楽水庵ブログ

「内転筋が硬い、ひょっとして腸脛靭帯かも?」

京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

キネシオテーピング協会認定療法家・指導員ですので、やはりコンディショニングに関しては全身のスクーリニングを行います。
また最近は、一度その方の状態をできるだけ「ニュートラルな状態にしてから必要な事を行う」というスタイルにしています。

そして、「本当にそこなのか?」と常に痛みや可動域制限の出ている個所のみならず、それと拮抗している部分も必ずチェックしなければいけません。

ソフトテニスをされている50代女性。
当初はアキレス腱痛で、それこそ足を引きずって来られていました。
アキレス腱は今でも強めに押さえると少し痛みは出ますが、かなり良くなってきました。
また、途中で左足中指にモートン病と思われる嫌な痺れが出ていましたが、それも現在では軽い違和感程度になっています。

その方のチェックを行っている際に、左内転筋近位にかなりの張りが見られました。
この場合、この内転筋に制限を掛けているのは何か?を見つけなければいけません。

一番先に考えられるのは、当該の内転筋。
また内転筋近位の張りがある場合は、腰椎1番の神経障害も考慮しなければいけません。
その場合、大腰筋もチェックする必要があります。
ただ、その時のこの方には当て嵌まりませんでした。

次に中殿筋等の股関節の外側にある筋肉。
これも内転筋に制限を掛けますが、これも当て嵌まらず。

最後に見つかったのが、腸脛靭帯遠位。
これが大腿部をクロスして内転筋に制限を掛けていたのが判明しました。

実は腸脛靭帯遠位にはπテープを貼って既に調整していたのですが、それでは物足らなかった模様。
そこで2.5㎝のスリットテープに置き換えました。

そして、もう一度チェックすると内転筋の張りは解消しました。

単体で働く筋肉は滅多にありません。
ほとんどがどこかと連動しています。
「陰と陽」みたいな関係になっています。

ですから、最近は「本当にそこか?」と自問自答しながらやるようにしています。
面倒かも知れませんが、それがまた私を進歩させてくれているような気がしてなりません。

楽水庵

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