楽水庵ブログ

胸椎のずれ

寒さのせいか、胸椎のずれがある方が続いた。
当院の施術では、大抵の方に最後「頭蓋仙骨療法」で頭をほぐします。
全身の調整をしているので、問題なければ頭を揺らすと腰から足の先まで揺れが伝わります。

ところが、どこかで問題があるとその揺れが悪くなります。
以前は、前半に「頭蓋仙骨療法」を施していたので、頚部の張りで揺れが止まる人が多かったのですが、最近は首もほぐしているので残るのは胸椎の詰まりになります。

そこで、途中で胸椎の詰まりを取るのですが、アジャストでスッと取れる人もいますが、そうはならない方もおられ、そういう方はその胸椎のずれを起こしている筋肉を探って調整すると楽になられます。

アジャストも効果がある事が多いですが、あくまでそのずれている椎体周辺の筋肉がほぐれていなければなりません。
ですから、足の長さの調整も下半身の筋肉の調整を行ってからでないと自分はしません。
この間斑鳩法隆寺マラソンへテーピングサービスに行った際、足の長さが明らかに異なっておられる方が結構おられたのですが、ウォーミングアップが済んでおられない方にはアジャストしませんでした。
ほぐす時間があればアジャストして差し上げたのですが、その時間のない場合はしない方が賢明と判断したからです。

うちに来られる方々のお話を聞いていると、中にはそういう配慮なしにいきなりアジャストされる所があるようで残念です。

冒頭の胸椎の詰まりですが、まだまだ自分の診立てが甘いせいもあるので、もっと早く気付くようにしたいと思います。

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