楽水庵ブログ

「胸腸肋筋の関連痛」、その見分け方

「胸腸肋筋」という筋肉があります。
脊柱起立筋を構成している筋肉の一つで、胸椎の横を通っています。

この筋肉の具合が悪くなると案外見分け方が難しい事があります。
もちろん、直接この付近が痛いとかの主訴があれば簡単なのですが、あまり自覚のない事も多いのです。

どちらかというと、下腹部、それもお臍と腸骨の中間辺りに違和感が出たりします。。
大腰筋の機能低下は、臍の直ぐ近くに違和感が出ますが、胸腸肋筋の場合は大腰筋のそれよりも腸骨寄りです。

そして、男性の場合はそのまま胸腸肋筋の筋肉テストをして要請、触診をして張り等があればそれでOKなのですが、女性の場合は少し厄介(^_^;)

というのも、卵巣の腫れている女性も上記の場所に違和感があるのです。

ですから、女性の場合はこの下腹部の違和感は1.胸腸肋筋の機能低下のみ 2.卵巣の腫れ 3.そのどちらとも、の3つの可能性があるのです。
見分け方としては、内臓が冷えるとかの自覚があるかどうか・正体不明の頭痛や全身倦怠感があるかどうか、等を聞く必要があると思われます。

また、胸腸肋筋の筋肉テストは腰腸肋筋のそれと同じなので、必ずどこを傷めているか触診でチェックする必要があるでしょう。



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