楽水庵ブログ
「え、俺の仕事?!」 ひどいギックリ腰
先日愛知県で行われた「中日本レガッタ」に浜松の指導員仲間と2名でテーピングサービスに行ってきました。
中日本レガッタは自分が漕いでいた頃に行ったきりで、ちょうど30年ぶりでした。
その間に会場の愛知池の周辺は大きく様変わりして、まるで「浦島太郎」状態でした。
それはさておき、艇庫の救護所をお借りして早速テーピングサービスを開始。
チラシも撒いていたのと、内にテーピング講習を受けに来られた浜松北高のコーチが選手達に奨めてくれていたので、結構選手が来てくれました。
下の選手は2ヶ月前にきつい捻挫をしたそうで、足関節テープに短腓骨筋テープ・第3腓骨筋テープ・後脛骨筋テープを貼ると足元の不安定がスッカリ解消しました。
そして、夕方になってきてレースもそろそろ終わりかけた頃に役員の方々が担架に担いだ女子選手をこちらに運んできました。
正直言って、担架で人が運ばれてくるようなシチュエーションに慣れていないので、最初は「まだ暑いから熱中症でもないし、呼吸器系のトラブルか、それとも骨折か?」ぐらいにボーっと眺めていたのですが、役員の方がこちらに「どこに置きましょう?」と聞いておられるので、その時になって「え、俺の仕事?」と初めて気付きました(^_^;)
ギックリ腰でした。
レース前から腰の状態が良くないのでマッサージ設けていたそうなのですが、ゴールした直後に発症。
最少は自分で歩くと言っていたそうですが、脚に全く力が入らなくて結局担架で運ばれてきたのでした。
毎度ギックリ腰の施術は緊張します。
特に今回のように痛みで最初全く体を動かせない状態なら尚更。
まず炎症を起こしている箇所をアイシングして、次にリンパの流れを促進するテーピング。
何度も書きますが、あまり体を動かせないのでしっかりした検査はできません。
その中から原因の筋肉を見つけて対処していきます。
この選手の場合は腸骨筋に広背筋は直ぐに判ったので、そこにテーピング。
そうすると何とか立ち上がる事ができるようになりましたが、まだ真っ直ぐは立てません。
そこで中臀筋にも問題がある事が判明しましたが、何度も服を下すのも何なので、腕の反射区を利用してテーピングとヒットマッサーでのほぐし。
患部に近いので、炎症を起こしている時は強い刺激を与えるのは逆効果なので、腕にしました。
これで真っ直ぐ立てるようになりました。
もちろん、炎症が残っているので痛みは残りますが急性期を安静に過ごす事で回復は早いでしょう。
ちなみに、この選手のチームは私の知人の娘さんもいて、その知人が翌日に応援に行っていたので様子を聞いてもらったところ、ボチボチ歩けているそうでした。
まあ、ジッとしてもらう方が良かったのですが、どちらにしても帰らなければいけませんからね。
また、不思議な縁でそのチームの監督さんとも昔レースで競った仲でした。
まあ、少なからずお役に立てたと思います。
楽水庵