院 楽水庵のコンディショニングブログ 25ページ目

椎間板症の中学生、焦らずじっくりとインナーマッスル強化を

器械体操をやっていて生まれて初めて腰痛を発症して来院した中学生。

残念ながら1回目の施術では体育の授業で走ったりすると痛かったそう(T_T)
本人や母親にも説明していたが、1回目は予約と予約の合間に少し見させてもらっただけなのでチェックが少なかった。
まあ、こんな言い訳をする必要はないのだろうが(^_^;)

2回目はそこで全身の状態をチェック。
かなり良い状態に持ってこられた。

そして、3回目に来た時に聞いてみると、普段の生活や走ったりした時の痛みはもうないが器械体操の練習の際は痛みが出ると言っていた。
これに関しては、体操の動きというのは特に跳ぶ際に、踵からではなく爪先だけで跳ぶような動きがあり、また走ったりする際よりも強い荷重が瞬間掛かるのでキツイかも知れない、とは言っておいてあった。

また、念の為MRIを撮ってもらったら、腰椎4番・5番間の椎間板が硬くなっていると言われたそうだ。
病院ではこれは治らないと言われたそうだが、現在のスポーツ障害治療の世界では大丈夫だ。
確かにそのせいか、右は胸最長筋、左は腰腸肋筋、と仙棘筋を構成する筋機能が低下していた。
右の神経障害も結構あった。

今週末の試合は欠場すると決めたそう。
日本のジュニアスポーツの練習は身体もできていない段階でかなりハードな練習をさせるので、どうしてもこういう悲劇は起こりがち。
実際にその子の周りでも、この程度のスポーツ障害で競技をやめる子供がいる。

「災い転じて福となす」
今まで大きなスポーツ障害を起こしておらず上のレベルまで駆け上がってきた(D難度の技もマスターしている)が、ここで足元を見つめ直し、じっくり体作りをした方が良いとアドバイス。
幸いにそういうトレーニングをするのに何も問題はないので、特に股関節周りのインナーマッスル(腸骨筋や中臀筋)のエクササイズもアドバイス。

それに、ひらめ筋が弱いのも克服しなければいけない。
体操では爪先だけで蹴る事が多いが、フィニッシュの着地は踵から。
その際にひらめ筋が弱いと股関節にショックがダイレクトに伝わってしまう。

そういう地味な事をコツコツと、体操の基礎練習をこなしながらもやってもらうと、来年春の試合にはベストに近い状態で出られると信じている。

15年来の肩痛、上腕二頭筋長頭腱炎

今日初めて来院された30代男性。

顎の症状で来られたのだが、中高とバドミントンをされていて、以来右肩の痛みがあるとの事。
整形外科で診てもらったら滑液胞に問題があると言われたらしい。

調べてみると、野球のピッチャーがよくやる症状、「上腕二頭筋長頭腱炎」だった。
この症状の場合、上腕二頭筋と大胸筋のアタッチメント部分に炎症が起きる。
そして上2つの筋肉の機能が低下し、その部分に痛みを感じるかその真後ろの肩甲骨の外端付近に痛みを感じてしまう。

スポーツ障害としては典型的なもので、適切なテーピングをすればほとんど一発で痛みは消えてしまう。

この方も肩を傷めてからバドミントンをやめてしまったそうだが、肩が楽に動くようになったから「またやってみたい」と言われていた。
これぐらいのスポーツ障害で競技(例えお遊び程度にしても)から遠ざかっていくのは非常にモッタイナイ。

ちょっとした事で楽にスポーツできるのを知ってもらう為に、もっとPRしていかなければいけないと思った。


器械体操をやっている中学生、生まれて初めての腰痛

3週間前に練習中腰を傷め、更に当初より痛みは増していると話していた。

話を聞いていて、痺れも時々出ると言っていた事もあり神経障害もあると推測。

チェックをしてみると、右腰椎4番・5番の神経根が詰まっていた。
そこで、ジェルフィッシュテープを貼付。

それから筋機能をテストしてみて、腸骨筋・縫工筋・梨状筋にテーピング。
痛みはかなりマシになった。

どうやら、新しい技の習得時にそればかり練習させられて発症した模様。
確かに新技を会得するのに時間を掛けるのは当然だが、身体の使い方とかをイメージできていない段階でそればかりさせてしまうと、バランスが崩れスポーツ障害を起こしてしまいがち。

選手の状態を見ながらコーチングしてもらいたいものです。
といいながら、自分も講座やセミナーをしている際に心掛けなければいけないものですが(^_^;)

要は、教える側は座学にしても身体を動かすにしても、受講者がしっかり脳でイメージできるようにしなければいけないという事ですね。

自分の左前腕の不調、首から

今朝、軽く堤防で運動してから朝の施術中に左前腕の伸筋群にかなり張りを感じ、リリース等をしていると辛い状況になった。

少し前から肘に少し違和感を感じていた事もあり、久しぶりに首のリリースをやってみた。

すると、中斜角筋はそれほどでもなかったが前斜角筋は思いっ切り効いた(T_T)

しかし、そのお蔭で前腕も肘も非常に調子が良くなった。

毎日歩いたりエクササイズはしているが、最近首のリリースはしていなかった。

たまにはするべきでしたね(^_^;)

胃腸の不快感、筋膜の調整で改善

大阪から来て下さっている男性。

だいぶ前から胃や肝臓の不調も訴えられており、その調整も毎度している。

ただ、今回は胃のマニュピュレーションをしていたが、いつもより状態がヨロシクない。

ご当人はそれを続けてほしいと思っておられたが、こちらとしては続けてもあまり良い結果になる感じではなかった。

そこで、全体の腹部の浅筋膜を時計回りに調整。

本来状態が良ければ時計回りである筈なのだが、この方はかなり反時計回りになっていた。

それを時計回りにするだけで、かなり胃がスッキリしたと言われていた。

何故そうなるかは、今の自分では判らない。
ただ、現象としてはそうなっているので、不快感を解消する為に時折ご自身で浅筋膜を動かしてもらうようアドバイスした。

好調が維持できれば嬉しいのだが。

腓骨筋の張りで外反母趾?

以前に外反母趾は足だけの問題ではなく、腰、特に腰椎5番の問題も関係あると書いた。

確かにそういう方もおられるのだが、案外腰椎5番や仙椎1番の神経支配領域で筋機能低下を起こしている場合、腓骨筋の状態が悪いので起こるケースも多々あるのが判ってきた。

そういう方は腓骨筋のリリース等で筋肉の状態を正常化してあげると、前述の筋機能が回復する。

どうも腓骨筋の奥に腰椎5番と仙椎1番からの神経が走っており、それが圧迫を受ける為と考えている。

自分もそうだが、内反小趾の人は仙椎1番の状態をチェックした方が良いかも知れない。

また、腓骨筋が張っている状態の人は、そのほとんどが重心が悪いので、結局はアーチ(特に横)を整える必要がある。

トイレの近いのと朝一のおしっこのキレ(^_^;)

若い時からだが、涼しくなってくるとトイレが近くなる。

それと、これは寄る年波なのかも知れないが、朝一のおっしこがどうもキレが悪かった。
何かスッキリでない。
朝一以外はどうもなかったのだが・・・

まあ、50を超えると、男の場合どうしても前立腺の問題が出てくる。

そんな訳で、女性に対し仙椎3番のジェルフィッシュテープが月経不順とか不妊とかに役立つ事から、これを男性に当て嵌めてみようと考えた。

という事で、自分を実験台に(笑)
女性の子宮に当たるのが男性では前立腺。

それで先週から自身に仙椎3番のジェルフィッシュテープを貼ってみている。

でどうだったかと言うと、結構良いみたいです!
メチャクチャおしっこが保つかといえば、そこまでは言えないが結構前よりは我慢できる。
だから、最近はかなり薄着でも大丈夫)^o^(

それと何と言っても、朝一のキレが良い!!

ただ、ちょっとテープが今使っているものだとなかなか剥がれない。
剥がれないのは良いが、そろそろかなり劣化してきているので、貼り換えなくては(^_^;)

今日、協会の事務局長と電話で話していてこの件を言うと、「自分も貼ってほしい」と。
同年代だから、同じ悩みがあるんですね~

「初心者が力んで当たり前」

よくどんなスポーツでも初心者の方に「もっと力を抜いて」みたいなアドバイスをするコーチが多いですが、どうもいただけません。

何故なら力を抜くどころか肝心の力を入れるポイントも判っていないのですから。

逆にこのポイントでこういう風に力を入れるとアドバイスした方がイメージしやすいと感じます。
「力を抜け」という抽象的なアドバイスはそんなにありがたいアドバイスではないでしょう。

力を入れるポイント・筋肉などが判ってくると自然にリラックスした動きができるようになります。
最初からそういう風に動ける人は、過去に似たような動きを会得していると判断して良いでしょう。

だから、「力を抜け」とうるさくアドバイスしても、それ自体がプレッシャーになり余計に力んでしまいます。
そして、力んでいる分早く疲れます。
しかし、それで良いのです。
疲れたら休ませてあげたら良いのです。

それを「疲れてきたら力が抜けて良い」みたいな考えで続けさせてしまうと、いきなりスポーツ障害になるリスクが高くなります。

熟練者よりも初心者の方が疲れやすくて当たり前。
しっかり動きが頭でイメージできて身体が付いてくるようになると、自然に無駄な力みは取れ疲れにくくなります。

人それぞれイメージングの能力も異なります。
だからころ指導する側の忍耐が試されています。
京大のアメリカンフットボール部が強くなった頃、新入生は練習だけしてれば良く、雑用は上級生がやるという方針でした。
今は知りませんが、物凄く理に適ったものだと感心しました。
新入生は心身共に上級生より疲労度が高いものです。
その新入生に強くなってもらうには、心身両面の疲れを取る事が重要で、当時の水野監督の名判断と言えるものでしょう。

将来凄い選手になるポテンシャルのある子を育てる・潰すのも最初のアプローチ次第だと思います。
コーチングする方も焦らず長い目で育てるようにしていただきたいと願います。

そうすれば、スポーツ障害になる選手も減っていくでしょう。





胸の筋肉のほぐし方

最近リリースをしていて判ってきたのは、胸、特に大胸筋をほぐすにはダイレクトにやるよりも、胸に繋がっている筋肉をまず弛めてやるとほぐれ易いという事。

大胸筋の筋繊維は大きく3つに分かれている。
鎖骨部といわれる鎖骨の下方に走っている部分は烏口腕筋と呼ばれる上腕部の深層筋と密接な繋がりがある。
胸肋部と呼ばれる部分は上腕二頭筋と、そして腹部は腹直筋との関連が強い。

それぞれの部分をリリースする際に、上記の筋肉のリリースを先に行うと結果が出るのが非常に速い。

また、経験上大胸筋の動きは下僧帽筋の動きとリンクしているように感じる。

肩こりを感じているほとんどの方に下僧帽筋の機能低下がみられる。
そして、それと関わりのあるのが胸の筋肉。

だから、肩こりを改善するのに背中側の施術だけで終わるのは個人的には意味がないように感じます。

また余談だが、広背筋の停止側を弛めるには先ず上腕三頭筋のリリースが必要とも感じました。

トレーニング後の無理なストレッチ

地元長岡京市の西山体育館内のトレーニングルームを利用するようになりました。

マシントレーニングは本当に超久しぶりですが、まあボチボチと無理せずやっていけたらと思ってやりました。

その割には結構できたので、日頃ウォーキングやエアー縄跳び・四股とかでインナーを鍛えていた成果があるのかも知れません。

さて、トレーニングルームで一生懸命トレーニングに励んでいた若い男性が、クールダウンで苦悶の表情を浮かべて無理なストレッチングをしているのを見て、折角鍛えた筋肉を無理に伸ばしている非常にモッタイナイ、その成果を台無しにするものだと感じました。

最近、ウォーミングアップでスタティック(静的)ストレッチングは危険と言われるようになりました。
しかし、クールダウンのストレッチングもこの男性のように無理してやれば一緒です。

パンプアップした筋肉を弛めるのならまだしも、無理して伸ばせば「肉離れ」を起こす危険性があります。

軽くジャンプしたりして全身の筋肉を揺らしたりする方がよほど良いクールダウンになります。
ラジオ体操なんかも良いですね。

とにかく、無理な事はしない事。
開脚なんかでもいかなければそれはそれで良いんです。
どうしても開脚をしたければ、伸ばそうとしている筋肉の反対の働きをする筋肉、即ち拮抗筋をジワーッと締めていくイメージでやって下さい。
そうすると内転筋やハムストリングが弛んできます。
といっても、どこまで弛むかはその人のその状況次第です。

他の人が180度開脚できるからといって、無理にやろうとせずに将来の目標として毎日コツコツとやる方が良いでしょう。

ただ、覚えておいていただきたいのは、180度開脚できたからといって故障しないかといえばそれは幻想です!

関節可動域が広いからスポーツ障害と無縁ではありません。
余程狭ければ問題ですが、あまり見た目や数字にこだわると余計に故障を起こしてしまうので、お気を付け下さいね。

<<前のページへ2021222324252627282930

« ボート選手の様々な痛み・悩みについて | メインページ | アーカイブ | 原因が判れば結果も!京都 楽水庵の痺れブログ »

このページのトップへ