楽水庵ブログ
脳の感知
まだ 2例しかやっておりませんが、前腕の感覚が麻痺して手の動きがおぼつかない方に、
麻痺している部分の皮膚感覚を取り戻すテーピングを施しました。
一人は脳梗塞による脳性麻痺から、もう一人は前腕部を動脈まで切る大怪我からです。
お二人ともテーピングをした途端、「電気が走った」と言われ、勝手に手が動くようになりました。
「皮膚は脳の延長である」とも言われています。
皮膚感覚が戻る事によって、脳がその先の筋肉等の情報を取得し、
自動的(無意識)に状態が悪ければ修復しているのではないか、と最近思うようになりました。
そして、最近新たな施術を開発しました。
肩こりの症状に対応する為に開発したのですが、
ボートやボクシングの選手達に施したところ、「関節可動域が拡がり凄く肩が動きやすい」と好評です。
施術を受けられる方の、その筋肉を覆っている皮膚・筋膜の動き・深さを感知し、
ほぐしていくのですが、その際に動きは「どちらに動かしたら気持ち良いですか?」、
深さは「どれぐらいで聞いていますか?」と尋ねます。
そうすると、その方は一生懸命感じようとします。
施術自体も有効だと自負しておりますが、この感じようとする事も非常に重要だと思います。
脳がその部分の状態を感知する事によって、自動修復しようとしているのではないでしょうか?
そういう点で、相乗効果で更に効果が出ていると感じています。