楽水庵ブログ

複雑なトレーニングはアスリートに有効か?

いろんなトレーニング方法がネットやその他のメディアに紹介されています。
まあ、いろんな理論に基づいたものなのかも知れませんが、それに付き合わされる選手はたまったものではないでしょう。

アスリートにとって一番大事なのは、競技のスキルを上げる事で脳のイメージもそこに一番咲かれるべきです。
よって、それ以外のトレーニングはシンプルにイメージできるものが最適でしょう。
何でもかんでも「これは良い、これをしろ」みたいなトレーニングの押し売りはどうなんでしょう?

結局、単なるノルマが増えるだけで、「とりあえずやっておけば良い」みたいなトレーニングに陥りがちです。
回数だけこなせればよい、重量だけ増えていけば良い、みたいな風潮になってしまいます。

スポーツトレーナーの方々にも、何でもかんでも詰め込みさせないようお願いしたいものです。

人間の能力には限度があります。
大事なのは、如何にシンプルなイメージでトレーニングを捉えられるかどうかです。

やたら複雑な理論を振りかざす人や団体には注意した方が良いと思います。

「優秀なアスリートは自分の動きを全て把握している」みたいな事を書いている人もいます。
調子の良い時にはそうでしょう。
自分も経験がありますが、本当に調子の良い時には些細な調整の違いなんかが判りました。

しかし、一流のアスリートでさえ自分を見失いスランプになる事もあります。
スランプがあっても直ぐに立ち直る人が「超一流」なのでしょう。

世の中に完璧な理論、未来永劫な理論などありません。
あれば、それは「理論」ではなく「宗教」です。
優れたものがあっても、それを更に進化させていかなければその理論は退化してしまいます。

そして、ほとんどのスポーツ理論というのはキツイ言い方ですが、「地震予知」のように後付けな事がほとんどなのです。
ある特定の人や特定のグループだけに通用するものが結構あります。

理論よりも、目の前の選手を素直に診てあげる事が一番重要なのではないでしょうか?
自己保身を図る為に選手達の負担を増やすのは言語道断です。

過去の記事

全て見る