楽水庵ブログ

「声が出てくるようになりました」

お元気ですか、アゴにまつわる様々なトラブルをお助けしている、京都府長岡京市にあるアゴ専門院 楽水庵です。

先日初めて来られた女子大生。
13歳の時に一度口が開かなくなって、その時は歯科医でマウスピースと口腔内のマッサージで改善したそうなのですが、最近親知らずを抜いてから左顎がカクカクしだしました。
それと声がこもり出して、よく他人に聞き返されるようになりました。

webで検索して、私のブログにご自身と似たような症例が見掛けられたので来てくれたそうです。

おそらく今回の直接原因は、親知らずを抜いた際に左の側頭骨下顎骨靭帯が弛んでしまった事、そして声がこまりがちなのは左の外側翼突筋が硬い事なのですが、それ以外にも肩こり・首こりを含め全身の状態が良くありません。

そこで全身のバランスを整えていくと、まだ下半身の調整をした段階で会話している間に声のトーンが明るくなってきているのが感じられ、そうしている間にご自身も「声が出しやすくなってきました」と言っていました。
やはり声を出すのは口腔内だけではなく、全身のバランスも深くかかわっているのだと再認識されました。
特に内転筋(大腿部の内側)は首と深く関わっているので、内転筋の張りが改善されると首も楽になる方が結構おられます。

では、何故内転筋が張るのか?
そのほとんどの原因は足の形が悪いから、特に横アーチがない「開帳足」の為に『踵・母趾球・小趾球』の3点で身体を支持できでいない事が非常に多いのです。
下の画像の方も横アーチが全くないどころか逆アーチになっています。

tokura_20150420.jpg











この状態を放置しておくと、足元のバランスが崩れたままで重心が大腿部の外側、腸脛靭帯の方に掛かってしまい逆に内側の内転筋は引っ張られ張りが強くなってしまいます。
対処療法だと内転筋の張りを弛めるだけで良いのですが、根本的に改善を目指すなら足元にテーピングをして更に下腿部のエクササイズを続けてバランスを回復する必要があるでしょう。

話を女子大生に戻すと、初回の施術では側頭骨下顎骨靭帯の弛みを止める事はできていません。
しかし、全身のバランスが良くなり外側翼突筋の張りも弛んできたので、カクカクする症状は後数回で消えていくと思われます。
何よりも施術しだして直ぐに声が出しやすくなったのは、かなりの収穫だと自負しております。

楽水庵

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