楽水庵ブログ

完全に「胸郭出口症候群」

ほぼ2週間毎に通われている30代の女性。
昨年の3月に初めて来られた際には、両足・両手に痺れが出ていた。
少し前は坐骨神経痛が出ていたが、それは現状では収まっている。
ただ、左梨状筋の機能がまだ弱いので、条件が重なればいつ痺れが出てもおかしくない。

そういう訳で、下半身からしっかり筋肉リリースで調整。
かなり痛い箇所もあったみたいだが、効果を確認すると納得してもらえた。

下半身が終わり、首の施術に移る。
まず、前斜角筋。筋肉リリースをすると肘から指まで痺れが出た。
次に中斜角筋。今度は上腕部に痺れではないが重ダルイ感覚が出る。
程度の差はあれ、左右共に出た。
完全に「胸郭出口症候群」です。

勿論、その箇所の筋肉リリースが終われば、痺れや重ダルさは直ぐに消え凄く楽になるが、こういう「胸郭出口症候群」の症状のある方等は、施術中に一時的にせよ痛み・痺れ・重ダルさを施術中に我慢してもらう必要はあります。

よく来られる方に言いますが、最近多い「無痛整体」の『無痛』って本当に良くしようと思えば無理なのです。
本当に悪い箇所はどんなに優しく触っても痛いのです。
最初から強い圧を掛けるのは論外ですが、痛がられるのに対しビクビクしていては、その方を本当に良くすることはできないと感じます。

必要以上に痛みを与える事はダメですが、最低限の痛み等は納得して我慢してもらう、それが私の施術方針です。
ですから、ホームページのトップページに『少しでも痛いのがダメな方』は当院に向いていません、と断りを入れさせていただいています。

話を戻して、この方のような「胸郭出口症候群」の場合(まあ、自分も少しその気があるので判りますが)、骨格等の問題で条件次第で神経が触わりやすいのは仕方ありません。
ですから、余計に上に挙げた筋肉の張りをコマメに取り除いていく必要があるのです。
坐骨神経痛等も然りです。




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