楽水庵ブログ
骨盤の歪みの一因
私自身は骨盤は交通事故とかの外傷がなければ歪むものではないと思っています。
それでも、何らかの原因で歪んでいるように見えるのは、大抵が筋肉のバランスが悪い事から起こっているものなのです。
特に前後のバランスが問題です。
ある一例を挙げると、前にある大腰筋という股関節を屈曲させる筋肉が過緊張を起こしたもの、
こうなると過緊張を起こしている側の骨盤が前にせり出します。
そしてそういう場合、後ろの梨状筋(りじょうきん)というお尻の筋肉が
前の大腰筋とバランスを取り合って骨盤を安定させているのですが、
大腰筋が過緊張を起こしていると梨状筋は逆に緩みきってしまいます。
こうなると、どんどんバランスの悪い側の(時には両方とも)骨盤はせり出していきます。
また、梨状筋の緩みきっている場合は隣の中臀筋も緩みきっている事がかなりあります。
そうすると、体はどんどん反対側に傾いていきます。
こうなると、想像して頂くとお判りのように体が歪んでいった状態になります。
これを改善していくにはどうすれば良いか?
過緊張を起こしている筋肉に抑制を掛け、緩みきっている筋肉の機能を促進すれば良いのです。
そうすれば体の歪みはかなり解消されます。
これが俗に言う「骨盤矯正」なのかどうかはハッキリ言って私には判りません。
最近流行の「体幹トレーニング」もそうですが、言葉だけ独り歩きしているような気がするのです。