楽水庵ブログ

普段の生活で意外な盲点、胸鎖乳突筋の傷め方、フォローの仕方

お疲れ様です。
京都府長岡京市 「馬場1丁目」交差点にあるローソンさんの向かいで「アゴ・首・スポーツ障害」専門院を営んでいる楽水庵です。

今回のテーマは「胸鎖乳突筋」という首の筋肉。
首の筋肉では一番表にある筋肉です。
この筋肉は耳の後ろにある乳様突起から2つに分かれて、その内側の方は鎖骨下リンパ節に走っています。
だから、胸鎖乳突筋の機能が低下すると、首のリンパの流れが滞り浮腫みの原因とかになったりします。
また、頭痛の原因にもなりますし、顎が痛くなったり口を開けるとカクカクするのも胸鎖乳突筋が悪い事が多いのです。

それに目の奥が痛くなったりするのも、大半がこの筋肉のせいです。

胸鎖乳突筋の主な機能は、「反対側に首を回す」。
右の胸鎖乳突筋は左に首を回します。

そうすると、左に首を回している時、左の胸鎖乳突筋は伸ばされています。

ここからが本題です。

どういう時にそういう状態になりますか?

実はこれが案外盲点で、食卓を囲んで食事をしながらテレビを見ている時に胸鎖乳突筋を傷める事が多いのです。
当院に通われている方でもその傾向はかなり強いです。

正面でテレビを見る事ができればそれを防ぐ事ができますが、テレビの位置は間取りとかで変えにくい。
また、食卓の位置もそうで、座る位置もなかなか変えにくいですよね。

特に主婦の方は台所に近い方に座られるのが一般的で、それが一番都合が良いですし。

ですから、何もかもダメ、という事は言いません。
私自身も良くないと判っていても肘枕をしながらテレビを見たりしますし(笑)

大事なのは、そういう姿勢を取っているとどうなるかを判って、ある程度は日常生活で仕方のない事と割り切って、そのフォローをしてあげれば良いのです。

テレビが左側にあって、どうしてもテレビをみるのに首を左側に向けなければいけない位置取りなら、CMの間にでも首を右に向ける動作を何回かしてあげれば楽になります。
そうすると伸ばされっぱなしだった左の胸鎖乳突筋が収縮してくれるので機能が正常化します。

この時にストレッチはお奨めしません。
元々伸ばされて傷めたのに更に伸ばしても良い結果にはなりませんのでご注意を。

では、また。

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