楽水庵ブログ

シングルスクワットの考察

お疲れ様です!
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

さて、今回のテーマは「シングルスクワット」

まずは、普通のスクワットの話から。

自分は40代の頃(まあ下手の横好きで、この業界に入る以前の事ですが)に主に京都大学さんでウエイトリフティングをしていました。
京大を出てもいないのに、「京大OBクラブ」でローカル大会にも出ていました(笑)
まあ、いつも北部キャンパスの門は潜ってましたけどね(^_^;)

やはりウエイトリフティングに於いてスクワットは基本中の基本です。

そこでいつも悩みだったのが、「スクワットの重量が伸びない」。
ある重量までは順調に伸びていくのですが、ある時点で伸び悩みフォームが崩れ、また重量を下げて、の繰り返しをしていました。

あの時はよく判っていなかったのですが、この仕事をしてからは何故だか解明できます。

一番の理由は、「お尻を後ろに引き過ぎていた」点です。

よく、「膝が前に出たら駄目、膝を壊します」とアドバイスされる事がありますが、あれは腰を落とした時に爪先より膝が前に出るのは好ましくない、位のニュアンスなのです。

また、スクワットをする時は少し爪先を外に(ガニ股で)するのが基本です。
スクワットの主導筋である大臀筋や大腿二頭筋はガニ股(大袈裟なのは問題ですが)で行う方が力が入りやすいし、しゃがむ時に働く大腰筋や腸骨筋もガニ股の方が動きやすいのです。

現在、爪先と膝のセンターがどう方向に動いてしゃがんでいくと、腰を落とした時に爪先と膝の先端がほぼ鉛直上に並びます。
これぐらいでちょうど良いのです。

ところが、「膝を前に出すな」というのを意識しすぎるとお尻を後ろへ引き過ぎてしまいます。
重量が増えれば増えるほど後ろに引いてしまっていたので、肩に担いでいる重量と結構重さのある「お尻」の2つの重量を挙げなければいけないと言う羽目に陥っていたのでした。

まあ、結局それが判ったのは、ウエイトリフティングを辞めてしまってからでしたが・・・


さて、シングルスクワットの話に行きましょう。

シングルスクワットの動画を見たりしていると、屈んだ時にかなり膝が前に出ています。
もちろん、普通のスクワットに比べれば重量を担いだりする事はあまりないのですが、それでも片脚で行うので負担はかなりあります。
それなのに、膝が前に出てしまう。
これはお奨めできるものではありません。

最近、私はスピードスケートの選手のような横への動き、「スケーターズ・ジャンプ」とも呼ばれているそうですが、それをよく行っています。
スピードスケートの選手が何故自転車等の他競技(まあ、球技は駄目でしょうが)で高パフォーマンスを出しているかと考えた時に、スピードスケート特有の横の動きがあると思います。
中臀筋や内転筋が非常に鍛えられているのです。
普通に走ったりしてもある程度は鍛えられますが、やはり補強運動としてスケーターズ・ジャンプなどを取り入れた方が良いと思います。

私自身の見解ですが、人間の大腿部は前よりも横に動いた方が合理的と思えるような構造になっている気がします。
まあ、スケーターズ・ジャンプまでいかなくても、「スケーターズ・ステップ」でも良いのではと感じます。
無理のない程度で横への歩幅を拡げていく、腰も落としていく。
腰を落とした時にお尻ではなく膝に負担が掛かる人は、まずどんな運動をしても膝を傷めるでしょう。
股関節の使い方を身体が学習していないからです。

まだまだ書き足りない事がありますが、無理のない程度でスケーターズ・ジャンプをすると、これが本当の意味でのシングルスクワットのになるのでは、という気がしてなりません。

また、日本古来の「四股」もれっきとしたシングルスクワットです。

自分の結論を書くと、シングルスクワットをするなら「横への動き」で行った方が賢明という事です。

では、また。



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