楽水庵ブログ

田中マー君に見られるような投手の肘トラブル

田中マー君が右肘内側側副靱帯の部分断裂になって現在治療中とか。

「トミー・ジョン」手術をするかどうか、世間では手術を勧める論調も結構ある。

自分も少年野球や高校球児で肘を傷めた投手に対してテーピングをしてきたが、
こんなことを書いて「エラそうに」と思われる向きもおありでしょうが、
案外このトラブルは簡単に解消されます。

大事なのは「皮膚・筋膜の流れを是正する」事です!

よく投手の肘のトラブルは出てきますが、
キャッチャーが肘を傷めた話は聞きませんね?

しかし、考えてみればキャッチャーもピッチャーにボールを返すから
同じ数だけ投げている筈です。

では、何故キャッチャーは肘を傷めないのでしょうか?
そして、ピッチャーの場合肘を傷めるのはほぼ内側です。
これもまた何故でしょう?

思いっきりボールを投げようとすると腕は内に捻られます。
特に前腕はかなりです(前腕の場合は回内と呼びます)。
この動きを続けると特に前腕の皮膚・筋膜は内にドンドンずれていきます。
そしてドンドン肘の内側周辺を圧迫していくのです。

これが所謂「野球肘」の主たる原因です。

ですから、前腕の皮膚・筋膜を外に、つまり元の状態に戻してあげるだけで、
痛みはかなり軽減されます。

現に、以前肘が痛くて半年投球できなかった小学生が、
一度そういうテーピングをしてあげると2回目に来るまでに
既にピッチングをできていた、というような事もありました。

「小学生とメジャーリーガーを一緒にするな」というような意見もあるでしょうが、
傷めている原因はその人のステータスとあまり関係ありません。

どんな名プレーヤーでも傷め方は一般の人と大して変りないのです。

また、内側側副靱帯ですが、これは靭帯を弛めない簡単なテーピングを施す事で、
かなり症状が改善されます。
後は、無理をしないでテーピングやアイシングをしながら、
その時々に応じたエクササイズをする事で回復のスピードは上がっていきます。

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