楽水庵ブログ

「長靴を履くと更に膝が痛い」

ボートを漕いでいた頃からよくお世話になっていた60代の男性。
数年前から滋賀県の高島市にログハウスを建てて移られ、「一度遊びに来い」と言われていた。
話をしていると、ご夫婦ともども痛い所とかがあるようなので、折り畳みベッドを積んでお邪魔した。


奥様の状態は省略するとして、男性の状態はまず膝。
しばらく前からどんな動きをしても膝(内側)が痛く、特に長靴を履いていると更に痛いとの事。

歩様を後ろから観察していると、左の歩様が乱れていた。
こういう場合は、梨状筋の機能が低下しているケースが多く、
またそれによって大腿骨が外旋したままで内旋方向に動きにくい。
その為に左大腿部の筋膜が外側にずれてしまって、膝の内側が引っ張られ痛くなる。

歩いている時の衝撃は、足関節・膝関節・股関節で分散して受けるものだが、
この方の場合、股関節の状態が良くないので膝関節の負担が大きく、
更にショックの吸収が悪い長靴を履くことによって、それが増長された模様。

梨状筋にスリットテープを貼って梨状筋の上にある筋膜を弛めると、それだけで膝の痛みがなくなった。
屈伸をしても全く問題がなかった。

念の為に大腰筋と、足関節の方はひらめ筋が少し弱かったので、それぞれテーピング。
それに加えて、梨状筋やひらめ筋のエクササイズをしてもらうと、膝の痛みは出にくくなるだろう。

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