楽水庵ブログ

こんな小さなテープ1枚で右半身の動きが劇的に変わる

こんにちは、楽水庵です。

早速ですが、こういうテーピングを紹介させていただきます。
耳と生え際の間に貼ってある丸いテープです。

C1ishiguro.jpg

私が勝手に「C1テープ」と呼んでいるものです。
基本頚椎は椎体が7個なんですが、神経は8本走っています。
頚椎1番の上にC1神経があるのです。
よって胸椎・腰椎・仙椎は椎体の数しか神経は走っていませんが、頚椎は8本あるのです。
このテープは、そのC1神経の走行をスムーズにするものです。

頚椎1番は横に長い椎体で、その為に傾きやすい。
傾くとやはりいろいろとトラブルを起こします。
私の場合前後方向は今のところ気にしていませんが、上下は目の高さ・耳の高さ等で結構チェックしています。
この目の高さ・耳の高さ等は、頚椎1番の傾きで起こる事が多いからです。
そして、大抵は下がっている側の神経の流れが詰まっていて感覚異常が起こっています。
背中の左右を叩いてみても、頚椎1番の下がっている側が感覚が薄い事が多いのです。

頚椎1番と腰椎5番はカイロプラクティックでいうところの「ジンクパターン」で密接に繋がっています。
そこで、私は下のような、これまた私が勝手に「L5アジャストテープ」と名付けたテーピングです。

L5a.jpg

左右に縦に半弧を描いている方です。
もう一つ貼ってあるのは、腰椎4-5番椎間板のジェルフィッシュテープで、これはL5神経が詰まっている方へのアプローチです。

この「L5アジャストテープ」だけでも左右の目の高さが揃う人もおられます。
やはり若い方は感受性が高いのか、一度など1㎝ほど高さが異なる学生にこれを貼ったところ瞬時に目の高さが整い驚いた事もありました。
そして、これで左右の背中を叩いたりした時の感じ方が同じになる事が多いのですが、それでもまだ異なる(感覚が薄い)場合に冒頭の「C1テープ」を貼ります。

少し前に痙直型の脳性麻痺がある方にテーピングして、ストレングスエクササイズをしていた時です。
L5アジャストテープ等も貼っていたのですが、それでもまだ右に力が入りにくい状況でした。
歩いてもらっても、左下肢が軽すぎてアンバランスという感想。

そこで、C1テープを貼って歩いてもらうとアンバランスが解消し、もう一度ストレングスエクササイズをしたら左のように力が入るようになっていました。

痙直型の脳性麻痺でこういう事に敏感な方ですのでその違いをハッキリ感じられました。
しかし、そういう症状のない方でも違いを感じられるかどうかは別として出力はかなり改善します。

楽水庵








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