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「左足の人差し指が歩くと痛い」、S2神経が意外な・・・

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。

昨夜お越しになった常連の男性。
ご近所から歩いてこられたのですが、その5分ほど歩いている際に左人差し指(2趾)の内側に擦りむいたような痛みがあったそうです。

単に皮を擦りむいた可能性も考えられますが、見たところそういう症状はありません。
突き指の可能性も、指(趾)を曲げ伸ばしして問題ないのでこれも可能性は薄い。

そこで2趾の伸展力のテストをしたところ反応できませんでした。
3趾(中指)も同様。
ちなみに、右の2趾・3趾は正常に反応できていました。
この場合考えられるのは左S2神経、仙椎の2番から出ている神経が詰まっている状態です。

以前の私なら迷わず中枢のS2神経根にジェルフィッシュテープを貼っていたでしょう。
ただ、最近S1やS2神経の末梢の詰りは、もちろん中枢に原因がある事もありますが、どちらかというと途中経路の靭帯・筋肉等に問題がある事が判ってきました。

例えばS1神経ですが、これが詰まると小趾(小指)の力が入らない・感覚が薄い等の症状が出ます。

途中でS1神経が詰まらせる原因は他にもあるのでしょうが、「大腿直筋」の機能が低下が結構関係しています。
ですので、大腿直筋の機能を回復させるとS1神経の詰りが解消させる事が多いのです。

S2神経に話を戻して、果たしてS1神経と大腿直筋みたいな関係になっている箇所はあるのか?
少し考えましたが、ひょっとしたらと思いリスフラン障害をチェックしました。
そうすると陽性。
陽性かどうかを判断するのに、私は足底筋のテストとリスフランの触診をします。
リスフラン靭帯が弛んでいると「足底筋」というふくらはぎのインナーマッスルの機能低下を起こします。
足底筋は大雑把な言い方をすると、大腿骨の下端部外側からふくらはぎを斜めに横切って足首内側に走っている筋肉です。
S2神経も下肢の裏側のほぼセンターを走っています。

という事は、リスフランが原因で足底筋の筋低下を起こし、またその為にS2神経が詰まったと考えられます。
そこでリスフランへのアプローチ。
すると、2趾・3趾の反応が格段に良くなりました。
歩いてもらっても痛みは出ません。
ついでにリスフランをやると、これまたオマケで付いてくる「後脛骨筋」の機能低下もテーピングで対応。

考えてみればリスフランの(1)と私が呼んでいる母趾と2趾を繋いでいる靭帯が弛めば2趾に影響が出る事は当然かも知れません。
ただ、3趾にも影響が出ているという事はS2神経の末梢が何らかの原因で詰まったと判断して良いでしょう。

「中枢か、末梢か?:」
左右共に同じ症状が出ていれば中枢を疑うのが自然です。

しかし、このように片方にしか出ていない場合は末梢の可能性も大です(仙腸関節が詰まっていて出る事もある)。
そして、症状が特に末端に出ている場合は途中のどこかで神経の流れが阻害されている事が多いと思われます。

今回も本当に貴重な体験をさせてもらえました。
ありがたく感じます。

*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。

楽水庵


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