楽水庵ブログ

「胃が痛くて吐き気と頭痛」

京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。
スポーツ障害を始め、様々なお悩みに対応させていたでいております。
アプローチとして最近つくづく思うのは、「骨格は筋肉が動かしていて、その筋肉は神経伝達・皮膚の滑走・靭帯の安定、主にこの3つの要素に何か問題があればトラブルを起こす」という立脚点です。
内臓のトラブルも対応可能ならばテーピング等で行っています。
胃や肝臓も随意筋と同様に筋肉で構成されていて筋膜で覆われています。
そういう訳で、皮膚の動きや神経の伝達に問題があれば不快な症状等が出てきます。

つい先日30代の女性が、「5日前から胃が痛くなり、3日前から吐き気と頭痛がしてきた」と訴えられました。
幽門・噴門共に触ると痛みを感じられ、また胃の上の皮膚・筋膜を手で正常な時計回りに誘導してみてもスッキリとはしない模様。
女性ですから、恥骨周辺の、つまりS3の神経の伝達が悪いのでは?とも思いましたが、感覚テストも大丈夫でした。

もう一度全体的にチェックしてみると、骨盤のアライメントがかなり狂っていました。
正面から見ると左の腸骨がかなり後ろに下がった状態。
まずこれで左腹直筋と外腹斜筋の機能が低下してしまいます。
写真のような手技で骨盤(というよりも仙骨ですが)の調整、これで少し痛みはマシになりました。

そして、腹筋をもう一度テストしてみると左の内腹斜筋に問題が。
骨盤のアライメント調整をしても内腹斜筋は戻らないというのが最近判ってきました。
おそらく、腹直筋や外腹斜筋は恥骨に繋がっているのに対し、内腹斜筋は繋がっていないからなんでしょう。

そういう訳で、最後に左内腹斜筋にテープを貼ると、先ほどの胃の痛みはほとんど感じられなくなりました。

本当にやり方は、その時のその人の状態を診てからでないと何とも言えません。
同じこの女性でも、次に「胃が痛い」と訴えられた場合に同じアプローチするとは限らないのです。

楽水庵

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