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楽水庵ブログ 京都のスポーツ整体院 楽水庵のコンディショニングブログ 35ページ目

肩甲下筋の重要性

首や肩のコリに対して、最近は特に肩甲下筋の状態をどれだけ改善するかに重点を置いている。

肩甲下筋をほぐすと、中斜角筋も弛む。
逆に中斜角筋を先にほぐしても肩甲下筋は弛まない。
時間がないとかでどこか一つ選べと言われたら、今の自分なら肩子下筋を選ぶ。
それだけ肩甲下筋は大事だと思っている。

それに加え、肩甲下筋の近くには腋下リンパ節もあるし、前鋸筋や広背筋とも関連性が高い。
今年の冬はかなり寒いせいか、肩甲下筋がガチガチな方が多く、そういった方にここをほぐしてあげると本当に楽になられている。

かなり差がありますね...

2週間毎に嵯峨野から来ていただいている50代男性。

前回もそうだったが、今回もかなり左脚が短い。
この場合は仙腸関節と股関節両方のアジャストをする必要がある。

もしかしたら、施術を始める前はもっと短かったのかも知れないが、前にも書いた通り自分は筋肉をほぐした後にしかアジャストをしないので、いつも下半身をした後で左右差を見る。

左の画像のように差が大きい。
この状態から、仙腸関節と股関節のアジャストをした後が右の画像。
まだ若干左が短いが、アジャストを何度もするのは賢明ではないと判断したので、一応この状態で終了した。

kikuchi01.jpgkikuchi02.jpg

胸椎のずれ

寒さのせいか、胸椎のずれがある方が続いた。
当院の施術では、大抵の方に最後「頭蓋仙骨療法」で頭をほぐします。
全身の調整をしているので、問題なければ頭を揺らすと腰から足の先まで揺れが伝わります。

ところが、どこかで問題があるとその揺れが悪くなります。
以前は、前半に「頭蓋仙骨療法」を施していたので、頚部の張りで揺れが止まる人が多かったのですが、最近は首もほぐしているので残るのは胸椎の詰まりになります。

そこで、途中で胸椎の詰まりを取るのですが、アジャストでスッと取れる人もいますが、そうはならない方もおられ、そういう方はその胸椎のずれを起こしている筋肉を探って調整すると楽になられます。

アジャストも効果がある事が多いですが、あくまでそのずれている椎体周辺の筋肉がほぐれていなければなりません。
ですから、足の長さの調整も下半身の筋肉の調整を行ってからでないと自分はしません。
この間斑鳩法隆寺マラソンへテーピングサービスに行った際、足の長さが明らかに異なっておられる方が結構おられたのですが、ウォーミングアップが済んでおられない方にはアジャストしませんでした。
ほぐす時間があればアジャストして差し上げたのですが、その時間のない場合はしない方が賢明と判断したからです。

うちに来られる方々のお話を聞いていると、中にはそういう配慮なしにいきなりアジャストされる所があるようで残念です。

冒頭の胸椎の詰まりですが、まだまだ自分の診立てが甘いせいもあるので、もっと早く気付くようにしたいと思います。

腰椎3番の神経圧迫を除去するだけで...

今日新規で来られた20代後半の男性。

顎関節症等いろいろお悩みはあったが、その一つに左膝の半月板の状態が悪い事。

膝の状態を良くするには、足関節・股関節共に改善していかなければ、いくら楽になっても効果は一時的なものでまたしばらくすると痛くなってしまう。
この方も、下腿部は前脛骨筋・腓腹筋の状態が悪く、大腿部は大腿四頭筋の機能が弱っていた。

そして、左腰椎3番に神経圧迫があったので、ジェルフィッシュテープを貼付。
画像はジェルフィッシュテープの貼付前・後のパトリックテストという股関節の機能検査のもの。
左(スマホだと上)は貼付前、右(スマホは下)が貼付後のもの。
腰椎3番は大臀筋・梨状筋等の臀部の筋機能に影響を及ぼしている。
画像を見比べると、明らかに貼付後に股関節の開き具合が改善している。

これで、膝への負担もかなり減ってくれるはずなので、半月板の状態も良くなってくれる。
繰り返すが、膝周辺だけの施術だけでは本当に楽になるのは不可能に近い。

niwa01.jpgniwa02.jpg

足の爪が当たって痛い・・・

斑鳩法隆寺マラソンにテーピングサービスに行った際の事。

レース後にクールダウンに来られた女性が、「両足の爪(2趾)が痛い、一度爪が剥がれて生えてきたが、やはり痛いので何とかなりませんか?」と言われた。
見ると、両2趾に絆創膏を巻いている。
女性としては、キネシオテーピングを巻いた方が効果があるのではないか、という考えだったと思う。

別のメンバーがその女性を担当していたが、交代。
女性にまず、開帳足、つまり横のアーチが足らないので、2-4趾が浮き気味ですっと伸びていない。
その為に、本来は指腹で接地しなければならないのに、2趾が爪先で着地するような形になっている。
このままでは、何を巻いても爪を傷めてしまう。

外反母趾(特に右の状態が良くない)もあったので、矯正テープをまず貼る。
幸い母趾は外旋していなかったので、案外良くなるのも早い。
次に足底テープで横アーチを作る。
そして、右の母趾の力が入りにくいので、右腰椎5番にジェルフィッシュテープ。
右腰椎5番の神経圧迫は、右鼠蹊部リンパ節が詰まっていたので、日頃から手で誘導してもらえればジェルフィッシュを貼る必要もなくなっていくだろう。

そうして立ってもらうと、すっと指腹が接地して爪が当たる事はなくなった。
「こんなのは生まれて初めて!」と言われていたが、「10代の女の子がそう言えばかわいいんやけど・・・」と交ぜ返す自分(-_-;)
まあ、要らん事言いですわ(笑)

結構こういう方はおられ、高校で野球をやっている子も、自分が足底テープを貼るようにアドバイスをするまでは走ると、2-4趾のうちどれかは忘れたが、着地する時に第1関節が当たっていたらしい。
本当に足のアーチを整える事で、必要のないトラブルを避ける事ができる。

鼠蹊部リンパ節の詰りと神経圧迫

本当に思っていた以上に、神経圧迫を起こしている人に鼠蹊部リンパ節の詰まりが多い。
今のところ右側の詰まりばかりだが、これは効き足の問題もあるのだろうか。

そして、テーピングや手でのリンパの誘導(詰まっている側から詰まっていない側にリンパの処理を担ってもらう)をすると、神経圧迫のあった個所が減っていく。
すべて消滅する事はほとんどないが、本当に不思議なくらい神経圧迫が減り、その神経の支配領域の筋肉の機能が回復していく。

リンパの流れというのが、神経の走行に大きな影響を与えているのだろうか?
自分如きには難しすぎて理論では理解できない現象だが、臨床ではハッキリとそういう傾向が出ているので、これからも神経圧迫を起こされている方へのアプローチは複眼的にしていかなければならないと、肝に銘じておかなければ。

パワーリフターの高校生、2回目

膝の具合はかなり改善してきている。
股関節の使い方が段々判ってきていたようだ。

ただ、ひらめ筋・梨状筋の筋機能がまだ良くない。
足関節・股関節の筋機能が低下していると、それだけで膝関節に負担が掛かる。
それらを「加圧リリース」で調整していき、神経圧迫があった右腰椎1~4番にジェルフィッシュテープ。
左外腹斜筋・腸骨筋も少し状態が悪かった。

肩甲骨周りでは小円筋に難あり。
首とかのリリースも併せて行うと、本当に肩甲骨の動きが凄く良くなる。

最後にベンチプレスのポーズをしてもらうと、「よく左腰がつりそうになります」との事。
腰方形筋か腰腸肋筋のどちらかだろうと推測、テストをすると腰腸肋筋だった。
テーピングをすると非常に楽にポーズが取れると言ってくれた。

まだまだ改善余地があるが、今の状態でもベスト更新できる雰囲気だ。


神経圧迫の原因の一つ、鼠蹊部リンパの詰まり

30代女性、2度目の来院。
前回右腰椎1番から仙椎1番まで神経圧迫があり、ジェルフィッシュテープを貼って改善した。

ただ、元々アトピーがあり痒くなるという事で、敏感肌用を貼るという選択もあったが、テーピングなしでどうすれば良いかと模索。

アクティベーターで打ってみたが、あまり良化が認められなかったので、次の可能性を探す。
すると、右の大腿部が左と比べ浮腫んでいるので、鼠蹊部のリンパ節を調べるとやはり右が詰まっている。

テープが大丈夫な人なら、下腹部に右鼠蹊部から左鼠蹊部に向かってバイパステープを貼り、リンパの処理を詰まっていない左鼠蹊部にも担ってもらうのだが、この方の場合はテープにかぶれ易いので、それはやらない方が賢明。
手でやさしく右から左に誘導。

それをしばらくやって、右の筋機能をチェックするとかなり機能が戻っていた。
皮膚感覚も正常に。
この方の場合、これが原因だったのか。

神経圧迫の原因は様々で、今回のケースが神経圧迫を起こしている全ての人に当て嵌まるとは思えないが、機械的にただジェルフィッシュを貼るのではなく、いろんな可能性を探り、その選択肢の中でジェルフィッシュテープ、という形が最善なのだろう。

肩甲下筋と中斜角筋の施術順

以前に「顎関節ブログ」で肩甲下筋と中斜角筋の関連性が高いと書いたが、本当にこの2つの筋肉は密接な繋がりがある。

これまでは下半身・背中のリリースが終わると、椅子に座ってもらい首の施術をして、その後に肩甲下筋等の肩周りをする、という順番でやっていたが、先に肩甲下筋をする方が、中斜角筋の症状がそれだけで軽くなるのが判ったので、順序を今日から変えてみた。

その方が、受けている人の負担が減り、時間の短縮にもなる。

親指のオーバーユースと腕橈骨筋・回外筋

「加圧リリース」を施術するようになって、特に右手の親指がオーバーユースで痛いsad

と言っても、やはり仕事で使わない訳にはいかないので、セルフケア。
特に腕橈骨筋と回外筋のリリースは結構痛い(-_-;)
ただ、これらのリリースをすると親指が楽になり、何とか仕事ができます。

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