楽水庵ブログ

坐骨神経痛、痺れるから走れないのではなく・・・

こんにちは、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。
手や足の痺れもかなり手掛けており、多くの方の痺れを解消させてもらってきました。

最近男子マラソンの川内選手や女子長距離の木崎選手らが坐骨神経痛になって調子を崩しているようです。
ただ、坐骨神経痛はやり方次第でほとんど解消します。

何故その話題をこのブログで書くのか?というと、メディアで「痺れが出て走れなかった」みたいな報道の仕方に違和感を持ったからです。
痺れで走れなくなったのではありません!
これは選手も勘違いしているのかも知れませんが、坐骨神経痛で痺れるという事はどこかの神経が圧迫されているという事です。
その症状の出方は様々です。
痺れる・筋肉が張る・力が入らないなどの自覚症状が出ます。

そして、そのほとんどが筋機能の低下を招きます。
神経の通りが悪いのですから当然と言えば当然です。
ただ、痺れが必ず出るとは限らないのです。
前のブログ(リンク参照)で書きましたが、レースで走ったら左右共に内転筋とハムストリングが張る女性も走っている間に(おそらくフォームのせいだと思いますが)維持的に坐骨神経痛の症状を起こしていると言えるでしょう。
こういう出方もあるのです。

痺れというものは原因が判っていれば全く怖くありません。
何度か書いていますが、私も左3趾の痺れが出る事があります(最近はあまり出ませんが)。
何故かというと、左のお尻に長いお付き合い(あんまり付き合いたくないのですが・・・)のオデキがあり、それがある姿勢の時にS2の神経の流れを圧迫しているのです。
正座して痺れが出て「怖い」と思われる方はまあいないでしょう。
自転車でハンドルを強く握って走った後しばらく手が「ジーン」と痺れても不安になる方も少ないと思います。

また、神経の圧迫の仕方次第では、痺れは出るが筋機能の低下はそれほどない、というケースも考えられます。
ただ、実際は痺れの出る場合は殆ど筋機能の低下があります。

それよりも危ないのは、先ほどの女性のように痺れはないが筋機能の低下があるケースです。
この場合は、よほど自分のコンディションに敏感な方以外は実感し辛いのです。

以前腰椎の神経圧迫で野球をやっている中学生が来ました。
ベースランニングをしている時によく「コテン」と転倒したからでした。
普通なら単に「注意力散漫」で済まされそうなケースですが、その彼はその前に肘や肩を傷めて私の処に来ていて、その時に筋肉テストを結構したので、体感的に「力が入る・入らない」を判っていたから「力が一瞬抜ける」のを理解していたのです。
この体験が彼をその状態から早く抜け出さす要因となりました。
それがなければ、もっと悪い状態に陥っていたかもしれません。

これも余談ですが、私もいろんな競技の結構名前の知られている選手達を手掛けた事が多少あります。
名前は出しません、トップになればなるほどいろんな問題が出てきますから。
そういう選手達だから自分の身体の状態をしっかり把握できているかというと、残念ながらそうではありませんでした。
そういうのは一般の方が持っている「幻想」です。
トップ選手も普通の皆さんと身体に関する知識は変わらない事も多いのです。

話を元に戻すと、川内選手や木崎選手のように痺れがハッキリ出ているのなら、逆にやりやすい筈なのです。
川内選手はこの間のレース中に初めて症状が出たと書いてありましたが、ひょっとしたら筋機能低下はその前からあったのかも知れません。
坐骨神経痛による痺れや筋機能低下はアプローチ次第で、早く復帰できます。


楽水庵


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