楽水庵ブログ

30年来の肩や肘の痛みがある方へのアプローチ

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

右肩と肘の痛みを訴えられて来られた、トレーニング等をされている40代半ばの男性。
高校時代に右肩を傷められ、以後騙しだましトレーニングをされていました。
最近では力を入れた瞬間等に肘も痛くなってきて、片頭痛もたまにあるとの事。

整形外科に行ってみても「トレーニングをやめなさい」と言われるだけで、たまたま縁があり当院へ通われておられます。


元々は肩甲上腕靭帯を傷められたと思われます。
それにより大胸筋と腕(特に上腕二頭筋)とのリンクが効かず、ベンチプレス等をしても胸の筋肉が使えず、腕だけで拳上しなければいけない状態がずっと続いていたのです。
その為に様々な筋肉のバランスが崩れてしまっていました。

肩甲上腕靭帯へのアプローチ、それに首や腰の調整をする事でかなり状態は改善されてきました。
ただ、右上肢に力が入ると少し痛い時があるそうです。
それを解消する為に今回はこういう調整をしました。

まず、肩甲下筋の拘縮がかなり強いのでテーピング。
私の場合普通はπテープで済ますのですが、この肩の場合はノーマルで貼っています。
次に上腕三頭筋の弛緩が顕著なので、促通の為のπテープとスリットテープ。
これは憶測ですが、肩甲上腕靭帯が弛んでいたのでその分プレス等をする際に上腕二頭筋を使い過ぎていたので、拮抗筋の三頭筋が弛み過ぎたものと思われます。

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これでかなり肘の痛みは緩和しましたが、まだ少し残っていました。
最後に腕橈骨筋。
これで痛みは出なくなりました。
腕橈骨筋単体というより、ここの調整で上肢の浅筋膜全体の流れが大幅に改善されたからだと思います。

iida_20160928_2.jpg

まだまだ上腕三頭筋の機能が低下しているので、ここのエクササイズもしてもらえれば本格的な回復になるでしょう。


楽水庵




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