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HOME > 楽水庵ブログ > アーカイブ > ボート選手の様々な痛み・悩みについて
楽水庵ブログ ボート選手の様々な痛み・悩みについて
第32回全国マシンローイング大会近畿大会
こんにちは、テーピング&内臓・頭蓋セラピスト
「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 「アゴ・首・スポーツ障害」専門院の楽水庵です。
昨年は結構更新をさぼっていて、ブース活動などもFacebook等で投稿するだけでした。
今年はパソコンも変えたこと(WIN10に否応なく・・・)ですので、マメに更新したいと思います。
さて、新年恒例の全国マシンローイング大会近畿大会(ウカルちゃんアリーナ)です。
もう何年行っているでしょうが、少なくとも8~9回は行っているはずです。
かっては大雪という事も何度かありましたが、最近はありませんね。
何年もやっていうので、縁のできた大学関係の皆さんとかが結構ブースを訪ねてくれ調整させてもらいました。
やはり腰や膝とかの悩みが多いのですが、今年顕著だったのは前腕や指の痛みでした。
これはグリップの問題が大きいですね。
要は「握り過ぎ」です。
それと、ローイングはあくまで「引く」動作ですからハンドルを引いている際のグリップは小指側、個人的には薬指に意識を持っていくべきでしょう。
今後の課題にしてもらいたいと思います。
さて、私自身はブース活動と共に今回で3回目のレース参加でした。
昨年8月のウエイトリフティングの試合の時に81㎏級に出る為に減量しだして、今回はなんと75㎏がリミットの軽量級でエントリーしました。
結構きつかったですね(笑)
何とか75㎏ジャストで検量をパスしましたが、ちょっとパワーが出ず昨年より3秒ほど遅い7分51秒2でした。
まあ当日8分切れれば御の字ぐらいの軽い気持ちで漕いだので、一応想定内です。
ただ、最近は競歩の大会出場も目指しているので、ロードワークをよくやっているせいかパワーは多少落ちているが持久力は上がっているようです。
お陰でゴール後の疲れがマシでした。
健康の為にもこれぐらいのペースで良いでしょう、頑張りすぎると身体に悪い(笑)
なんやかんやで非常に有意義な1日になりました。
今後も例年通りボートの大会はできるだけサポートに行かせてもらいます!!
昨年は結構更新をさぼっていて、ブース活動などもFacebook等で投稿するだけでした。
今年はパソコンも変えたこと(WIN10に否応なく・・・)ですので、マメに更新したいと思います。
さて、新年恒例の全国マシンローイング大会近畿大会(ウカルちゃんアリーナ)です。
もう何年行っているでしょうが、少なくとも8~9回は行っているはずです。
かっては大雪という事も何度かありましたが、最近はありませんね。
何年もやっていうので、縁のできた大学関係の皆さんとかが結構ブースを訪ねてくれ調整させてもらいました。
やはり腰や膝とかの悩みが多いのですが、今年顕著だったのは前腕や指の痛みでした。
これはグリップの問題が大きいですね。
要は「握り過ぎ」です。
それと、ローイングはあくまで「引く」動作ですからハンドルを引いている際のグリップは小指側、個人的には薬指に意識を持っていくべきでしょう。
今後の課題にしてもらいたいと思います。
さて、私自身はブース活動と共に今回で3回目のレース参加でした。
昨年8月のウエイトリフティングの試合の時に81㎏級に出る為に減量しだして、今回はなんと75㎏がリミットの軽量級でエントリーしました。
結構きつかったですね(笑)
何とか75㎏ジャストで検量をパスしましたが、ちょっとパワーが出ず昨年より3秒ほど遅い7分51秒2でした。
まあ当日8分切れれば御の字ぐらいの軽い気持ちで漕いだので、一応想定内です。
ただ、最近は競歩の大会出場も目指しているので、ロードワークをよくやっているせいかパワーは多少落ちているが持久力は上がっているようです。
お陰でゴール後の疲れがマシでした。
健康の為にもこれぐらいのペースで良いでしょう、頑張りすぎると身体に悪い(笑)
なんやかんやで非常に有意義な1日になりました。
今後も例年通りボートの大会はできるだけサポートに行かせてもらいます!!
*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります
京都府長岡京市馬場2丁目6-8 075-925-5951
LINEで24時間オンライン予約ができます(1ヶ月先まで)
内臓リリースで、脳卒中による麻痺及び歩行の改善(動画あり)
こんにちは、テーピング&内臓セラピスト
「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 「アゴ・首・スポーツ障害」専門院の楽水庵です。
とこれからは自他共に「内臓セラピスト」と呼ばれるよう目指しています。
縁あって、「内臓リリース(アプローチ)」を学びだし実践しております。
現在定期的に障害者ボート(パラローイング)をやっていて、2016年世界選手権代表だった女子選手が定期的に来てくれています。
彼女は30代前半で脳卒中(脳溢血)になり、左下肢、特に膝から下にかなりの麻痺が残っています。
また視力もほとんどありません。
論より証拠(今ではエビデンスですか)で、彼女に内臓アプローチをメインとした施術をやりだしてから毎回施術後の動画を撮っています。
まず、1回目の動画、これでかなり左足の指が凄く動くようになりました。
https://youtu.be/yzsPjtG_jvk
2回目からは歩行動画を撮りだしました。
2回目
https://youtu.be/jNgF_oi-qgA
3回目
https://youtu.be/lAqYj8uekXs
4回目
https://youtu.be/uvYTnSJx_uA
そして、現時点(2019年12月26日)では最新の5回目です。
https://youtu.be/IdBzLW5MQLA
装具無でこれだけ歩けるようになったのは素晴らしい事だと思います。
また、呼吸器の機能も大幅に上がっているそうで、それはデータをもらったら再度アップします。
ここまでの効果は内臓アプローチをやっていなかったら出なかったと思います。
もちろんキネシオテーピングでも麻痺で感覚のなかった処の感覚を覚醒させ動くようにする事はかなりしてきたつもりです。
ただ、上肢(腕や手)はテーピングで直ぐに動くようになりますが、下肢(脚や足)はなかなか難しいところがあったのも事実です。
それは何故か?と考えた時にふと感じたのが、「実は右麻痺だと右上肢及び下肢だけ麻痺が出ると思い込んでいたが、実は右側の内臓も影響を受けているのではないか?」という事です。
小さな子供とかですと、内臓がそれほど発達してないのでテーピングで神経的なアプローチをするとスンナリ歩ける事も有るかも知れません。
ただ、大人だと内臓もかなり大きいのでそれが影響を受けていると、その分動き辛くなります。
ただ、影響を受けていると言っても検査で引っ掛かる類ではどうもなさそうです。
単に硬くなるだけなのかも知れません。
それで内臓にアプローチして、内臓の筋肉及び筋膜の動きを良くしてあげればその方の麻痺している下肢は動きやすくなります。
また、内臓にアプローチする事によって、そこに留まっている血液が流れだします。
そのお蔭で物凄く血流が上がります。
興味深い事に、内臓に所謂「マッスル・メモリー」的なものがあるのか、それとも内臓を神経支配している自律神経の働きなのかは判りませんが、内臓にアプローチすると、それが左右どちらの内臓でも問題のある(この場合は麻痺)側に物凄く血流があります。
今まで麻痺の改善には、頭蓋骨へのアプローチやキネシオテーピングを用いたものが有効と思っていましたし、今でもこれらは必要な場合も多々あります。
ただこれだけ内臓へのアプローチに凄い効果があるのなら、これからはこちらをメインにしていきます。
*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります
京都府長岡京市馬場2丁目6-8 075-925-5951
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できるだけブースにエルゴも持っていこう
こんにちは、テーピング整体師
「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 「アゴ・首・スポーツ障害」専門院の楽水庵です。
今年も3月に浜松市天竜ボート場で開催された「全国高校選抜ボート大会」でブース活動を行ってきました。
今回で5年目になります。
いつも選手の皆さんが待機している体育館でやらせてもらっています。
まだまだ寒い日もあるので暖房のある処は助かります
私は前半2日間担当しましたが、うちにあるエルゴメーターを持ち込みました。
というのも「ただ痛いだけ」でブースに来るのではなく、もっと「なんか漕ぎ方が崩れている」、「漕いでいて力が入らない」等の症状にも対応したいと思ったからです。
もちろん各種チェックして調整すると改善するのですが、やはりビフォー・アフターを選手の皆さんに実感してほしいと思いました。
「こういう処を良くすれば漕ぎが変わる!」というのを身体で理解してもらい今後の活動の糧にしてもらいたいのです。
本当に目的意識のある選手達だけが来てくれれば良いので、そんなにブースを訪れる選手の数には拘らなくなりました。
こちらから見ていて明らかにコンディションに問題がある選手は数多くいますが、本人に問題意識がなければそれは仕方のない事です。
こういうスタンスですから数は多くはありませんでしたが、実際にエルゴを引いてもらって調整した選手は物凄く違いを実感してくれました。
そしていろんな質問をしてきます。
嬉しい限りです。
本当にこういう選手達を相手にサポートをしていきたいです。
次は4月19日~21日に愛知池で開催される「中日本レガッタ」のサポートに参ります(私の担当は19日と20日)。
もし、これを読んでおられるボート関係者(選手その他)で今年の中日本レガッタに参加される方は是非ブースにお越しください。
監視棟1階でやっております。
今年も3月に浜松市天竜ボート場で開催された「全国高校選抜ボート大会」でブース活動を行ってきました。
今回で5年目になります。
いつも選手の皆さんが待機している体育館でやらせてもらっています。
まだまだ寒い日もあるので暖房のある処は助かります
私は前半2日間担当しましたが、うちにあるエルゴメーターを持ち込みました。
というのも「ただ痛いだけ」でブースに来るのではなく、もっと「なんか漕ぎ方が崩れている」、「漕いでいて力が入らない」等の症状にも対応したいと思ったからです。
もちろん各種チェックして調整すると改善するのですが、やはりビフォー・アフターを選手の皆さんに実感してほしいと思いました。
「こういう処を良くすれば漕ぎが変わる!」というのを身体で理解してもらい今後の活動の糧にしてもらいたいのです。
本当に目的意識のある選手達だけが来てくれれば良いので、そんなにブースを訪れる選手の数には拘らなくなりました。
こちらから見ていて明らかにコンディションに問題がある選手は数多くいますが、本人に問題意識がなければそれは仕方のない事です。
こういうスタンスですから数は多くはありませんでしたが、実際にエルゴを引いてもらって調整した選手は物凄く違いを実感してくれました。
そしていろんな質問をしてきます。
嬉しい限りです。
本当にこういう選手達を相手にサポートをしていきたいです。
次は4月19日~21日に愛知池で開催される「中日本レガッタ」のサポートに参ります(私の担当は19日と20日)。
もし、これを読んでおられるボート関係者(選手その他)で今年の中日本レガッタに参加される方は是非ブースにお越しください。
監視棟1階でやっております。
*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります
長岡京本院 京都府長岡京市馬場2丁目6-8 075-925-5951
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ボート選手、キャッチの際に膝が痛む人は
こんにちは、テーピング整体師
「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 「アゴ・首・スポーツ障害」専門院の楽水庵です。
昨年末にキツイ腰痛を起こした常連の女性に対しての施術した時の事です。
年末年始と施術してだいぶ痛みは和らいできたので、もう一度最初からチェックしてみました。
するとやはり腸腰筋、それも大腰筋が左右共に機能低下しています。
こういう状態だと普段の生活ですと「靴下が履きにくい」とか「ズボンが履きにくい」という現象になります。
私も靴下は座って履く方ですが、本当に腸腰筋が弱ってくる立ったままズボンが履けなくなります。
せっかくエルゴメーターがあるのでシートに座ってもらいました。
ローイングの動作でシートを前に出す動作、この際に膝関節もですが主に「股関節の屈曲」を使います。
そして、その股関節の屈曲の役割を主に担っているのがまさに腸腰筋なのです。
この腸腰筋がしっかり働かないとシートを前に出しにくいし、無理して出そうとすると大腿四頭筋を引っ張る形になります。
そうするとキャッチ前の動作時に「膝が痛い」という事になってしまうのです。
もちろん、膝の関節に問題があり痛みが出る場合も多々あります。
ただ、それも元々この「腸腰筋の機能低下」を放置していて無理が掛かってしまい、その結果膝関節そのものに問題が発生するというパーターンがほとんどなのです。
ですので、膝関節の施術にはそういう事も考慮してしっかり膝周りの筋肉の機能が働くようにしていかなければいけません。
さて、この女性の話に戻ります。
施術前にシートを出してもらうとやはり膝に痛みが出ました。
先ほど説明したような理由からです。
そして、腸腰筋を調整してもう一度エルゴメーターに座ってシートを前に出しても痛みは出なくなりました。
是非、膝が痛い時はそういうケースも多いという事をご考慮ください。
昨年末にキツイ腰痛を起こした常連の女性に対しての施術した時の事です。
年末年始と施術してだいぶ痛みは和らいできたので、もう一度最初からチェックしてみました。
するとやはり腸腰筋、それも大腰筋が左右共に機能低下しています。
こういう状態だと普段の生活ですと「靴下が履きにくい」とか「ズボンが履きにくい」という現象になります。
私も靴下は座って履く方ですが、本当に腸腰筋が弱ってくる立ったままズボンが履けなくなります。
せっかくエルゴメーターがあるのでシートに座ってもらいました。
ローイングの動作でシートを前に出す動作、この際に膝関節もですが主に「股関節の屈曲」を使います。
そして、その股関節の屈曲の役割を主に担っているのがまさに腸腰筋なのです。
この腸腰筋がしっかり働かないとシートを前に出しにくいし、無理して出そうとすると大腿四頭筋を引っ張る形になります。
そうするとキャッチ前の動作時に「膝が痛い」という事になってしまうのです。
もちろん、膝の関節に問題があり痛みが出る場合も多々あります。
ただ、それも元々この「腸腰筋の機能低下」を放置していて無理が掛かってしまい、その結果膝関節そのものに問題が発生するというパーターンがほとんどなのです。
ですので、膝関節の施術にはそういう事も考慮してしっかり膝周りの筋肉の機能が働くようにしていかなければいけません。
さて、この女性の話に戻ります。
施術前にシートを出してもらうとやはり膝に痛みが出ました。
先ほど説明したような理由からです。
そして、腸腰筋を調整してもう一度エルゴメーターに座ってシートを前に出しても痛みは出なくなりました。
是非、膝が痛い時はそういうケースも多いという事をご考慮ください。
*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります
長岡京本院 京都府長岡京市馬場2丁目6-8 075-925-5951
戸田分院 埼玉県戸田市新曽2114 090-1902-9553
久しぶりに公開セミナーを開催
こんにちは、テーピング整体師
「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 「アゴ・首・スポーツ障害」専門院の楽水庵です。
少し前、11月17日に5ヶ月ぶりに公開セミナーを開催しました。
いつものメンバーに加えて、今回はO阪大学の学生トレーナー脂肪の部員に、K大医学部ボート部の選手も参加。
来れるかどうか判らなかったN大のトレーナーっも名古屋から来てくれました。
まあ、結局いつも通りボート関係ばかりでしたが(笑)
この5ヶ月の間にアップデートした診立て・テクニックを紹介。
特に肩の調整、多くの選手が抱えている烏口肩峰靭帯の不具合を長橈側手根伸筋の機能回復で改善させる方法から。
ちょうど当日乗艇練習をしてきて「ドライブで左肩の動きがおかしくなる」と指摘された女性をモデルに開始。
下の画像のようにキャッチの体勢でオールにぶら下がれるかどうかチェックするのにこういう方法を私は使います。
このチェックで「左肩が入っていない」状態である事が判明。
上に書いたように長橈側手根伸筋の機能低下から烏口肩峰靭帯の弛みが出て、大胸筋・広背筋も力が出にくい。
とりあえず肩が安定していない。
これを長橈側手根伸筋だけで「オールにぶら下がれる」ような状態に回復、これでドライブでの左腕の動きは改善されるでしょう。
次に初参加の学生に首へのテーピングで全身のバランスが良くなることを体感してもらいました。
それに腕の引き等もどうすれば改善するか講習。
最後に医大生が「テーピングしてもらうと上半身は良くなるのだが下半身がまだ使えていない」と言ったので、エルゴを引いてもらってチェック、比較として私がエルゴを引いて比較してもらいました。
どうやら私、昨年よりエルゴを漕ぐのが上手くなっているようです(笑)
医大生の漕ぎに関しては、臀筋とグリップの強さに問題がありました。
そんなこんなで結構充実したセミナーになったと自負しております。
*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります
長岡京本院 京都府長岡京市馬場2丁目6-8 075-925-5951
戸田分院 埼玉県戸田市新曽2114 090-1902-9553
チェック無でいきなりマッサージやストレッチングすると・・・
こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 「アゴ・首・スポーツ障害」楽水庵です。
最近とみに人様の身体、特に痛みとかを訴えておられる方の身体をチェック及び調整する際ですが、いきなりマッサージやストレッチング(筋膜リリースもそう)するのは如何なものかと考えるようになりました。
皮膚や筋膜だけの問題で起こっている症状でしたら、「出たとこ勝負」でそういうのもありかも知れません。
しかし、多くの方が潜在的に抱えているリスフラン靭帯(足)や烏口肩峰靭帯(肩)、それに膝の前十字靭帯や側副靭帯が弛んだ状態で、そういう事をしてしまうと靭帯の弛みが悪化してしまい更に関節が不安定になる、というリスクなどが考えられます。
私も筋膜リリース(私流のもので、一度筋膜を誘導し筋肉を収縮させてからほぐす)を行いますが、それは完璧とは言えないにしてもしっかりその関節なりをチェック及び調整してからでないと、今はとても怖くてできません。
やはり人様の体を触らせてもらって調整するという事は、どんな状態にしても常にリスクを負います。
それはどんな治療家・施術家にしても同様です。
ハッキリ言ってこちらでは手に追えない原因の方もおられます。
「身体が縮んでいく感覚」と言われていた方が後日心筋梗塞で倒れられたという事もあります。
言われたその時点では私も意味が判らなかったのですが、知った今では肝に銘じております。
本当にお越しなられた皆さんの表現をしっかり受け止める事も大事です。
そこに重大なヒントが隠されている事が多々ありますから。
皮膚や筋膜だけの問題で起こっている症状でしたら、「出たとこ勝負」でそういうのもありかも知れません。
しかし、多くの方が潜在的に抱えているリスフラン靭帯(足)や烏口肩峰靭帯(肩)、それに膝の前十字靭帯や側副靭帯が弛んだ状態で、そういう事をしてしまうと靭帯の弛みが悪化してしまい更に関節が不安定になる、というリスクなどが考えられます。
私も筋膜リリース(私流のもので、一度筋膜を誘導し筋肉を収縮させてからほぐす)を行いますが、それは完璧とは言えないにしてもしっかりその関節なりをチェック及び調整してからでないと、今はとても怖くてできません。
やはり人様の体を触らせてもらって調整するという事は、どんな状態にしても常にリスクを負います。
それはどんな治療家・施術家にしても同様です。
ハッキリ言ってこちらでは手に追えない原因の方もおられます。
「身体が縮んでいく感覚」と言われていた方が後日心筋梗塞で倒れられたという事もあります。
言われたその時点では私も意味が判らなかったのですが、知った今では肝に銘じております。
本当にお越しなられた皆さんの表現をしっかり受け止める事も大事です。
そこに重大なヒントが隠されている事が多々ありますから。
*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります
長岡京本院 京都府長岡京市馬場2丁目6-8 075-925-5951
戸田分院 埼玉県戸田市新曽2114 090-1902-9553
人差し指と中指をチェックして調整すると「肩が入りやすくなった」
こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 「アゴ・首・スポーツ障害」楽水庵です。
少し前に烏口肩峰靭帯について書きました(リンク)。
特にボート選手においては、この靭帯がゆるいと広背筋の出力が出ないので「キャッチでぶら下がる」事ができません。
ベテランでもこういう状態になっていると、何となく「引きが弱い」のを感じて無理に腕で引こうとします。
初心者なら尚更、コーチらに「キャッチでぶら下がれ」と言われてもイメージ自体掴みにくいものです。
そして、その原因を例のブログを書いた時点では過去のスポーツ歴等に求めていました。
野球・バレーボール等。
ところがやっている途中で辻褄の合わない事が結構出てきました。
加えて、長橈側手根伸筋を調整すると肩の痛みが軽減した女性とかもおられました。
確かに腱板断裂で肩を本当に損傷している選手もいるのは間違いありません。
そういう選手は烏口肩峰靭帯だけではなく、烏口鎖骨靭帯や下肩甲横靭帯も同時に傷めている事が多いのです。
しかし、大方の選手はそこまでではなく単に烏口肩峰靭帯が少し緩んでいる程度と思われます。
それも本人が気付かない程度に。
そう考えて最近は上肢のチェックでそこを重点的にチェックします。
少しでも怪しいなと思ったら、広背筋と大胸筋のテストをします。
烏口肩峰靭帯の弛みがあると、肩が不安定なのでこの2つの筋肉テストで陽性が出ます。
少し前に烏口肩峰靭帯について書きました(リンク)。
特にボート選手においては、この靭帯がゆるいと広背筋の出力が出ないので「キャッチでぶら下がる」事ができません。
ベテランでもこういう状態になっていると、何となく「引きが弱い」のを感じて無理に腕で引こうとします。
初心者なら尚更、コーチらに「キャッチでぶら下がれ」と言われてもイメージ自体掴みにくいものです。
そして、その原因を例のブログを書いた時点では過去のスポーツ歴等に求めていました。
野球・バレーボール等。
ところがやっている途中で辻褄の合わない事が結構出てきました。
加えて、長橈側手根伸筋を調整すると肩の痛みが軽減した女性とかもおられました。
確かに腱板断裂で肩を本当に損傷している選手もいるのは間違いありません。
そういう選手は烏口肩峰靭帯だけではなく、烏口鎖骨靭帯や下肩甲横靭帯も同時に傷めている事が多いのです。
しかし、大方の選手はそこまでではなく単に烏口肩峰靭帯が少し緩んでいる程度と思われます。
それも本人が気付かない程度に。
そう考えて最近は上肢のチェックでそこを重点的にチェックします。
少しでも怪しいなと思ったら、広背筋と大胸筋のテストをします。
烏口肩峰靭帯の弛みがあると、肩が不安定なのでこの2つの筋肉テストで陽性が出ます。
触診してみると烏口肩峰靭帯は肩峰(肩の骨の付け根)の傍にあります。
先ほどのテストが陽性で、かつその辺りを触って違和感があるなら、靭帯が弛んでいる可能性が高いです。
と、ここまでは以前のブログに書いた通りですが、今はここから新たなアプローチをします。
何故なら、長橈側手根伸筋と烏口肩峰靭帯がリンクしているのに気付いたからです。
浅筋膜での繋がりが密接なのでしょう。
それからというもの肩を動かしたりして少しでも怪しいなと思ったら長橈側手根伸筋のテストをしてみます。
それで陽性ならテーピングします。
ただ、やはり手の甲に貼ったテープは剥がれやすいので、自身で貼り直すかストレングストレーニングをするかをアドバイスします。
要は、人差し指と中指2本を反らしてみて、力がが入りやすかったら大丈夫です。
あくまで想像ですが、この症状は一種の「現代病」なのかも。
というのは、パソコンのマウスや携帯・スマホを多用する現代人は基本的に親指・人差し指・中指しか使っていませんから。
特に人差し指・中指で「握る」動作が多い為に長橈側手根伸筋がオーバーストレッチしているのでしょう。
ボート選手とこの症状の関連です。
もちろん普段の生活でのクセもありますし、本当に野球とかで腱板を損傷している場合もあります。
その場合は別のアプローチもしなければいけませんが、大抵の選手は長橈側手根伸筋だけで機能が回復します。
先日全日本選手権で戸田に行った際にある女子大の選手にこれを貼ったところ、翌朝の練習で「ぶら下がる感覚が判った」とコーチに伝えていました。
また、いつも教えている大学生が挨拶に来てくれた際に教えたところ、2日後に会ったらこのテーピングが好評で「キャッチで肩が入る」と喜ばれていたそうです。
ちょっとした調整で大きく漕ぎが変わる、こういうところにこの仕事をやっている醍醐味があります。
*あくまで個人の感想です
大学ボート部に講習していて感じた事その2、特に女子選手の足首
こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 「アゴ・首・スポーツ障害」楽水庵です。
前回は肩について書きました。
今回は案外、というかほとんど見落とされている足首についてです。
男子の場合過去に明らかに捻挫した経験がある場合に足関節靭帯の弛みが認められます。
しかし、女子の場合はそういう覚えもないのに足首がグラグラ、という選手が結構います。
そういう選手は直立してもらっても、足関節が弛んでいる方に体重を掛けにくいのが無意識に判っていて、必然的に反対側の足に体重のほとんどを掛けています。
何故こういう症状があるかというと、「やはり普段の立ち方」が一番の原因でしょう。
女性は立っている時に足をクロスさせたりする事が結構あります。
またそのクロスして前に出した足を思いっ切り外反させて立ったりしますね。
ちょうど下の画像のように。
この画像の子はまだ年少ですが、女性はこの年頃からこういう癖を持っている事があり、それを長年続けていると知らず知らずのうちに前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい。足首の一番重要な靭帯)等が弛んでしまうのです。
その状態でハードなスポーツをするとバランスが崩れるのは自明の理です。
肩幅ぐらいのスタンスで直立してみて左右の体重の乗りがかなり違うと感じられたら、一度内踝(くるぶし)と外踝の中央を結ぶ水平線を触ってみてください。
体重が乗れていない側の方が、乗れている側よりも触って何か違和感がある可能性が高いです。
その場合ほとんどのケースで前距腓靭帯等が弛んでいます。
できるだけ普段からそういう癖を自重して、テーピングで靭帯の弛みをロックさせておくと徐々に良くなっていきます。
キネシオテープを適切に貼ると、靭帯の弛みだけロックして周辺の筋肉の動きを最大限使えるようにします。
結果的に周辺の血流が増え、それが靭帯組織の速やかな修復を促す期待が持てます。
前回は肩について書きました。
今回は案外、というかほとんど見落とされている足首についてです。
男子の場合過去に明らかに捻挫した経験がある場合に足関節靭帯の弛みが認められます。
しかし、女子の場合はそういう覚えもないのに足首がグラグラ、という選手が結構います。
そういう選手は直立してもらっても、足関節が弛んでいる方に体重を掛けにくいのが無意識に判っていて、必然的に反対側の足に体重のほとんどを掛けています。
何故こういう症状があるかというと、「やはり普段の立ち方」が一番の原因でしょう。
女性は立っている時に足をクロスさせたりする事が結構あります。
またそのクロスして前に出した足を思いっ切り外反させて立ったりしますね。
ちょうど下の画像のように。
この画像の子はまだ年少ですが、女性はこの年頃からこういう癖を持っている事があり、それを長年続けていると知らず知らずのうちに前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい。足首の一番重要な靭帯)等が弛んでしまうのです。
その状態でハードなスポーツをするとバランスが崩れるのは自明の理です。
肩幅ぐらいのスタンスで直立してみて左右の体重の乗りがかなり違うと感じられたら、一度内踝(くるぶし)と外踝の中央を結ぶ水平線を触ってみてください。
体重が乗れていない側の方が、乗れている側よりも触って何か違和感がある可能性が高いです。
その場合ほとんどのケースで前距腓靭帯等が弛んでいます。
できるだけ普段からそういう癖を自重して、テーピングで靭帯の弛みをロックさせておくと徐々に良くなっていきます。
キネシオテープを適切に貼ると、靭帯の弛みだけロックして周辺の筋肉の動きを最大限使えるようにします。
結果的に周辺の血流が増え、それが靭帯組織の速やかな修復を促す期待が持てます。
*あくまで個人の感想です
ボート選手とビーチバレーボール選手、スポーツ障害の共通点
こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。
9月6日から9日まで埼玉県戸田ボートコースで開催されたインカレ(全日本大学ボート選手権)でコンディショニングブースをしてきました。
その後福井県小浜市に直行して、国体ビーチバレーボール競技の救護班でテーピング担当をしてきました。
一見異なる競技ですが、私が施術した選手達にかなりの共通点が見られました。
まず・腰椎・仙椎の神経が詰まっている点です。
特に仙椎の神経が詰まると腹圧が入りにくいので、腹筋が硬直して腰が反ってしまうのです。
その為に仰向けで寝ると「反り腰」になる選手が多い。
もちろん反り腰に対するアプローチ、主に仙椎・腰椎の神経の通りを良くするテーピングをします。
しかし、これは今の私の考えでは「対処療法」にしか過ぎないと思っています。
反り腰になる、腰椎・仙椎の神経が詰まるのは、なにか腰に大きなストレスが掛かってしまうという事です。
それが大腰筋・腸骨筋、所謂「腸腰筋」の機能低下から起こっていると思われます。
ボート選手の場合、腸腰筋が機能低下するとシートが前に出せません。
その分大きく漕ごうとすると状態を突っ込んでしまいます。
すると、ドライブに入った際に本来なら使わなくても良い、というより単なる姿勢保持筋であるべき「脊柱起立筋」を必要以上に酷使してしまうと考えられます。
ビーチバレーボールも同様の事が考えられます。
インドアバレーに比べ足元が柔らかいので跳ぶ際に必要以上に上体を被せて(前傾させて)いるのではと思われます。
床がしっかりしているインドアだと足関節・膝関節のバネでも跳べますが、ビーチバレーだと股関節でしっかり踏ん張らないと跳べないようです。
9月6日から9日まで埼玉県戸田ボートコースで開催されたインカレ(全日本大学ボート選手権)でコンディショニングブースをしてきました。
その後福井県小浜市に直行して、国体ビーチバレーボール競技の救護班でテーピング担当をしてきました。
一見異なる競技ですが、私が施術した選手達にかなりの共通点が見られました。
まず・腰椎・仙椎の神経が詰まっている点です。
特に仙椎の神経が詰まると腹圧が入りにくいので、腹筋が硬直して腰が反ってしまうのです。
その為に仰向けで寝ると「反り腰」になる選手が多い。
もちろん反り腰に対するアプローチ、主に仙椎・腰椎の神経の通りを良くするテーピングをします。
しかし、これは今の私の考えでは「対処療法」にしか過ぎないと思っています。
反り腰になる、腰椎・仙椎の神経が詰まるのは、なにか腰に大きなストレスが掛かってしまうという事です。
それが大腰筋・腸骨筋、所謂「腸腰筋」の機能低下から起こっていると思われます。
ボート選手の場合、腸腰筋が機能低下するとシートが前に出せません。
その分大きく漕ごうとすると状態を突っ込んでしまいます。
すると、ドライブに入った際に本来なら使わなくても良い、というより単なる姿勢保持筋であるべき「脊柱起立筋」を必要以上に酷使してしまうと考えられます。
ビーチバレーボールも同様の事が考えられます。
インドアバレーに比べ足元が柔らかいので跳ぶ際に必要以上に上体を被せて(前傾させて)いるのではと思われます。
床がしっかりしているインドアだと足関節・膝関節のバネでも跳べますが、ビーチバレーだと股関節でしっかり踏ん張らないと跳べないようです。
頼まれて急遽インドアからビーチバレーに出た選手は、ビーチ頚筋が長い選手に比べ跳び方を含めた動きが違うと、公式レェフリーの方も話されていました。
インドアもそうなのでしょうが、ビーチバレーの選手は更に腸腰筋の使い方が大事でしょう。
もちろん、ボート選手もです。
インドアもそうなのでしょうが、ビーチバレーの選手は更に腸腰筋の使い方が大事でしょう。
もちろん、ボート選手もです。
*あくまで個人の感想です
名古屋で大学ボート部に講習して感じた事 その1、肩編
こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。
先日(8月24日)に名古屋に行き某大学ボート部にテーピング等の講習をしてきました。
講習の主眼は、『整え鍛え、更に鍛え整える』という正の連鎖をしていく事。
そうすればもっと上のステージが見えてくる、その為には普段から自分の状態・バランスを確認する。
自身だけでチェックするのは難しいだろうから、常に決まった人とアップやクールダウンして相互チェックを勧めておきました。
皆さん錯覚されているかも知れませんが、トップアスリートだからといって皆バランスが良いとは限りません。
それでも強いのは、「ポテンシャルが高い」からです。
それをポテンシャルが低い選手が同じ事をしても強くなる訳がないのです。
ポテンシャルが低いのなら、まずバランスを整えて質の高い練習・トレーニングができるようになる必要があります。
えてして、皆さん練習・トレーニングに「質よりも量」に重きをなす傾向があります。
しかし、質を伴わず量だけを追い求めていくと、得られる効果はほとんど期待できず逆に怪我のリスクだけ増します。
強い選手達はポテンシャルが高いからそれだけの練習量をこなせるというのを忘れてはいけません。
これも何度も言っていますが、決して私は「ハードトレーニング否定論者」ではありません。
ハードトレーニングをこなせない状態の選手達にダラダラと長時間きつい事をさせる指導者達に怒りを感じているだけなのです。
さて、大学のボート部員、特に男子に多い症状の一つに「肩」の問題があります。
高校からボート部でやっていた経験者の多い大学もあるでしょうが、ほとんどの大学は未経験者が入部していきます。
そして、中高時代野球をやっていた選手がかなりの確率でいます。
そういう選手は皆と言っても良いぐらいの確率で利き腕側の肩関節を傷めています。
具体的には『烏口肩峰靭帯』という上腕と胸の筋肉をリンクさせる靭帯を損傷しています。
こういう「テイクバック」のポジションを頻繁に行う動作が多いと、肩の関節が開いた時に本来縮んでくれなければいけない靭帯に少しずつ弛みが生じてしまうのです。
このままだと、トレーニングだとベンチプレスをすれば利き腕側が挙がらず潰れるし、ローイングですと肩の状態が不安定なのでしっかりドライブ前半で「ハンドルにぶら下がる」事ができなくなります。
苦し紛れに無意識にドライブ前半から肘が曲がったような漕ぎになってしまうのです。
そうすると体重移動が上手く使えず、また変な身体の使い方をするので新たな故障の原因にもなります。
こういう状態になっている選手にその状態を指摘するだけでは、根本的な解決はできません。
「ぶら下がれない」本当の原因を見つけてあげなければいけないのです。
こういった選手は烏口肩峰靭帯にアプローチしてあげると肩の動きが格段に良くなりますし、ローイング自体も良くなります。
本当は入部した時にチェックして対策してあげる事ができれば、そういう選手達はもっともっと伸びる可能性を秘めています。
しかし、実際は肩が原因でパフォーマンスが思うように伸びず逆に怪我したりする事が多いのです。
ですから、これからもこういう事は啓蒙していこうと思っています。
野球以外には、テニス・バドミントン・バレーボール、そしてバスケットボールとかをやっていた選手もこういう症状を持っているケースが多々あります。
大抵が右利きなら右肩なのですが、中にはラクロスのように右利きの選手が左に振りかぶる動作をするスポーツもあります。
また、現在通っている大学生女子は中高時代に運動部に所属していなかったのですが、左の烏口肩峰靭帯を傷めていました。
これは彼女がブラスバンド部でコントラバスを演奏していたせいだと思われます。
コントラバスを支える左腕の形が、ちょうど野球とかでやる「テイクバック」に近いせいです。
このように新しく入ってきた人に対しては、運動歴を含めた活動歴みたいなのを聞きとり該当するようなものがあれば必ずチェックするのがお奨めです。
そうする事によって、スポーツ障害(すでに起こっている可能性が高いが)を未然に防ぎ、その人の競技パフォーマンスを容易に上げてくれるでしょう。
先日(8月24日)に名古屋に行き某大学ボート部にテーピング等の講習をしてきました。
講習の主眼は、『整え鍛え、更に鍛え整える』という正の連鎖をしていく事。
そうすればもっと上のステージが見えてくる、その為には普段から自分の状態・バランスを確認する。
自身だけでチェックするのは難しいだろうから、常に決まった人とアップやクールダウンして相互チェックを勧めておきました。
皆さん錯覚されているかも知れませんが、トップアスリートだからといって皆バランスが良いとは限りません。
それでも強いのは、「ポテンシャルが高い」からです。
それをポテンシャルが低い選手が同じ事をしても強くなる訳がないのです。
ポテンシャルが低いのなら、まずバランスを整えて質の高い練習・トレーニングができるようになる必要があります。
えてして、皆さん練習・トレーニングに「質よりも量」に重きをなす傾向があります。
しかし、質を伴わず量だけを追い求めていくと、得られる効果はほとんど期待できず逆に怪我のリスクだけ増します。
強い選手達はポテンシャルが高いからそれだけの練習量をこなせるというのを忘れてはいけません。
これも何度も言っていますが、決して私は「ハードトレーニング否定論者」ではありません。
ハードトレーニングをこなせない状態の選手達にダラダラと長時間きつい事をさせる指導者達に怒りを感じているだけなのです。
さて、大学のボート部員、特に男子に多い症状の一つに「肩」の問題があります。
高校からボート部でやっていた経験者の多い大学もあるでしょうが、ほとんどの大学は未経験者が入部していきます。
そして、中高時代野球をやっていた選手がかなりの確率でいます。
そういう選手は皆と言っても良いぐらいの確率で利き腕側の肩関節を傷めています。
具体的には『烏口肩峰靭帯』という上腕と胸の筋肉をリンクさせる靭帯を損傷しています。
こういう「テイクバック」のポジションを頻繁に行う動作が多いと、肩の関節が開いた時に本来縮んでくれなければいけない靭帯に少しずつ弛みが生じてしまうのです。
このままだと、トレーニングだとベンチプレスをすれば利き腕側が挙がらず潰れるし、ローイングですと肩の状態が不安定なのでしっかりドライブ前半で「ハンドルにぶら下がる」事ができなくなります。
苦し紛れに無意識にドライブ前半から肘が曲がったような漕ぎになってしまうのです。
そうすると体重移動が上手く使えず、また変な身体の使い方をするので新たな故障の原因にもなります。
こういう状態になっている選手にその状態を指摘するだけでは、根本的な解決はできません。
「ぶら下がれない」本当の原因を見つけてあげなければいけないのです。
こういった選手は烏口肩峰靭帯にアプローチしてあげると肩の動きが格段に良くなりますし、ローイング自体も良くなります。
本当は入部した時にチェックして対策してあげる事ができれば、そういう選手達はもっともっと伸びる可能性を秘めています。
しかし、実際は肩が原因でパフォーマンスが思うように伸びず逆に怪我したりする事が多いのです。
ですから、これからもこういう事は啓蒙していこうと思っています。
野球以外には、テニス・バドミントン・バレーボール、そしてバスケットボールとかをやっていた選手もこういう症状を持っているケースが多々あります。
大抵が右利きなら右肩なのですが、中にはラクロスのように右利きの選手が左に振りかぶる動作をするスポーツもあります。
また、現在通っている大学生女子は中高時代に運動部に所属していなかったのですが、左の烏口肩峰靭帯を傷めていました。
これは彼女がブラスバンド部でコントラバスを演奏していたせいだと思われます。
コントラバスを支える左腕の形が、ちょうど野球とかでやる「テイクバック」に近いせいです。
このように新しく入ってきた人に対しては、運動歴を含めた活動歴みたいなのを聞きとり該当するようなものがあれば必ずチェックするのがお奨めです。
そうする事によって、スポーツ障害(すでに起こっている可能性が高いが)を未然に防ぎ、その人の競技パフォーマンスを容易に上げてくれるでしょう。
*あくまで個人の感想です
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