楽水庵ブログ

仙腸関節下部の動きを良くするには・・・仙椎4番も関係

京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。
アスリートのスポーツ障害を始め、身体の様々な痛みやお悩みに対応させていただいております。

寒くなってきたいるのもありますが、来られている方で仙腸関節の動きが良くない方が結構おられます。
以前のブログ(リンク参照)で仙腸関節上部の動きが良くない方は、縫工筋の機能低下がその原因の一つと書きました。
他にも、大腿筋膜張筋等の機能低下もあります。
その原因を取り除いてから仙腸関節をほぐすと凄く効果的です。

今回は、同じ仙腸関節でも下の方で、症状が重くなる(詰まりが強くなる)と「仙結節靭帯炎」と言われます。
女性なら陰部が痛くなったりしますし、鼠蹊部が詰まった感覚になったりします。
鼠蹊部が詰まったからといって無理に押したりするのは危険です。
鼠蹊部はリンパ節なので、無理な圧迫はリンパ節を(大袈裟に書けば)潰してしまう事があるからです。

リンパ節の事はさておき、仙腸関節下部の詰りと関係しているものは何でしょうか?
大殿筋の状態が良くないから起こしている方もおられます。
それ以外では、下のような原因でなっている方が多いようです。

仙腸関節下部の近くには、双子筋(そうしきん)・閉鎖筋と呼ばれる筋肉が走っています。
双子筋・閉鎖筋はそれぞれ「上・下」、「外・内」と分かれているようですが、ここではそれは度外視します。
この双子筋・閉鎖筋は、梨状筋と同じく主に「股関節」を外旋させる作用を持っています。
そして、この双子筋・閉鎖筋が走っている処に、例の仙結節靭帯もあります。

これらをほぐすと仙腸関節下部の動きは非常に良くなります。
ただ、この辺りが硬くなっている人は結構な硬さになっていて。手で押したりすると非常に痛がられます。
以前はそれでも無理に押していたのですが、最近はデルマトームから判断して「仙椎4番を刺激すればほぐれるのでは」と考えて仙椎4番へアクティベータを打ったり、そこから神経の流れている方向の皮膚をテラ鉱石で『カッサ』を掛けたりしています。
それでもまだ硬いと判断した場合はπテープを貼ります。

そうすると今まで押して硬さを感じていた箇所が急に柔らかくなり、仙腸関節下部をほぐすと先ほどとは打って変わってスムーズに動いてくれるようになります。

前にも書きましたが、仙腸関節をほぐすには激しいマッサージやカイロプラクティックでいうところの「スラスト」は必要ありません。
仙腸関節の詰りを起こしている原因を先に取り除いてあげるだけで、ほとんどの仙腸関節炎は改善するでしょう。
仙腸関節の詰りは「結果」だと思います。
結果であるなら、先ず原因を解決しなければいつまで経っても同じ結果がやってくる筈です。

仙腸関節の動きを良くするエクササイズとしては、うつ伏せで膝を曲げ股関節を外旋・内旋させるものなどがあります。
私も施術で取り入れています。
私も左仙腸関節の動きが右のそれと比べ良くなく、左股関節の外旋・内旋をすると明らかに右よりも円が小さくなっていました。
左仙椎4番にπテープを貼ってからは円が大きく描けるようになっているようです。
後、四股なども非常に良いでしょう。
ただ、毎度書きますが、正確に四股を踏むのはかなり難しいものです。
まず、最初に書いたエクササイズをする方がお奨めです。
ランナーの方とかも、前にしか股関節を動かさない動きなので、走っている間に股関節の筋肉バランスが崩れてきて仙腸関節が詰まりやすくなります。
クールダウン代わりに先ほどの外旋・内旋運動をされるのも良いでしょう。

楽水庵




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