楽水庵ブログ

管楽器をされている女子大生

管楽器をやりだして10年、先月に発症してマウスピースをしていると楽だが、如何せん管楽器を吹いている時はマウスピースはできないし、とにかく顔の真ん中あたりが引きつってつらい、との事。
ほとんど専門家のような方なので、アンブシャ(吹いている時の口の形)に問題があるとも思えない。
アンブシャのせいで顎関節症になったのなら、もっと早くなっているだろう。

それよりも、吹いている時の姿勢や楽器の構え方の方に問題があると思える。
肩もこっているし、背中もガチガチ。

ちょっと遠方から、それも電車やバスで辺鄙な当院へ来てもらっているのだから、できるだけ少ない回数で通院しなくても良い状態になってもらいたいので、徹底的に全身の調整をしてから、顎関節への手技を行う。

ひらめ筋がかなり弱く、立って演奏するには結構問題がありそう。
顎関節症への直接要因ではないが、抗重力筋であるひらめ筋が弱いと軸がしっかりできないので、どこかで無理をしている可能性が高く、これが肩や背中の張りを招いているかも。

もちろん、左の下顎骨後頭骨靭帯も弛く外側翼突筋も張りが強かったが、それを解決するだけで顎関節症が劇的に改善し以後症状が出なくなるとは思えない。
やはり、全身のバランスを整え、そして患部へのアプローチが結局一番の近道になると確信している。

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