楽水庵ブログ

「物を持ち上げると前腕の外側が痛い」

こんにちは、スポーツ障害専門院 楽水庵です。
京都府の西南部、乙訓地区の長岡京市でやっております。

昔の仲間で定期的に通ってくれている男性。
仕事で物を持ち上げたりすると左肘近くの前腕外側(撓側近位)が痛くなる、右もたまに痛くなるとの事です。

チェックしてみると首の筋肉、斜角筋(前・中・後)の張りが強いのでπテープを貼付。
そして、一番問題があったのが背中の広背筋でした。

物を持ち上げる時には背中の広背筋が働きます。
特に前屈みになって物を持ち上げる時には広背筋はかなり伸ばされています。
だから冬の寒い時期に物を持ち上げた際、広背筋が収縮しないのでギックリ腰になってしまう事が多いのです。

広背筋が弱った状態で物を持ち上げようとすると、腕の力だけで上げなければいけない状態になります。

そこで、先ず広背筋にテーピングして物を持ち上げてもらうと楽になっていました。
次に前腕の骨間膜の張りが強過ぎたので、ここもテーピングで弛めました。
同じく前腕の筋膜が内に寄り過ぎていたので、筋膜テープで外に戻しました。

更に物を持ち上げるのが楽になっていきました。
最後に前腕だけでなく上腕にも問題がないかチェックすると、肩の靭帯が少し弛んでいました。
筋肉とは違い、靭帯は弛みがあると周りの筋機能が正常に働きません。
そのお蔭で余計に前腕に負担が掛かっていたのでしょう。

右も少しだけ広背筋の機能低下がありましたが、左ほどではなかったので停止部に代替テープを貼って、左同様前腕に筋膜テープと骨間膜テープ。

これで物を持ち上げた時の痛みは大幅に軽減しました。

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