楽水庵ブログ

打撲の怖さ

定期的にうちに通っておられた80代の元気な男性がおられました。
現役でお店もやっておられて、さすがに関節可動域などは良くなかったですが、
長い距離を歩く際は念の為に杖を持っていく程度の達者さでした。

その方が同居している家族が旅行している数日間に家で転倒し、
そのままにしておられたら症状が悪化し、不自然な姿勢でほぼ1日身動きの取れない状態で見つかり、
即入院されましたがもう歩くどころか両腕もままならぬ状態との事です。

うちに来られたのは腕の痺れがきっかけで、最初の頃はキネシオ主体でやっていたので、
なおさら最初に転倒した直後に連絡してくださったならこういう事にはならなかった筈ですが、
キネシオの可能性というものをちゃんとお伝えできていなかったのも悔やまれます。
アイシングよりもキネシオテーピングの方が打撲に効きます。
何故かというと、患部は炎症を起こしているので冷やす為にリンパ液が集まりますが、
リンパの流れを早くしてあげないと患部にリンパが溜まってしまい余計に腫れてしまうのです。

リンパコレクションテープという貼り方をしますが、その上でアイシングをするとなお良いと思います。

間違ってもお風呂に入って患部を温めてはいけません。
お湯に浸かっている間は楽に感じますが、上がった途端炎症が悪化し以前よりもっと激しい痛みが襲います。
今回の方もどうやらお風呂に入ると楽になると思い込んでおられたようです。

若い人でも打撲は痛いですが、筋機能の落ちているお年寄りだと
余計に体が思うように動かなくなるので、最初は大した事ないと思っても是非キネシオ貼りに来てください。

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