楽水庵ブログ

野球で肩を傷めた男性、肘・腰も・・・

今も草野球でショートやピッチャーをされている20代前半の男性。

4年程前から右肩を傷め、いろいろ試したが段々と症状が悪化しているという事で来院。

ただ、その前に右肘の剥離骨折をされていて、肘が完全に伸びない。


検査してみて、肩の方は典型的な「上腕二頭筋長頭腱炎(滑膜腱炎とも言う」だと判ったので、先ず肘を伸びるようにテーピングを開始。
上腕二頭筋長頭腱炎は野球選手の典型的なスポーツ障害の一つです。

内側側副靱帯の処が押すとやはり痛いので、外側側副靱帯と共に靭帯をロックするテープ、それ特にピッチャーとかに多く見られる前腕の筋膜が回内方向にずれているのを筋膜コレクションテープで整えた。

こうして肘を伸ばしてもらうと、先ほどに比べ(完全とは言わないが)肘がかなり伸びるようになった。

次に肩。
筋肉テストで上腕二頭筋と大胸筋の筋機能が低下していたので、これらに沿ったテープを先ず貼付。
次に上腕二頭筋の長頭腱の動きを調整するテーピングをした。
以前は胸の下の方から、ある程度のテンションを掛けたテープ(コレクションテープを貼ったが)、今回少し閃いて「靭帯と同様に動きに制限を掛けた方が良いかも」との発想から、長頭腱の動きにロックを掛けるテープを貼ってみた。

すると、「全然違う!」との感想。
大幅に楽になられたようだった。
これは新しい発見で、もっと楽になってもらえる事ができて非常に嬉しい。

後、肩に関しては右肩甲挙筋・下僧帽筋・中僧帽筋、左は下僧帽筋の機能が低下していたので、それぞれテープを貼付した。
肩甲挙菌に関しては、首の上の方までテーピングするとお仕事に差し支えがあるかも知れないので、他人に見えない部分までにした。
これでも肩甲骨側に問題がある時はそれぐらいの長さでも結構効く。

最後に腰だが、これもかなり以前から悪く、「高校時代にはもう止めておけと言われていた」との事。
起き上がりのテストでかなり抵抗があった。

まず、左の腰椎4番から仙椎1番の神経障害があった。
左坐骨の状態を調べるとかなり固い。
訊いてみると、やはり座っている時に右足を上に組む事が多いそう。

先ず、坐骨リンパ節の流れを良くするテープを貼ってもう一度チェックし、まだ神経の流れが良くない腰椎4番・5番にジェルフィッシュテープを貼付、再度起き上がりテストをするとサッと起き上がれた。

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