楽水庵ブログ

膝を伸ばす時に内転筋を意識すると・・・

こんにちは、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

この前に歩く時の腕の振りについて考察しました(リンク参照)。
ランニングについても全く同様の事が言え、これを普段から実践すると走りの質も変わっていくのではと感じます。

今回は膝の使い方についての考察です。
ただ、ウォーキングやランニングで膝を伸ばす時とは、つまり足が地面から離れる時で、足趾、特に母趾でしっかり地面を掴み、真っ直ぐ後ろに送る(もしくは、蹴り込むと言った方が良いか)動作と連動します。

この為には後脛骨筋に足底筋という筋肉が非常に大事になってきます。
特に足底筋は母趾で地面を抑え込むという動作をするのに非常に大事な筋肉です。
そして、これがしっかりしていたら大腿部の内転筋が有効に使えます。
この内転筋が膝を伸ばす(伸展)際に非常に重要です。

一般的に膝伸展では大腿直筋と考えられています。
確かにそうなのですが、大腿直筋を意識しすぎると、この筋肉は大殿筋との関連が強い為(拮抗筋)なので、膝関節伸展だけしたい時に余計な股関節の運動も起こしてしまいます。

歩行やランニングで脚を後ろに送る動作は、つまり股関節伸展です。
大殿筋はその動作の最初に使われるべき筋肉で、アウターマッスルの典型です。
アウターマッスルは瞬発力はありますが持久力では劣りますので、股関節伸展の最初に使って後半では使わない方が良いのです。
そして、股関節伸展で最後に膝を伸ばしきる時に内転筋を意識します。
内転筋もアウターマッスルですので、瞬発力はかなりあります。
そして、人間の大腿部で一番筋肉量が多いのは、実は内転筋群なのです。

ただ、悲しいかな、内転筋は余程意識しないと有効に使われません。
そして、内転筋と大腿直筋は同じ動きをしてくれるので、膝関節伸展時に内転筋を意識して使うと、自動的に大腿直筋も作用します。

このようにイメージして脚を動かすと、ウォーキングにしろランニングにしろ、今までとは違ったレベルになります。
是非、一度試してみてください。

また、ボートやウエイトリフティング等の膝を伸ばしきる動作がある競技でも、同様に内転筋を意識すると下肢のパワーをフルに発揮できるでしょう

楽水庵





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