楽水庵ブログ

左の肋骨下部に違和感がある時は、右内腹斜筋もチェックする必要性も

スポーツ障害を含め、皆さんのお身体のコンディションを整えるお手伝いをしている、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

以前に「左季肋部の動きが悪い時は内腹斜筋も良くない事が多い」と書きました(リンク参照)。
来院される多くの方に左肋骨下部(季肋部)の詰りが認められ、違和感や痛み、それに何か肋骨が浮いているという疑問を感じられています。
そして、その一番の原因は「胃の動き」で胃が膨れて(空腹時に)やや下垂していた胃が満腹時に上方に膨れた際に横隔膜を突き上げる為に季肋部が詰まってしまうからと考えられます。
この場合は、左内腹斜筋も機能低下している事が多いのです。
また、前鋸筋のテストをしてみると左が右に比べ圧倒的に低下しています。

しかし、同じように左季肋部の動きが悪いケースでも、原因がそれと異なる場合もあります。
今日来られた女性もそのケースで、前鋸筋のテストをしても左右共に差はありませんでした。
この場合は、右を調べる必要があります。

仙椎3番からの神経が詰まっていると、腹筋、特に腹直筋と外腹斜筋(どちらも恥骨と繋がっている、仙椎3番からの神経は恥骨周辺の皮膚を支配している)が機能低下しますので、その可能性もあります。
ただ、この女性は仙椎3番には問題なし。
となると、内腹斜筋過と推測し触診すると皮膚の滑走が悪い、そこで筋肉テストをするとハッキリと陽性でした。

そこで右内腹斜筋にテーピングすると、機能回復と共に左季肋部の詰りも大幅に解消しました。

右内腹斜筋の動きが悪い(この方の場合は拘縮していた)為に右腸骨方向に季肋部が引っ張られたのだと考えられます。

このように、同じ箇所に同じ症状が出ていても、同じ原因でそうなったとは限らないのです。
これが理解できていないと、腰痛等でも全く的外れの対策をしてしまう恐れがあります。
必ずテストをして確認してから対策をするべきです。
これは自分自身も肝に銘じておかなければいけないものなのです。

楽水庵



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