楽水庵ブログ

案外多い、円回内筋が原因の手掌の痛み

長岡京市にある、京都府で唯一のキネシオテーピング協会認定治療院であるスポーツ整体院 楽水庵です。

この間、器械体操をやっている男子中学生の手掌の痛みの原因を見つけ出すのに苦労して、やっと円回内筋に辿り着いた事を書きました(リンク参照)。

その中学生は先日また来ましたが、すこぶる手の調子は良いようです。

前のブログでは、何故平行棒の時にだけ痛みが出るのかを手が小さいからだと推測していましたが、どうやらそれは間違っていました。
平行棒を持って体を支えた時に前腕を回外させるから、が正解のようです。
その為に円回内筋が伸ばされて痛みが出るのでしょう。

平行棒の間隔を狭くすれば回外の度合いも減少するのでしょうが、中学生曰く「そうすると演技がやり辛い」そうで、痛し痒しですね(^_^;)

まあ、原因が判明したので、その症状が出ないように平行棒をする前やした後に対策をすれば大丈夫でしょう。

このように、スポーツ障害を取り除くには、どういう動きをしてなったかをしっかり見極めなければいけません。

そして、前回のブログを読んだ肩のトラブルで通っている大学生(カヌー部)が、「ひょっとしたら自分の右親指もそれが原因かも?」と言ったので、確かめるとやはり円回内筋が原因でした。

カヌー(カヤック)は自分もしていたのでよく判りますが、右手首でパドルのシャフトを捻ります。
そうしないと左右のブレードが上手く水を掴めないからです。
それも回外方向に捻ります。
だから、右前腕だけ円回内筋が伸ばされてしまうのです。

また、スポーツではありませんがピアノの先生が左手のバネ指で来られた際にも、やはり同じく円回内筋の筋低下による圧痛がありました。
親指を軸に手首を回すような弾き方をされていたからでした。

正直今までそういう方があまり来られていなかったのか、それとも自分が見過ごしてきたのか不明ですが、立て続けにそういう方が来られたことにより自分の対応ができるようになった事は非常にありがたく思います。

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