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楽水庵ブログ 6ページ目
その原因は梨状筋ではないかも?
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。
最近施術して判ってきた事があります。
臀部の問題、特に股関節の外旋に問題がある場合です。
膝の内側が痛い場合などは、この股関節の外旋筋の機能が低下している事が多いのです。
従来は「梨状筋症候群」という言葉がある通り、梨状筋に問題があると判断していました。
いわゆる「坐骨神経痛」も梨状筋の筋低下と判断する事が多かったと思います。
しかし、よくよく調べてみると本当に問題は梨状筋にあるのではなく、その近くにある「閉鎖筋・双子筋・大腿方形筋」という梨状筋と同様に股関節を外旋させる機能を持つ筋肉にあると考えています。
もちろん梨状筋に問題のある方もおられます。
その場合の見分け方も私なりにあります。
梨状筋と足裏にある母趾内転筋はリンクしています。
ですから、梨状筋の筋低下があれば母趾内転筋も同様に筋低下します。
テスト方法としては、母趾と2趾(人差し指)の間に手の指を入れ2趾と反対方向に力を入れ、それに対し母趾が抵抗できるかどうかをチェックしてみます。
これで抵抗できるのなら、問題は梨状筋ではない可能性があります。
では、梨状筋ではないとして他の閉鎖筋・双子筋・大腿方形筋、そのどれに問題があるのかを、見分けるのか?
これは結構難しいですね。
全て大転子(外側にある大腿骨の付け根)方向に繋がっています。
私なりの見分け方としては、とりあえず梨状筋のテストの形を取ってみて、梨状筋やその他の外旋筋の皮膚・筋膜の動きを指で探っていきます。
お越しになられる皆さんにいつも言っている事ですが、「答えは身体が知っている」のです。
機能低下している筋肉の皮膚・筋膜が楽になる方向を教えてくれます。
こちらとしては、それがどこかを探せばよいだけなのです。
私も「筋低下」と書きますが、実は筋肉自体は弱っている事がほとんどありません。
では何故筋力が出せないのかというと、上の組織である皮膚・筋膜の動きに制限が掛かっているからなのです。
その制限を取り除いてあげると、筋肉本来の力が出るようになるのです。
この探し方はある程度熟練を要しますが、前述したように「身体の声」を素直に聞けば良いだけなのです。
そうすれば、本当の原因の箇所を見つける事ができます。
統計を取っている訳だはないので確実ではありませんが、私の印象では外旋筋の中では「大腿方形筋」の筋低下が一番多いと感じています。
*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。
楽水庵
何とか優勝しました!全日本マスターズレガッタ
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。
去る5月26日~27日と、熊本県菊池市の班蛇湖ボートコースで開催された「第11回全日本マスターズレガッタ」に、今年3月に心筋梗塞で急逝されたボート時代の先輩の代役として出漕し、何とか優勝できました。
思い出せばレースは1986年以来、実際にボートを漕ぐのも1988年以来でした。
昨年当院にエルゴメーターを入れましたが、それも通っているボート選手のコンディショニングやセミナーでビフォー・アフターを確認するのが主たる目的で、自分が一生懸命トレーニングする為に導入した覚えはありません(^_^;)
それが、3月に先輩が63歳で急逝し、その告別式で「漕いでくれへん?」という話になり、30年以上漕いでいないのにな~と思いながらも、世話になった先輩の代わりという事で引き受けました。
まあ、その間に艇もオールも変わってしまっていて、最初の練習の時など「え、本当に俺こんなのやっていたの?」と完全に浦島太郎状態でしたね。
それが何回か練習するうちに徐々に身体が思い出していき、トレーニングも続けていて身体も結構絞れてたみたいで、他のメンバーに頼りにされる始末。
こちらとしては「頼ってもらっても困るんやけど」状態。
ましてや、4人揃って漕ぐのはレース本番という次第でした。
出たレースは、「男子舵付クオドルプル」という4人漕ぎスカル。
スカルというのは片手に1本ずつオールを持って漕ぐ種目で、「両手に1本」は「スィープ」種目と言います。
マスターズは平均年齢(漕手のみの)で5歳毎にカテゴリーが決まります。
我々が出たレースは「カテゴリーE」でした。
実は私の年齢のせいでギリギリEだったので、本来ならもう一つ年長のFのメンバー構成でした。
レースで使った艇は、ローラックというオールを固定する器具のサイズが小さく、オールのツバがローラックの中で上手く回ってくれず空中でブレードを水面と平行にする「フェザリング」という動作ができないので仕方なくノーフェザーで漕ぎました。
そうするとフェザリングをしている時よりも、オールが空中にある際高い位置に上げておかなければブレード(オールの先端)が水面に引っ掛かってしまいます。
よってあまり高いレート(ピッチとも言う、漕ぐテンポ)で漕ぎ辛い状態でした。
また女子用の艇だったので、ストレッチャーという足の踏ん張り板の位置を真中ぐらいにセットしていたのですが、脚を伸ばすと後ろのストッパーにガッツリ当たってしまい、スタート前に水上で位置を直しました。
工具を積んでいてくれて助かりました。
さて、レースです。
本当32年ぶりのレースでしたが、意外と変な緊張はなかったですね。
レースの編成上1艇一つ世代の若いカテゴリーDのクルーが出ていましたが、それは度外視する事に決めていました。
あくまで我々はカテゴリーEの中で戦えば良いのですから。
さてスタート。
スタートはそこそこだったのですが、数本目で私の前(進行方向とは逆です)がチョンボしましたが、練習の際から「やるやろな」と思っていたので想定内。
カテゴリーDの艇は先に行ったのですが、同カテゴリーの中では優勢でした。
ですから、私のローラックの具合もあるので整調(一番先頭でリズムを作る役目)の人がレートを上げようとしましたが、「上げずにじっくり漕ごう」と言って一本一本しっかり漕ぐようにしました。
ですから、途中からカテゴリーDの艇は見ていません。後で記録を見たら結構離されていましたね(笑)
だんだんと同カテゴリーの艇を離していき、最終的には水を開け大差でゴールしました。
タイム的には大した事ありませんが、まあ私的にはちゃんと漕いだ気がします。
これでクオドルプルのレースは2回目でしたが、1984年の全日本選手権に続きクオドルプルでは(一応)負け知らずです。
これがひょっとすると生涯最後のレースになるかも知れないので、「クオドルプル不敗神話」が作れたような気がしますね(笑)
今回前述したように4人揃っての練習を1回もした事がなく勝てる自信がなかったので本当に良かったです。
急逝した先輩の良い供養にもなったと思います。
京都に戻ってから早速仏前に報告してまいりました。
自分的にはなかなか大変でしたが、お蔭で結構身体も絞れてきました。
レースは終わりましたが、ボチボチとトレーニングを続けていくつもりです。
ボートを漕ぐ事はもうないかも知れませんが、来年1月のマシンローイングは出る予定なので(^_^;)
来年の全日本マスターズは大阪府高石市の通称「浜寺漕艇場」で開催されます。
大阪ボート協会の方と話ができているので、来年はブースを出して選手の皆さんのサポートをさせてもらいます。
今回も一緒に行った人達数名のケアをさせてもらいましたが、やはりブースを出した方が多くの皆さんに来ていただけますしね。
漕ぐのも悪くないけど、ブースをやっている方がやっぱり性に合っている気がします(笑)
楽水庵
埼玉県戸田市での拠点ができました!
こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。
少し前ですが、全日本軽量級選手権に合わせて埼玉県戸田市に行ってまいりました。
縁あって茨城大学や北海道大学の選手のコンディショニングをしましたし、恒例のセミナーもやりました。
ただ、今回が今までと異なるのは戸田に私の拠点ができた事です。
思うところあって、昨年から高田馬場で施術をやり始めました。
それはそれで良かったのですが、今年2月に東京の仲間がセミナー会場として紹介してくれた戸田の一軒家がオーナーのご希望でシェアハウスになり、それも今のところ日ぎめで使わせていただけます。
ボートコースからは一駅離れますが、凄く便利な場所です。
まず、駅から歩いて10分足らずで、しかも、ほとんど一本道。
付近はJRの埼京線が開通してから開けた処でランドマークになる場所が少なく、図書館がそれになっていてその近くにあります。
ですから、ある程度戸田の地理に詳しい方になら、「駅から真っ直ぐ西へ、高校を通り過ぎ図書館(西)の交差点を一筋西、その点滅信号を右折して直ぐ左手にある青い屋根の家」と説明すれば判っていただける筈です。
それに、車で駅まで送迎しても直ぐですし、渋滞しそうなところもないので助かります。
駅前もスーパーや飲食店が揃っていますしね。
施術はシェアハウスの2階で行っています。
私の院よりもかなり広い部屋で、陽当たりも抜群です。夏は少し暑そうですが(笑)
セミナーも十分できるスペースになっています。
それに本当にありがたい事に、早速高田馬場にお越しになってくださっていた皆さんが、この場所に遠路はるばる来てくださいました。
ほとんどの方が1時間以上かけてくださいました。
感謝に絶えません。
画像はキックボクサーの松崎さん、いろんな国内タイトルをお持ちです。
セミナーを通じて知り合い、かれこれ5年ほどのお付き合いになります。
ちょうど3日後に後楽園ホールでの試合を控えられ、コンディショニングに来てくださいました。
また既にこのシェアハウスにお住まいになっているご夫婦の奥さんが腰痛等で悩んでおられるお姉さんを紹介してくださいました。
本当にこういうご縁はありがたいですね。
更にこの奥さんがシェアハウスの管理人さんになっておられ、この家をもっと有効活用したいとプランをいろいろ考えておられますので、私もいろいろとアイデアを出していきたいと思っています。
せっかくこういう場所を使わせていただけることになったのですから、もっともっと活用していかせてもらいます。
今のところ月に一度は戸田へ行くように考えております。
楽水庵
あくまで私見ですが、ボート選手に多い膝の傷め方
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。
今月下旬の全日本マスターズレガッタに備えて今日も練習に行ってきました。
やっぱりシンドイです(^_^;)
よくこんなシンドイ競技を昔やっていたもんだなと思います、ハイ。
3月に急逝した先輩の代役で、多分これが生涯最後のレースになると思います。
まだまだ課題は多い、というか課題だらけですが本番は開き直って漕ぎ切るつもりです。
その前にまだ2週間あるのでトレーニングしなければいけませんね(笑)
さて、本題です。
ボート選手のケアをする事が多く、最近選手達の膝の傷め方に結構こういうパターンが多いのに気が付きました。
誤字が多くお恥ずかしい次第ですm(__)m
左C3神経が詰まっているパターンの図です、人によっては反対になります。
大事なのは、サッカーやラグビー、または格闘技のような相手との接触、もしくは関節に異常な圧力が掛かり損傷する、といった形の傷め方ではなく、首を含めた全身のアンバランスから起こしている事が多いのです。
特にC3神経が詰まっているのと反対側、右の胸鎖乳突筋が機能低下します。
そうすると浅筋膜の影響で右大腿直筋の機能低下を起こします。
この場合大腿直筋にテーピングして機能を回復させる手もあります。
ただ、大元の原因が左C3神経の詰りによって起こっている右胸鎖乳突筋の機能回復をしないと、それこそ対症療法的になってしまいます。
一番のターゲットは右胸鎖乳突筋です。
胸鎖乳突筋、それにこれも浅筋膜の流れから右小殿筋の機能も低下している事もあります。
その辺りの機能を回復させていくと右大腿直筋の機能は通常に回復します。
そして、その機能低下したままの状態で激しい運動をすると半月板を傷める事があります。
左右同じように股関節や膝関節に負荷を掛けると、機能低下している筋肉のある側に障害が出るのは自明の理ですね。
半月板の内と外ですが、どちらを傷めても不思議ではないのですが、私の処へ来られる皆さんは圧倒的に外側を傷めています。
半月板は膝関節のクッション・スタビライザーの役割をしています。
外側の半月板を傷めると、膝蓋骨が外に振られた際に安定しません。
その為に必要以上に内側側副靭帯が引っ張られるのでこれまた傷める、というパターンに陥ってしまいます。
また、膝の裏にある膝窩筋(しっかきん)もチェックしておく必要があります。
膝窩筋が機能低下していると、大腿直筋が機能しにくくなります。
自覚症状で言えば、「膝がモァーッと痛い」みたいな感覚になる事が多いようです。
更に、あくまで可能性ですがリスフランや足関節及び下腿部の筋機能のチェックもしておくのをお奨めします。
膝関節は股関節と足関節のはざ間に振り回される、言うならば「中間管理職」みたいな存在ですので、上下の関節に問題があると影響を受けるのです。
ひらめ筋や腓腹筋の機能を回復すると、それだけで膝の痛みが解消するケースも多々あります。
そうやってこの間調整した選手の画像が下です。
赤のテープで貼った膝側副靱帯や半月板のテーピングが目立っていますが、前述したようにそれらをテーピングするだけでなく、また膝周りだけをチェックしただけでなく全身をチェック及び調整しているのを理解していただければ幸いです。
*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。
楽水庵
自分の体験からも、モートンを含む足趾附近の痺れ・違和感に
少し前にモートン病(足の3趾・4趾附近の痺れが出る症状)に対してのアプローチを紹介させてもらいました(リンク)。
あれはあれで効果があったのですが、なかなかすっかり解決という訳にはいかず次回来られた際にまた症状が出てきた、という繰り返しで結局対症療法に過ぎなかったようです。
ある時に足裏の痺れに関係しているのは膝窩(しっか、膝の裏)付近にある「脛骨神経(けいこつしんけい)」というのを教えてもらいました。
そこで、モートンの症状が出ている女性が来院された際に脛骨神経の辺りを触ってみると、やはり上層部の皮膚・筋膜の動きが良くない。
手で皮膚・筋膜の動きをスムーズになるように誘導するようにしてあげると、モートンの症状はピタッと治まりました。
その誘導ですが、膝窩筋にテーピングする際の動きと同じで、結局膝窩筋の動きが良くないと症状が出やすいという事だと解釈しています。
膝窩筋にテーピングして次回来られた際に経過を尋ねると、それからモートンの症状は出ていないとの事。
以前のアプローチは、末梢の神経に対してある種「モグラ叩き」みたいな事をしていただけなのかも知れません。
脛骨神経が主な原因なら、やはり膝窩筋からアプローチするべきでしょう。
次にリスフラン等の問題で通っている女子高生。
彼女もリスフランや足関節以外に足の甲の先端部分に嫌な感触がありました。
「ひょっとして」と思い、膝窩の筋膜を調整しながら足の甲の感触を尋ねると改善していました。
私なりにリスフランに対するアプローチはしっかりしてきたつもりだったのですが、なかなか回復が思わしくない。
脛骨神経が邪魔をしていたようです。
もちろん彼女にも膝窩筋テープを貼りました。
最後に私の例です。
私もたまに左の3趾(中指)に痺れが出る事があります、特に寝ている時に。
以前はお尻にデキモノがあり、それが梨状筋を圧迫して出る坐骨神経痛だと解釈していました。
数日前も寝ている時にその症状が出て寝付けない。
前述の女性に対するアプローチの結果が出た後だったので、「俺も膝窩筋かな?」と考え、まず膝窩の皮膚・筋膜を誘導すると良い感じ。
それで膝窩筋テープを貼ったところ、それから症状は出ず寝付けました。
こういった結果から考えると、お尻やハムストリングに出る痺れはまた違った原因ですが、足先だけの痺れや違和感なら先ず膝窩周辺を疑ってみるのが得策かも知れませんね。
*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。
楽水庵
キネシオローイングインストラクター
「え、何?」というタイトルですね、スミマセンm(__)m
この度私が所属しているキネシオテーピング協会が専門CKTI(協会認定指導員)という制度を新たに作りました。
私は元々キネシオテーピング協会認定療法家&指導員ですが、更に専門的な指導員制度の創設という事で、ボート競技の専門指導員認定を協会に申請し、この度支部長会議及び役員会で了承されました。
正式には、キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員となりますが、キネシオローイングインストラクターと名乗らせていただく事にしました。
前にも書きましたが、今年3月にボートを漕いでいた事から大変お世話になった先輩が急逝され、その代役として今月熊本で開催される全日本マスターズレガッタというレースで漕ぐ事になりました。
一応タイトル持ち(全日本選手権舵手無クオドルプル優勝)ですが、選手として決して上手かった訳ではなく、今回30数年ぶりに漕いでみて「やっぱり下手だな~」と思います(笑)
だからこそ、自分が現役時代になかなかできなかった身体の動き等が、それが単にスキルの問題か、イメージングの問題か、それともコンディショニングの問題かを見究め、もしコンディショニングの問題だったら自分の漕いできた経験にキネシオテーピング協会認定療法家&指導員として積み重ねてきたもので選手の皆さんの悩みを解決していけたらと思っています。
もちろん、スポーツ障害に関しても膝・腰を含めた痛みや違和感を解消し、日々の活動に復帰できるように努めます。
最近常に考えている事があります。
それは、「自分の分をわきまえる」という事です。
一般的に思われる「スポーツトレーナー」の方々と私は少し立場が異なります。
スポーツトレーナーの方々が「勝つ為のトレーニング」(リハビリも含まれますが)を指導されます。
それに対して、私の仕事は「勝つ為のトレーニングができる土台を作る」事です。
身体のバランスを整えしっかりトレーニングできない身体環境を変えていく、それだけが私の仕事だと思います。
更に精進を重ね、選手の皆さんのお役に立ちたいと思っております。
*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。
楽水庵
瞑想体験、自律神経のバランス回復に良さそう「息が・・・」
少し前になりますが、当院に通っていただいている女性の紹介で瞑想体験をしてきました。
「瞑想」というとスピリチュアルとか「何か降りてきた」的なイメージをもたれるかと思いますが(実は私もそうでした)、少なくとも紹介していただいた処は違いました。
中国で武術も修行されたきた出家僧の方が、「いかに仏教というのか科学的なものか」という座学に始まり、「悩み」や「苦」に対しての心構えとかの講義もありました。
とかく、我々は漠然と将来に対する「悩み」を持っており、如何にそこから逃れるかを考えがちです。
自論かも知れませんが、「悩み」や「苦」というものはどんなにお金を持っていても逃れる事はできないと思います。
話を瞑想の方に戻します。
瞑想には「静的瞑想」と「動的瞑想」の2種類があります。
「静的瞑想」はイメージしやすいですよね、まあジッとして瞑想するものです。
この時に「座禅」のように「邪念」が出てきてはダメというような事はなく、例えば「帰りにコンビニでパンを買おう」みたいな事を思い浮かべても全然構わないとの事。
大事なのは、「自分自身に向き合う」。
「今何をしているのか、何が頭の中によぎっているのかをしっかり把握する」事が非常に大事だそうです。
呼吸に関しては、腹式呼吸とか胸式呼吸とか、またお腹に力を入れるとか、そんな事は全く意識しなくて良く、ただ単純に「鼻で息を吸って鼻で吐く」(鼻呼吸が基本)するだけです。
そうして静かに目を閉じ呼吸に集中していると、本当に息が普段の倍ぐらい吐けている事に気付きました。
私の感覚では、普段より「あと一息」どころか「あと二息」ぐらい吐けています。
瞑想後に感想を述べましたが、私と同じような感想を言う方は多いようです。
「残気」が減るからでしょう。
残気とは息を吐ききっても肺に残っている空気で、一般的に加齢によって増えるとの事。
「息がしっかり吐ける」というよりは、普段の我々はどちらかというと「過呼吸症候群」に近い感じなんだなと実感します。
もちろん、症状を起こしている人(若い女性に多い)のようにパニックを起こす事はそうないでしょう。
ただ、こういう状態がボディブローのようにジワジワと私達の身体に悪影響を及ぼし、引いては自律神経のバランスを乱す要因になっている可能性はあります。
呼吸するには横隔膜を動かさなければいけません。
その横隔膜辺りには自律神経が集中しているとの事。
興奮状態にする交感神経、鎮静状態にする副交感神経、これが程よく調和していないと自律神経のアンバランスになります。
良い呼吸をする事がいかに大事なのか判ります。
「1日1分でも良いからやってみてください」とお坊さんは言われていました。
本当に毎日少しでも実践する事によって、自律神経のアンバランスをリセットする事ができる気がします。
その他、「動態瞑想」なるものも体験してきました。
自分の身体の重心移動や床(もしくは地面の反発)を感じながら、足を少しずつ動かすものです。
これが結構難しいですね。
ただ、太極拳とかも非常にゆっくりとした動きですね。
あれもこういう事を意識しているのだろうなと感じます。
相撲をされている方に聞いた事がありますが、「四股」もそういう発想ですね。
「大地を感じながら踏みしめる」事が非常に大事だと聞きました。
そうやってゆっくり動かす事によって自分の身体の動き・癖を自覚するのが大事なのですね。
そういう貴重な体験をさせていただいて、少しずつですが毎日実践するようにしています。
3分ほど音楽等を止め眼を閉じ呼吸に集中する、身体の動きや大地(あるいは床)の反発を感じながらゆっくりと四股を踏む、という風にです。
お蔭で毎日元気です!というような事は申しません。
ただ、精神的には受ける以前よりもかなり安定してきたような気がします。
これからも瞑想体験をやられるそうなので、リンクを貼っておきます。
一度お時間のある時に試されたら如何でしょうか。
きっと得るものはあると思います。
*プロモーションビデオも作られました。私も出ています(笑)
*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。
楽水庵
肩が下がっている?→いや、反対側の肩が上がっている原因
4月20日・21日と毎年恒例になっている愛知県東郷町の愛知池で行われている「中日本レガッタ」へのサポートに行ってきました。
本当に主催者の愛知県ボート協会の皆さんには大変お世話になってありがたく思っております。
大会は22日までやっていて、毎年の事ながら最終日は仲間にお願いして一足先に帰りました。
ありがたい事に、高校生や大学生が大勢来てくれて非常にやりがいがありました。
まだまだ未熟ですが、これからも精進して更に選手の皆さんの役に立ちたいと思っております。
そんな中で名古屋の男子大学生の調整をしていた時に気付いた事がありました。
彼は普段から右肩が上がっているのが気になっていました。
その原因は何か?
彼は左のC3神経に問題があります。
という事は、この図で見ると右の外腹斜筋に問題がある可能性があるのです。
彼の上半身をチェックしていた時に気付いたのは、正にそこでした。
右外腹斜筋テープを貼ってみました。(少し判り辛いでしょうが・・・)
すると、下の画像の左がテーピング前、右がテーピング後です。
右肩が下がってきているのが判ると思います。
原因としては、外腹斜筋が収縮し辛くオーバーストレッチを起こしている、と解釈しています。
その2日後に当院にお越しになった男性は左C3の詰りがありました。
左肩が下がっているという自覚をお持ちでしたが、実は右肩が上がっているのです。
テーピングをしたら右肩が下がって左右ほぼ同じ高さになりました。
最後の例がこの私です。
私は右C3 神経が詰まっています。
私が写真を撮ってもらうと、大抵右肩が下がって見えます。
先程の例のように、私も「右肩が下がっている」と思っていました。
しかし、実は「左肩が上がっている」のです。
これに関してはビフォー・アフターの写真はありませんが、これに気付いて左外腹斜筋にテーピングしました。
その後時々姿見しても肩の高さは揃っています。
という事は、私も結構左外腹斜筋の機能が低下していたという事になりますね。
写真とか見て「肩の高さがいつも違う」と気になる方は、一度チェックしてみては如何でしょうか?
*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。
楽水庵
「ヘッドフォンを着けてボリュームを上げた感じ」
今朝お見えになった60代の男性。
前日に往復7時間のドライブをされた関係か右腰に違和感を訴えられました。
どうも長時間座ったいたので仙腸関節が詰まっているように感じました。
右仙腸関節の張りは右顎(特に下顎骨側頭骨靭帯)の状態とリンクしています。
そして、顎の状態が良くないと耳の状態も悪くなります。
この男性は普段補聴器を使っておられますが、「どちらが聞こえにくいですか?」と尋ねると、やはり「右耳です」との返事。
舌骨の調整に仙腸関節調整、そして顎の調整をしてからもう一度耳の状態を尋ねました。
すると、
「よく聞こえます。ヘッドフォンを着けてボリュームを上げた感じですね」
「FM放送がさっきまでは飛び飛びにしか聞こえていなかったんですが、それが今はハッキリ聞こえます」
との返事がありました。
予想通りの結果が出て良かったです。
全ての難聴の原因が顎からとは言いませんが、顎、そして顎とリンクしている仙腸関節の動きを良くすると聞こえやすくなる可能性も少なからずあると感じました。
*当ブログはあくまで個人の感想を述べているものです。
*施術効果には個人差があります。
楽水庵
仙腸関節と顎の靭帯の関係
前に「左下腹部に息が入りにくい男性に顎の施術をしたところスッと息が入るようになった」(ブログ参照)という事を書かせてもらいました。
以前から判っていた事ですが、今更ながら「顎と腰の関係」について考えさせられました。
顎は首のバランスによって大きく影響を受け、そして首は腰の影響を受けます。
どちらかと言うと私は今まで先に腰の方を調整していました。
その方が首にも好影響を与えるからと信じていたからです。
しかし、最近矛盾も感じていました。
というのは、首のC3神経の詰りを良くすると全身のバランスがそれだけで大きく改善されるからです。
首やアゴを先にした方が良いのか?という迷いが出てきました。
そんな中施術していて、顎の下顎骨側頭骨靭帯に弛みが出ている側は(今のところですが)仙腸関節を支えている腸腰靭帯の動きが悪いという事に気付かされました。
腸腰靭帯自体が悪いといよりも、どちらかというとその上部組織である筋膜の動きが良くない、と言った方が正解に近いかも知れません。
そして、そこをほぐしていくと腸腰靭帯が正常化していき、結果的には同側の下顎骨側頭骨靭帯の動きも良くなります。
その上で顎の施術を加えていくと、皆さん顎だけでなく首周りも非常にスッキリされます。
もちろん仙腸関節も動きが良くなっていますので、腰も非常に楽になられます。
その上で首・肩・腰を含めた全身の調整を行っていきます。
既に大まかな改善が行われているので、言わば「改善の上書き」と申しましょうか。
こういうやり方に変えてから一番気付くのが、「テープを貼る量」が大幅に減った事です。
今までのやり方は、どちらかと言うと少し無理を重ねた方法だったのかも。
それがもっと自然な形に変わったので、バランスがドンドン良くなっていると思われます。
ですから、それほどテーピングは必要ないのかも知れません。
もちろん、これからも更に良い方法があれば変えていきます。
ただ、現時点ではこのやり方が「モアベター」でしょう。
それと、今まで「顎」に関してそれを訴えられない方に関しては施術を避けていました。
しかし、この方法が非常に効果があるのならしっかり説明して積極的にやっていきたいと思っております。
特にアスリートに関しては、パフォーマンス向上も期待できますので。
*当ブログはあくまで個人の感想を述べているものです。
*施術効果には個人差があります。
楽水庵
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